米国株、ダウ反発 パウエル議長発言受け買い優勢 ナスダックは反発
米国・欧州株概況
2023年8月26日 5:02
【NQNニューヨーク=稲場三奈】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比247ドル54セント高の3万4346ドル96セント(速報値)で終えた。同日、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演した。金融引き締めに積極的なタカ派的な内容だったとの受け止めから講演後に下げに転じる場面があったが、今の利上げサイクルの終わりが近いとの見方が相場の支えとなり、上昇して終えた。
パウエル議長はジャクソンホール会議の講演で、インフレが高水準にとどまっていることから「我々は必要ならば、追加利上げの用意がある」と年内の追加利上げの可能性を改めて示した。市場では「タカ派的そのものだった。年内に今引き締めサイクル最後の追加利上げがあるとみる」(ケース・キャピタル・アドバイザーズのケニー・ポルカリ氏)との声が聞かれ、講演後は売りが優勢となる場面があった。
ただ、売りは続かず、次第に買いが入った。市場では「昨年の今ごろは利上げサイクルの終わりが見えなかったのに対し、今はその終盤にさしかかっていることが意識され、投資家心理が改善した」(ボケ・キャピタル・パートナーズのキム・フォレスト氏)との見方があった。週末を控えた持ち高調整の買いも相場の支えとなった。ダウ平均の上げ幅は300ドルを超える場面があった。
個別では、航空機のボーイングが上昇。主力小型機「737Max」の中国への納入を4年ぶりに再開する準備をしているとの報道が買いを誘った。顧客情報管理のセールスフォースや半導体のインテル、スマートフォンのアップルも買われた。一方、金融のJPモルガン・チェースは下落した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、前日比126.674ポイント高の1万3590.646(速報値)で終えた。
米国・欧州株概況
2023年8月26日 5:02
【NQNニューヨーク=稲場三奈】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比247ドル54セント高の3万4346ドル96セント(速報値)で終えた。同日、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演した。金融引き締めに積極的なタカ派的な内容だったとの受け止めから講演後に下げに転じる場面があったが、今の利上げサイクルの終わりが近いとの見方が相場の支えとなり、上昇して終えた。
パウエル議長はジャクソンホール会議の講演で、インフレが高水準にとどまっていることから「我々は必要ならば、追加利上げの用意がある」と年内の追加利上げの可能性を改めて示した。市場では「タカ派的そのものだった。年内に今引き締めサイクル最後の追加利上げがあるとみる」(ケース・キャピタル・アドバイザーズのケニー・ポルカリ氏)との声が聞かれ、講演後は売りが優勢となる場面があった。
ただ、売りは続かず、次第に買いが入った。市場では「昨年の今ごろは利上げサイクルの終わりが見えなかったのに対し、今はその終盤にさしかかっていることが意識され、投資家心理が改善した」(ボケ・キャピタル・パートナーズのキム・フォレスト氏)との見方があった。週末を控えた持ち高調整の買いも相場の支えとなった。ダウ平均の上げ幅は300ドルを超える場面があった。
個別では、航空機のボーイングが上昇。主力小型機「737Max」の中国への納入を4年ぶりに再開する準備をしているとの報道が買いを誘った。顧客情報管理のセールスフォースや半導体のインテル、スマートフォンのアップルも買われた。一方、金融のJPモルガン・チェースは下落した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、前日比126.674ポイント高の1万3590.646(速報値)で終えた。