東証大引け 日経平均、3日ぶり反落 利益確定売り優勢 割安株には買い
国内株概況
2024年3月5日 15:24
5日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに小幅に反落し、終値は前日比11円60銭(0.03%)安の4万0097円63銭だった。日経平均は前日に初めて4万円台に乗せるなど急ピッチな上昇で短期的な過熱感が高まっていた。足元で上昇が目立った半導体関連などに利益確定売りが優勢だった。半面、海外投資家を中心に相場の先高観は強く、建設や銀行、証券といった割安株への買いは続いた。日経平均は午後に上昇する場面もあった。
足元で上昇が目立っていたアドテストや信越化など半導体関連への一角に売りが強まると、日経平均は10時半ごろに270円ほど下げる場面があった。ただ、朝方の売り一巡後は割安株が上昇する形で、相場を下支えした。4日に株主還元の強化策を発表した大林組が大幅高となり、午後には一時、制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われた。同業他社にも株主還元策の強化の動きが広がるとの思惑から大成建や鹿島など建設株が軒並み急騰。三菱UFJなどメガバンクも上昇するなど、割安株を物色する動きが引き続き活発だった。
日経平均は午後に上昇に転じると、上げ幅を120円近くまで広げる場面があった。目立った新規の買い材料は観測されなかったが、「上昇相場に取り残される恐怖心から海外投資家や一部国内勢が買いを強めた」(外資系証券)との見方があった。ファストリやソフトバンクグループ(SBG)、トヨタ、TDKなど主力株の一角が上げ幅を広げ、日経平均を押し上げた。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。終値は前日比13.65ポイント(0.50%)高の2719.93と1990年2月以来、約34年ぶりの高値を更新した。JPXプライム150指数は3日続伸し、3.11ポイント(0.26%)高の1199.78と、算出来の高値で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で5兆1039億円、売買高は17億4166万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は670。値上がりは931、横ばいは56だった。
ダイキン、京セラ、アステラスが下落した。一方、豊田通商、デンソー、ニトリHDが上昇した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
日経平均株価の6ヶ月チャートです。一目均衡表とストキャスティクスチャートです。
国内株概況
2024年3月5日 15:24
5日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに小幅に反落し、終値は前日比11円60銭(0.03%)安の4万0097円63銭だった。日経平均は前日に初めて4万円台に乗せるなど急ピッチな上昇で短期的な過熱感が高まっていた。足元で上昇が目立った半導体関連などに利益確定売りが優勢だった。半面、海外投資家を中心に相場の先高観は強く、建設や銀行、証券といった割安株への買いは続いた。日経平均は午後に上昇する場面もあった。
足元で上昇が目立っていたアドテストや信越化など半導体関連への一角に売りが強まると、日経平均は10時半ごろに270円ほど下げる場面があった。ただ、朝方の売り一巡後は割安株が上昇する形で、相場を下支えした。4日に株主還元の強化策を発表した大林組が大幅高となり、午後には一時、制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われた。同業他社にも株主還元策の強化の動きが広がるとの思惑から大成建や鹿島など建設株が軒並み急騰。三菱UFJなどメガバンクも上昇するなど、割安株を物色する動きが引き続き活発だった。
日経平均は午後に上昇に転じると、上げ幅を120円近くまで広げる場面があった。目立った新規の買い材料は観測されなかったが、「上昇相場に取り残される恐怖心から海外投資家や一部国内勢が買いを強めた」(外資系証券)との見方があった。ファストリやソフトバンクグループ(SBG)、トヨタ、TDKなど主力株の一角が上げ幅を広げ、日経平均を押し上げた。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。終値は前日比13.65ポイント(0.50%)高の2719.93と1990年2月以来、約34年ぶりの高値を更新した。JPXプライム150指数は3日続伸し、3.11ポイント(0.26%)高の1199.78と、算出来の高値で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で5兆1039億円、売買高は17億4166万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は670。値上がりは931、横ばいは56だった。
ダイキン、京セラ、アステラスが下落した。一方、豊田通商、デンソー、ニトリHDが上昇した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
日経平均株価の6ヶ月チャートです。一目均衡表とストキャスティクスチャートです。