米国株15時、ダウ273ﾄﾞﾙ高 追加経済対策への期待で
米国・欧州株概況2021年2月5日 5:21
【NQNﾆｭｰﾖｰｸ=古江敦子】4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸している。15時現在、前日比273ﾄﾞﾙ72ｾﾝﾄ高の3万0997ﾄﾞﾙ32ｾﾝﾄで推移している。追加経済対策の成立への期待が高まったほか、相次ぐ米経済指標の改善で投資家心理が改善している。金融など景気敏感株の一角が上昇し、相場を押し上げている。
米下院は3日、2021会計年度の予算議決案を可決した。上院でも可決されれば、財政調整法を活用して与党・民主党単独で追加経済対策を成立させられる。野党・共和党との調整を経ず、大型対策が成立するとの期待が高まった。
朝方発表の週間の米新規失業保険申請件数は77万9000件と前週から減り、市場予想（83万件程度）より少なかった。今週は良好な経済指標が相次いでおり、景気への楽観につながっている。
前週に混乱を巻き起こした個人投資家による投機的な売買が収束していることも買い安心につながった。投機対象だったゲーム専門店のゲーム・ストップは3割超、映画館運営のAMCエンターテインメント・ホールディングスは2割下げている。
ダウ平均の構成銘柄では、クレジットカードのビザや金融のJPモルガン・チェースが上昇。前日夕に韓国の現代自動車グループの起亜と電気自動車（EV）開発で近く提携すると報じられたスマートフォンのアップルも高い。
