東証大引け 反発 一時300円安も切り返し、配当再投資で高値引け
国内株概況
2023年9月27日 15:37
27日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日比56円85銭(0.18%)高の3万2371円90銭で終えた。前日の米株安などを背景に朝方は幅広い銘柄に売りが先行し、下げ幅は300円を超え、心理的節目の3万2000円を下回る場面があった。売り一巡後は押し目買いが入り下げ渋った。取引終了にかけては機関投資家による大規模な株価指数先物への買い観測を背景に、日経平均は上昇に転じ、この日の高値で終えた。
27日は9月末配当の権利付き売買の取引最終日で配当取りの買いが集まった。また、機関投資家が近く受け取る配当分を先んじて投資する「配当再投資」による先物への買いが見込まれていた。日経平均や東証株価指数(TOPIX)に連動した運用をする上場投資信託(ETF)や国内年金を中心に配当再投資による買いが入ったとの見方に加え、こうした買いが入ることを見越して先回りで短期筋が先物に買いを入れる動きが活発化したもようだ。
日銀が定例の国債買い入れオペを通知したことなどをきっかけに、国内の債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが低下した。金利への感応度が高い高PER(株価収益率)株の一角が上昇に転じて相場の下値を支えた側面もあった。
日経平均は午前中に大きく下げる場面もあった。米金利の先高観などを背景に、26日の米株式市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が4カ月ぶり安値で終えた。投資家心理の悪化に伴う売りが午前中は優勢だった。
TOPIXは反発し、7.59ポイント(0.32%)高の2379.53とこの日の高値で引けた。JPXプライム150指数も反発。4.02ポイント(0.39%)高い1032.21で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆9250億円。売買高は15億8606万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1313と、全体の7割を占めた。値下がりは477、横ばいは46銘柄だった。
アドテストと東エレクは上昇した。第一三共とエーザイも高い。日本取引所も買われた。一方、ニデックが売られた。郵船と商船三井が安く、ファストリは売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
国内株概況
2023年9月27日 15:37
27日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日比56円85銭(0.18%)高の3万2371円90銭で終えた。前日の米株安などを背景に朝方は幅広い銘柄に売りが先行し、下げ幅は300円を超え、心理的節目の3万2000円を下回る場面があった。売り一巡後は押し目買いが入り下げ渋った。取引終了にかけては機関投資家による大規模な株価指数先物への買い観測を背景に、日経平均は上昇に転じ、この日の高値で終えた。
27日は9月末配当の権利付き売買の取引最終日で配当取りの買いが集まった。また、機関投資家が近く受け取る配当分を先んじて投資する「配当再投資」による先物への買いが見込まれていた。日経平均や東証株価指数(TOPIX)に連動した運用をする上場投資信託(ETF)や国内年金を中心に配当再投資による買いが入ったとの見方に加え、こうした買いが入ることを見越して先回りで短期筋が先物に買いを入れる動きが活発化したもようだ。
日銀が定例の国債買い入れオペを通知したことなどをきっかけに、国内の債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが低下した。金利への感応度が高い高PER(株価収益率)株の一角が上昇に転じて相場の下値を支えた側面もあった。
日経平均は午前中に大きく下げる場面もあった。米金利の先高観などを背景に、26日の米株式市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が4カ月ぶり安値で終えた。投資家心理の悪化に伴う売りが午前中は優勢だった。
TOPIXは反発し、7.59ポイント(0.32%)高の2379.53とこの日の高値で引けた。JPXプライム150指数も反発。4.02ポイント(0.39%)高い1032.21で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆9250億円。売買高は15億8606万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1313と、全体の7割を占めた。値下がりは477、横ばいは46銘柄だった。
アドテストと東エレクは上昇した。第一三共とエーザイも高い。日本取引所も買われた。一方、ニデックが売られた。郵船と商船三井が安く、ファストリは売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕