GPIFの日本株ESG指数、構築手法を変更-組み入れ銘柄が倍増
梅川崇
2024年3月4日 12:32 JSTブルームバーグ
ESGランキング上位半分を選定、組み入れ銘柄は239から516に
GPIFは国内のESG投資をけん引、採用済みの指数の改善も実施
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は4日、ESG(環境・社会・企業統治)投資で活用する指数の構築手法を見直したと発表した。これに伴い、組み入れ銘柄は従来の2倍以上に増えた。
今回見直したのは、GPIFが2017年から採用している「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」。これまでは、同じセクターの銘柄をESG評価が高い順に並べ、時価総額が50%になるまで上位から選んでいたが、ESGランキングの上位半分を選定するように改めた。変更はすでに適用済みで1月末時点での組み入れ銘柄は239から516に増えたという。
GPIFは国内のESG投資をけん引してきた歴史がある。国内外の株式運用で計9つのESG指数を採用しており、採用済みの指数についても改善に向けた取り組みを行っている。
GPIFの宮園雅敬理事長は「ESG投資は長期投資が前提であり、ESG以外の要因によって投資パフォーマンスが大きく左右されることは望ましくないと考えており、今回の見直しもその考えに基づいたもの」とコメントした。
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