上海の女性看護師、勤務先の病院で診察拒まれ死亡…コロナ対策で患者受け入れず 2022/03/28 14:33 読売新聞オンライン
【北京＝吉田健一】香港紙・明報（２６日付）などは、新型コロナウイルスの感染が広がっている中国・上海市で２３日、ぜんそく発作を起こした女性看護師（４９）が、勤務先の病院を受診しようとしたが、コロナ対策を理由に診察を拒まれて死亡した、と報じた。
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ロックダウンが始まった上海市内（２８日、ロイター）
女性は２３日夜、家族に連れられ勤務先の病院の救急外来を訪れたが、救急外来は感染対策のため患者受け入れを停止しており診察を受けられなかった。女性は急患に対応していた約１０キロ・メートル離れた病院に運ばれたが手遅れだった。
中国のＳＮＳでは、「しゃくし定規の対応に殺された」「勤務先の病院に見捨てられ、どれほど無念だっただろう」などと病院批判の書き込みが相次いだ。
中国では１月、ロックダウン（都市封鎖）下にあった陝西省西安市で、ＰＣＲ検査の陰性証明を持たない妊婦が病院外で待たされて死産となった。今月には吉林省長春市で、４歳の女児が急病で病院に運ばれながら、受診のためのＰＣＲ検査の結果を待つ間に死亡する事案も起きている。
