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反発、2万円台乗せも(先読み株式相場)※2020/5/15 6:57の記事です。

2020-05-15 08:39:11 | 日記
反発、2万円台乗せも(先読み株式相場)
2020/5/15 6:57

15日の東京株式市場で日経平均株価は反発が見込まれる。米原油先物相場の急反発を背景に、前日の米ダウ工業株30種平均が上昇。2万円台に乗せ、200円程度上昇する場面がみられそうだ。米中対立が先鋭化することへの警戒は根強く、5日移動平均(2万0223円)の手前では利益確定目的の売りが広がりやすい。

14日の米株式市場でダウ平均は前日比377ドル(1.6%)高の2万3625ドルで終えた。米国の新規失業保険申請件数が9日までの1週間で298万1000件と市場予想を上回った。米中関係の悪化懸念も加わり、朝方は400ドル以上、下げた。だが、原油相場の上昇を手掛かりとして、次第に短期志向の投資家による自律反発狙いの買いが優勢となった。日中値幅は約840ドルに上った。

大阪取引所の夜間取引で日経平均先物6月物は2万0080円で終えた。日経平均は前日、1週間ぶりに2万円を割り込んだが、きょうは買い戻しが先行しそうだ。

国際エネルギー機関(IEA)は14日、2020年の石油需要予測を引き上げた。中国とともに欧米でも原油需要が回復するとの見方を誘った。日本政府は14日、緊急事態宣言を39県で解除すると決定。国内外で経済活動が再開に向かうとの期待が相場を支えるだろう。

15日は中国の経済統計の発表が相次ぐ。取引時間中に4月の工業生産高や小売売上高などが公表される予定だ。「中国景気の腰折れリスクは低いとの見方が強まれば、投資家心理にはプラスに働く」(国内運用会社ファンドマネジャー)との声が聞かれる。

トランプ米大統領が14日放映のFOXビジネステレビのインタビューで、新型コロナウイルスへの中国の対応について不満を表明し、「中国との関係を遮断することもできる」などと話した。米中関係の緊迫化は投資家心理に重荷となるだろう。

市場では日産自動車(7201)に関心が集まっている。15日付の日本経済新聞朝刊は「日産自がスペインの工場を閉鎖し、同社の総生産能力を2022年度までに2割程度削減する調整を始めた」と伝えた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う縮小均衡と受け止められて売りが先行するのか、それとも収益体質の改善策と前向きにとらえられるのか、注目される。

15日は大林組(1802)やTDK(6762)、日本郵政(6178)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)などが20年3月期決算を発表する。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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