コズモと読んでください COSUMO

株式、債券、為替、投資信託を主に

奄美のマングース根絶を宣言 環境省、6年以上捕獲なし 鹿児島 2024年9月3日 12:33 (2024年9月3日 13:17更新)

2024-09-03 17:00:29 | 日記
奄美のマングース根絶を宣言 環境省、6年以上捕獲なし
鹿児島
2024年9月3日 12:33 (2024年9月3日 13:17更新)

環境省は3日、世界自然遺産に登録されている鹿児島県・奄美大島で、希少種を食べるなど、生態系に被害を及ぼしてしまうため防除を進めてきた外来種マングースについて、根絶したと宣言した。2018年4月を最後に捕獲数がゼロとなっていることなどから、奄美市で開いた有識者による検討会が同日午前、「根絶した確率が極めて高い」と評価していた。

環境省によると、奄美大島ほどの大きさの島で、広く長期間定着したマングースの根絶に成功したのは、世界的にもまれな事例だという。

マングースはハブ対策として1979年、奄美大島に約30匹が放たれた。しかし、ハブは夜行性で、日中に行動するマングースが襲うことはほとんどなく、天敵にはならなかった。

環境省が防除を進めてきた外来種マングース=環境省提供・共同

2000年には約1万匹前後に急増。農作物や在来種への被害が相次ぎ、01〜02年ごろ、国の特別天然記念物アマミノクロウサギはマングース導入前の2割程度に減った。

3日の検討会では、23年度末までのセンサーカメラのモニタリング、わなによる捕獲数や探索犬による調査などの結果にいずれもマングースの生息を示す情報がないと確認。これらを基に2つの手法で算出した「根絶確率」はそれぞれ99.7%と98.9%だったことや、島民の目撃情報やエコツアーガイドらへの聞き取りも報告された。

環境省は00年から本格的な防除事業を始めた。05年施行の外来生物法に基づき、同年、マングースを特定外来生物に指定した。捕獲専門集団「奄美マングースバスターズ」を組織し、島内に最大約3万個のわなを設置したほか、07年度に国内で初めてマングース探索犬を導入した。

奄美大島では近年、アマミノクロウサギの姿をセンサーカメラが撮影する頻度が増えるなど、希少種は回復傾向。沖縄では依然、マングースの防除事業が続いている。〔共同〕

【関連記事】

・奄美の宝、外来種から守れ マングース駆除隊奮闘
・沖縄やんばる、マングース駆除もう一息 探索犬・AI活用

最新の画像もっと見る