銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

加賀浴場(東京・王子)

2021-02-06 07:18:00 | 銭湯
東京・王子
#加賀浴場





東京メトロ南北線
#王子駅

▲王子駅。北区の中心的な場所だ。ここはみんながお世話になっている日本銀行券(ようするにお札)や切手、パスポート等を製造している国立印刷局がある。
印刷局では一万円札は一万円券。千円札は千円券と呼ぶらしい

▲路線図はこんな感じ



▲階段をのぼり


▲改札口


▲改札口を出たら、目の前にJRへと続く階段がある


▲こちらをのぼる




▲出たところ


▲そのまま真っ直ぐ進んで


▲JR改札口通路に入る


▲そのまま突き抜けると


▲目の前が公園である


▲地図をみると今ここ


▲東京にこんな川があるとは知らなかった(北区立音無親水公園というらしい)


▲川沿いを歩く





▲そのまま進むと


▲この橋がみえてきたら


▲右の階段をのぼる




▲上がったところ


▲右に進む




▲左にみえるのは北区区役所


▲そのまま進むと

▲今度は右に王子神社がみえる。王子の地名はこの神社が由来らしい

▲東十条方面にひたすら歩く












▲歩道橋がみえてきたら近い


▲ここまで来たら

▲左を向く


▲横断歩道を渡れば目の前が加賀浴場だ

▲一階にコインランドリー


こちらのコインランドリーは、いまや銭湯にあって当たり前の施設であるが、国内で初めて導入したのが加賀浴場だという。


▲ここの初代社長(故人)が初めて導入したと誇らしげに掲示してあった



▲世界で初めてとあるが、それはちょっと言い過ぎかも…





▲ここは入り口が2階






中に入ると、やや薄暗くて古風な感じの雰囲気である


▲下足箱


▲中に入ると、とても昭和レトロな雰囲気


▲驚いたのは、いきなり体重計があったことだ。ここで計ったら正確に計れないような…


▲右に進むとフロント


と思ったら誰もおらず


▲なんと、フロントがあるのに奥に番台がある!?


ハイブリッド受付というべきなのか、よく分からないけど、男湯はとりあえず右側なので、のれんをくぐって扉を開けると、やはり番台があった。
座るのは80代ぐらいの女性。
「こんにちは」と挨拶すると、「こんにちは」と笑顔でハキハキと返事をしてくれる。
「貸しタオル、ありますか?」と訊ねると、申し訳なさそうに「貸しタオル今ね、ほら(コロナの影響で)ダメと言われてるんですよ」ということで、販売タオルならあるとのことだった。
「これなら、シャンプーとかありますからね」ということで、そちらを頂くことに。「すいませんねぇ」と何度も恐縮された。最後に「ごゆっくりどうぞ」と優しい口調で言ってくれる。とても感じがよい女性だ。


脱衣場は島のロッカーが2つ並び、身長計が手前側に。奥側(浴室方面)は体重計。間仕切りには大きな鏡があって、ドライヤーがある。このへんは昔ながらの古典的な作りだろう。
しかし浴室に入ると、一変してかなりスタイリッシュな作りだった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


ここは今で言うデザイナーズ銭湯のようなところで、床は白地に青のラインが引かれ、カランの鏡周辺をストライプが描かれている。
入って左手前に立ちシャワー。
こちらは古い設備の割には湯量が豊富で、浴びてて気持ちいい。
真ん中縦方向に島カラン。右側は横列に並び、こちらも真ん中に島がある。それと前後の壁にもカランが並んでおり、かなり数が多いという印象だ。
天井はマンション銭湯のしかも2階なのでどうしても低いが、間仕切り壁のところはおしゃれなグラフィックデザイナのタイル絵が連なっていた。

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯


浴槽は奥にあって、L字型をしている。
右が手前に突き出ていて、少し深めのバイブラ。温度は43℃ほどか。2~3人が入れるぐらいである。
その奥が、一番広い湯船になって、それでも4~5人ほどが入れる程度だが、浅浴槽で壁のところからジェットが2つ噴出していた。
最後は左端にある湯船で、こちらは赤外線と勢いのあるバイブラ。
ここは若干温度が下がる感じだったが、42℃ほど。ほかとほとんど変わらない。


こんな感じで、湯船はそんなに特徴はないけれども、室内のデザインは非常に洗練されており、当時としてはかなり先駆的な銭湯だったのではないだろうか。こうしたパイオニア精神があったからこそ、日本で初めてコインランドリーを導入したのかもしれない。


客層は、小学生ぐらいの子どもを連れた親子や高齢者、中年男性といった感じだった。意外と多彩であるが、人数はそんなに多くない。
斬新なデザインであるが、レトロな雰囲気も色濃く残しており、当時のエッジな感性に浸れる楽しい銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 王子
経路 東十条に向けて歩く
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 グラフィックデザイン
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 昔ながら
シャワーの出 みんな勢いがある
浴槽の種類 バイブラ、赤外線、ジェット
サウナ なし
温度 42~43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 とても良い
清潔さ ふつう
貸しタオル なし(購入200円)
備え付け なし

◆人
受付 80代の女性
客層 高齢者や親子

【案内】
住所
〒114-0022
北区王子本町2−23−9 加賀ビル

電話番号
03-3907-2504

アクセス
京浜東北線「王子」駅下車、徒歩7分

休日水曜

営業時間
15:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載