EU、日本向けワクチン輸出を初承認…接種開始時期には大きな影響なしか
2021/02/06 19:40 読売新聞
- 新型コロナ
【ブリュッセル=畠山朋子】欧州連合(EU)が、新型コロナウイルスのワクチンの日本向け輸出を初めて承認していたことがわかった。EU関係者が明らかにした。EUは1月末にワクチンの輸出制限措置を導入し、日本への供給が滞ることに懸念が出ていたが、日本が目指す今月中旬のワクチン接種開始には大きな影響が出ない見通しだ。
承認を受けたのは、ベルギーで製造する米製薬大手ファイザーのワクチンとみられる。
EUの執行機関・欧州委員会は1月29日、EU域内で生産されたワクチンを域外へ輸出する際には事前に計画を申告し、許可を得るよう義務づけた。EUに割り当てるべきワクチンと判断されれば、今後も輸出を差し止められる可能性は残っている。
ファイザーや米バイオ企業モデルナのワクチンは、欧州で製造されたものが日本を含めた各国に供給される見通しだ。茂木外相は今月1日、欧州委員会のドムブロフスキス上級副委員長とテレビ会議方式で会談した際、日本向けのワクチン供給に支障が出ないよう要請していた。