これで禰豆子になれる!?ある女の子のお願いから「緑の竹輪」爆誕…焼きちくわ製造の老舗の挑戦
2020/11/17 12:05まいどなニュース
これで禰豆子になれる!?ある女の子のお願いから「緑の竹輪」爆誕…焼きちくわ製造の老舗の挑戦
これで禰豆子になれる!?ある女の子のお願いから「緑の竹輪」爆誕…焼きちくわ製造の老舗の挑戦
(まいどなニュース)
1640年創業のかまぼこの老舗・スギヨ(石川県七尾市)が、女の子の母親からお願いされて、緑の竹輪をつくってしまいました。竹輪の味はそのままに、色は鮮やかな緑というこちらの商品。クラウドファンディングで目標の最小ロット1万本を約20日間で達成して、残った100ケースを現在オンラインで販売中です。
発端はスギヨに届けられた女の子のお母さんからの要望でした。
「ハロウィン用に娘に緑の竹筒を作ってほしいと言われるのですが、ラップの芯に緑の折り紙を貼るくらいしかできません。そこで思いついたのですが、緑色の竹を模した竹輪を企画してくださいませんでしょうか」
スギヨはこれまで商品をスーパーに卸してきたことから、工場は大量生産を基本とした体制になっています。そのため緑の竹輪をつくるなら、最低でも1ロット1万本をつくらなくてはなりません。「コロナ禍でお客様の生活様式も変わりつつあり、私たちも時代に合わせて変わっていかなければいけない」と考えたスギヨは、直接ユーザーに販売するためクラウドファンディングに挑戦することにしました。
9月25日にクラウドファンディングの募集を開始し、10月16日に332人の支援者を得て生産に入り、無事に10月28日ごろに各家庭に“緑の竹輪”が届けられました。ネット上には、子どもたちはもちろん、娘さんより先に竹輪をくわえたお父さんの写真も投稿されました。スギヨの広報担当者さんに聞きました。
──無事に目標を達成できてよかったですね。
まだ世の中にない、緑色の竹輪。いままでの「美味しそう」という概念を覆すような商品に挑戦することはなかなかハードルが高いことです。それをお客様の声に背中を押されチャレンジできたのは、コロナ禍だったからかもしれません。これから新しいことに挑戦していく上で、とても有益な機会でした。
──クラウドファンディングの支援者が増えてきたときは盛り上がったのでは?
みんなの意識が一点に集まり、「今日はどうだ?」と社内外のコミュニケーションが増えたことで一体感を感じました。普段仕事でかかわりが少ない部署とも壁を超えてワクワク感を共有できてとても楽しかったです。
メーカーが直接消費者とコミュニケーションをとることが少ないなかで、クラウドファンディングはお客様からメッセージをいただいたりもし、支援金として目に見えるカタチで応援していただけました。気持ちが直接つたわり、感謝の気持ちでいっぱいです。
多くの人に受け入れられ長く愛される商品を作り続けることと、斬新なチャレンジを並行していくことで、相乗効果も生まれるのではないかと考えています。
──普通の竹輪に比べて、緑の竹輪はつくるのが難しい点などありますか?
きれいな緑色を出すために、焼き色がつかないよう工夫しました。色付けには天然色素のクチナシを使用しています。
──緑の竹輪を受け取られた方から反応はありましたか?
シンプルで皮のない竹輪は、竹輪が苦手な人でも食べられるという声を多くいただいています。また、お弁当に入れる彩りが生野菜だと食中毒が心配でしたが、水分が出にくい竹輪で彩りがプラスできるのがありがたいというお声のほか、緑色をうまく活用して工夫してくださるお客様が多くいらっしゃいました。
◇ ◇
クラウドファンディングで、できるだけきれいに焼けた緑の竹輪を送れるようにと多めに焼いたところ、予想以上にきれいに焼けちゃったため100ケースが残ったそう。この100ケースを、現在オンラインで販売中です。1ケースには、冷凍された緑の竹輪が10袋(1袋に4本入)が入っています。冷凍なので賞味期限は1年と長く、1袋ずつ解凍が可能です。価格は送料込みで2000円(税込)。竹輪の穴の中にチーズや長芋、ニンジンなどを入れて子どものお弁当に利用したり、これからの季節はクリスマスツリーや門松に仕立てるアイデアも提案されています。購入はスギヨの公式サイトから。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)
2020/11/17 12:05まいどなニュース
これで禰豆子になれる!?ある女の子のお願いから「緑の竹輪」爆誕…焼きちくわ製造の老舗の挑戦
これで禰豆子になれる!?ある女の子のお願いから「緑の竹輪」爆誕…焼きちくわ製造の老舗の挑戦
(まいどなニュース)
1640年創業のかまぼこの老舗・スギヨ(石川県七尾市)が、女の子の母親からお願いされて、緑の竹輪をつくってしまいました。竹輪の味はそのままに、色は鮮やかな緑というこちらの商品。クラウドファンディングで目標の最小ロット1万本を約20日間で達成して、残った100ケースを現在オンラインで販売中です。
発端はスギヨに届けられた女の子のお母さんからの要望でした。
「ハロウィン用に娘に緑の竹筒を作ってほしいと言われるのですが、ラップの芯に緑の折り紙を貼るくらいしかできません。そこで思いついたのですが、緑色の竹を模した竹輪を企画してくださいませんでしょうか」
スギヨはこれまで商品をスーパーに卸してきたことから、工場は大量生産を基本とした体制になっています。そのため緑の竹輪をつくるなら、最低でも1ロット1万本をつくらなくてはなりません。「コロナ禍でお客様の生活様式も変わりつつあり、私たちも時代に合わせて変わっていかなければいけない」と考えたスギヨは、直接ユーザーに販売するためクラウドファンディングに挑戦することにしました。
9月25日にクラウドファンディングの募集を開始し、10月16日に332人の支援者を得て生産に入り、無事に10月28日ごろに各家庭に“緑の竹輪”が届けられました。ネット上には、子どもたちはもちろん、娘さんより先に竹輪をくわえたお父さんの写真も投稿されました。スギヨの広報担当者さんに聞きました。
──無事に目標を達成できてよかったですね。
まだ世の中にない、緑色の竹輪。いままでの「美味しそう」という概念を覆すような商品に挑戦することはなかなかハードルが高いことです。それをお客様の声に背中を押されチャレンジできたのは、コロナ禍だったからかもしれません。これから新しいことに挑戦していく上で、とても有益な機会でした。
──クラウドファンディングの支援者が増えてきたときは盛り上がったのでは?
みんなの意識が一点に集まり、「今日はどうだ?」と社内外のコミュニケーションが増えたことで一体感を感じました。普段仕事でかかわりが少ない部署とも壁を超えてワクワク感を共有できてとても楽しかったです。
メーカーが直接消費者とコミュニケーションをとることが少ないなかで、クラウドファンディングはお客様からメッセージをいただいたりもし、支援金として目に見えるカタチで応援していただけました。気持ちが直接つたわり、感謝の気持ちでいっぱいです。
多くの人に受け入れられ長く愛される商品を作り続けることと、斬新なチャレンジを並行していくことで、相乗効果も生まれるのではないかと考えています。
──普通の竹輪に比べて、緑の竹輪はつくるのが難しい点などありますか?
きれいな緑色を出すために、焼き色がつかないよう工夫しました。色付けには天然色素のクチナシを使用しています。
──緑の竹輪を受け取られた方から反応はありましたか?
シンプルで皮のない竹輪は、竹輪が苦手な人でも食べられるという声を多くいただいています。また、お弁当に入れる彩りが生野菜だと食中毒が心配でしたが、水分が出にくい竹輪で彩りがプラスできるのがありがたいというお声のほか、緑色をうまく活用して工夫してくださるお客様が多くいらっしゃいました。
◇ ◇
クラウドファンディングで、できるだけきれいに焼けた緑の竹輪を送れるようにと多めに焼いたところ、予想以上にきれいに焼けちゃったため100ケースが残ったそう。この100ケースを、現在オンラインで販売中です。1ケースには、冷凍された緑の竹輪が10袋(1袋に4本入)が入っています。冷凍なので賞味期限は1年と長く、1袋ずつ解凍が可能です。価格は送料込みで2000円(税込)。竹輪の穴の中にチーズや長芋、ニンジンなどを入れて子どものお弁当に利用したり、これからの季節はクリスマスツリーや門松に仕立てるアイデアも提案されています。購入はスギヨの公式サイトから。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)