銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

HOTランドみどり湯(東京・志茂)

2021-02-23 07:01:00 | 銭湯
東京・志茂
#HOTランド
みどり湯








東京メトロ南北線
#志茂駅

▲人生で初めて降りた志茂駅

▲場所は埼玉の県境である。銭湯巡りをしてなかったら一生縁のないところだっただろう


▲階段をのぼり




▲改札口


▲出た先の地図。写真の右下側のところにみどり湯がある

▲路線図。上に見えるオレンジ色の丸が現在地。ちょうど皇居の真上だ

▲改札口を出て右の2番出口を目指す






▲エスカレーターでのぼり






▲地上に出たところ


▲ひだりに向くとオリジナル弁当がみえるが

▲その左脇の道に入る





▲突き当たりを左

▲この通りは志茂銀座というらしいが、銀座のような華やかさは皆無








▲駅の出口から歩いて2~3分といったところ。かなり駅近なところである


▲綺麗なマンション

▲アットホームな感じの手書き案内



▲到着


入り口に入ると、下足箱のスペースにアルコールが置いてあり、やはりコロナ禍ということで消毒してから中に入ってくださいと案内されている。
アルコールで丹念に手を消毒して中に入ると、最初はロビーの広さに驚いた。
一般的な銭湯にしてはずいぶんと広く、サービスも充実してる。
さすがに昨今のような漫画本はなかったけれども、右側には自販機が並び、その前にはテーブルと椅子。
左は手前がフロントで、そのフロントの奥にも複数のテーブルが並び、頭上にはテレビが設置してあった。
菓子類もフロント前にズラリと並び、お風呂上がりの小腹を満たすにちょうどいい具合だろう。


フロントに座るのは50代ぐらいの女性(ホームページの日記コーナーによるとこの年で59歳の誕生日を迎えたとあったが、50代前半かと思った)。
フロント前に立つと、ちょうどスマートフォンをみてたらしく、咄嗟に仕舞う仕草をみせた。
銭湯の受付といえば、テレビで刑事ドラマの再放送をみてるというイメージが強いのだが、50代ぐらいになるとスマートフォンを見てる方が多いのかもしれない。
「こんにちは。すみません貸しタオルありますか?」と訊ねると、「はい、あります」と感じのよい返事をしてくれる。愛想が良くて柔らかな対応。素晴らしい受付だ。
「470円になります」といわれたので、貸しタオルは無料のようだ。「使い終わったらこちらに戻してください」と丁寧に案内もしてくれる。


今回の男湯は右側(2週間ごとに男女の入れ替えがある)で、男と書かれた青いのれんをくぐると、脱衣場もかなり広めのところである。ただ真ん中の手前側に大きな柱がドーンとあるので、このへんはマンション銭湯ならではの構造だろう。


手前側にロッカーが並び、真ん中には座るテーブルがある。左側には椅子がいくつか用意されていて、ここでも休憩できるようになっていた。
右に洗面台。こちらは化粧水が置いてあった。ドライヤーは有料だが、4分20円とほかと比べて若干長く使える。
全体的にやや古さを感じるが、綺麗に清掃されてる印象。所々に熱帯魚のシールが貼られてあったりと、さりげなく優しい演出がホッコリさせてくれる。


扉を開けて浴室の中に入ると、最初は左右にカランが並ぶ。手前左側に立ちシャワーが2つ。こちらはハンドシャワータイプだったが、とにかくシャワーの勢いが強い。
ちょっと痛いぐらいだが、個人的にはちょうどいい。
カランも左右の幅があって後ろをさほど気にしなくていいので使いやすい。ここのシャワーもかなり勢いがあった。


カランを抜けて右側をみると浴槽が並ぶのだが、普通の銭湯にありがちな複数の湯船を肩寄せ合って並ぶのではなく、一つひとつが独立してるのでビックリ。入った最初の印象は「もうスーパー銭湯じゃん!」だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲写真はなぜか暗い時に撮影されているが、この日訪れたのは13時ちょっと過ぎたったので、採光窓から直接日射しが注ぎ込んできて、めちゃくちゃ明るかった


カランを抜けてすぐ左側にあるのがジャクジー風呂。円形をしており、真ん中から勢いあるバイブラが吹き出している。温度は42℃ほどか。
そのジャクジー風呂の奥にサウナ。
ここは別料金350円と東京価格だ。若干躊躇させる値段である。


出典:東京銭湯ホームページ引用


右側に目を転じると、右の手前にジェット関連の湯船。手前から座湯、ボディジェット、ハイパージェット(ジェットスリム)と表記されていた。こちらも温度は42℃。
このすぐ横に二重扉があって、露天風呂へと続く扉である。


その通路を隔てた先が主浴槽だ。
手前(向かって右)に電気風呂があり、こちらはかなりマイルド。子どもでも入れるだろう。
真ん中はなにもない白湯で、奥(向かって左)に寝湯が並ぶ。お約束通り水枕は機能していなかったが、こちらも42℃ほど。


その裏側に水風呂がある。
冷水風呂と表記されており、手を入れてみたところ16℃前後だろうか。けっこう冷たいと感じた。こちらは2~3人が入れるスペースである。
この水風呂とサウナの間にも扉がある。


扉を開けて先に進むと、なんと外気専用のスペースだ。広さもちゃんと確保してあり、長いすがポツンとあるだけだが、ゆったりできていい。
細かい点ではあるが、背中のところが木材なので、壁に背中を預けても刺激の強い冷たさはない。
これがタイルだったりすると、背中をつけた際に「ヒャァ~」となるが、木材だとそういうことがなくて安心できる。
ここまで計算されたかどうか分からないけど、こういうところも良かった。


先ほどのジェットバスの前にある二重扉を開けると、先述したとおり露天風呂。露天風呂と先ほどの外気用のスペースも扉で隔ててるだけだから行き来することができる。
露天風呂のところも真ん中に外気用の椅子。室内にあるサウナの前にも椅子がある。長湯好きには打ってつけの銭湯だ。


露天風呂もなかなか凄くて、左右(前後)に一つずつある。
右が岩風呂で、3人ぐらいが入れるスペース。温度はここで唯一の40℃とぬるめ。やはり長湯する人が多かった。
左をみると、こちらはなんと桧風呂と書いてある!と思ったけど、木材は縁の部分だけ。さすがに全部ヒノキは難しかったか。
とはいえ、随所に和風らしさを演出されていて、とても清潔感がある。
肝心の湯船であるが、単なる白湯ではなく、解説には「エプソムソルトバス」と書いてある。初めてみる名前だった。
どうやら15~16世紀にイギリスのエプソムという地域で塩に似た成分(硫酸マグネシウム)が見つかって、それがハリウッド女優のようなセレブリティに美容効果があると人気なのだとか。
温度はそんなに高くないと感じたが、入るとけっこう温まる。そんな気がする程度だが、やはり効果があるのかも(?)


出典:東京銭湯ホームページ引用


全体的にみると、清掃が行き届いていて、とても綺麗。しかもマンション銭湯なのに一般の銭湯と比べると2倍以上も広さがあった。設備も素晴らしくコストパフォーマンスは都内屈指。
全体を通して誉め言葉しか見あたらない素晴らしい銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 志茂
経路 駅の裏手側
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 飾り付け
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー(広い!)
脱衣所 広い
シャワーの出 かなり勢いがある
浴槽の種類 ジャクジー、座湯、ボディジェット、ハイパージェット、電気風呂、寝湯、水風呂、露天風呂
サウナ あり
温度 40~42℃
棚 あり(複数ある)
男女入れ替え なし

■サービス
接客 とても良い
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 50代の女性
客層 高齢者や中高年


【案内】

住所
〒115-0042
北区志茂3−25−9

電話番号
03-5249-1426

アクセス
東京メトロ南北線「志茂」駅下車、徒歩3分

休日
月曜
祝日は翌日休

営業時間
15:00−23:00
日曜13:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載