●東京都杉並区高円寺・小杉湯
■新旧が融合する銭湯
JR高円寺を降りると、商店街を7~8分ほど歩けば小杉湯に到着する。
80年近い歴史のある銭湯で近年リニューアルされたとあって、古さと新しさが見事両立した素晴らしい銭湯だった。
▲高円寺を降りて
▲こっちの商店街の方へ
▲商店街から抜けた道を歩くと
▲小杉湯に到着
■地域の特徴を活かした銭湯
この銭湯は知り合いが教えてくれた銭湯で、たまたま新宿に用事があったので、ついでということで高円寺までやってきた。
高円寺自体はかなり久しぶりだったので、どんな場所だったかすっかり忘れていた。ほぼ初めて来た感覚で街を散策する。
小杉湯は商店街を歩いてちょっと外れたところにあるため、周囲はとても静かな環境である。
訪れたのは開店直後だったが、すでにけっこうな数のお客さんが入っていた。
自動扉を開けると、最初に目に飛び込んでくるのが、芸能人の色紙やテレビ、雑誌などに紹介されたポスターなど。それらがフロント前にところ狭しと張ってあった。
それとこの銭湯の特徴になるのが、フロント横にある休憩所兼ギャラリーである。この日は「猫と遊ぶ」と題されたもので、猫の写真がたくさん飾られてあった。
こういうギャラリーが可能なのも、高円寺という地域性ゆえという気がする。
■新旧の使い分けが巧みな銭湯
フロントに座るのは、60代半ばぐらいの女性。対応はとても良かった。
お金を支払って男湯の方に入ると、それなりの広さがある脱衣場。際立った特徴はないが、設備は新しく、とてもきれいだった。
ただ部屋の隅っこにはアンティークのような体重計があったり、天井を仰ぎ見れば格天井だったりと、歴史の遺産として残すべきものは残し、新しく取り入れるべきは新しくするという、店主の審美心を感じさせた。
このあたりの選別は非常に巧みである。
■ありそうでなかったサービス
服を脱いで浴室に入ると、浴室もまたすごくきれいな浴室。ほかの銭湯と比べて少し広いかもしれない。
右手手前に立ちシャワーが二つある。一つは、固定で、もう一つはハンドシャワー。
カランは、島が二つと、左右の壁にもカランが並ぶ。それと島カランの端には、足洗い用のハンドシャワーまであった。
浴槽は、奥にL字となっていて、左側が緑茶でハイパワージェットとボディジェットが各一つずつと、隣が日替わりの薬湯。この日は漢方だった。それとさらに隣が小杉湯自慢のミルク湯。そして手前側になるのが水風呂だ。
この銭湯のなにが凄いかというと、温度設定がコンマ以下の数字まで細かく表記されてあることである。
これはありそうでなかったなかったサービスだ。
他の銭湯だと入ってみなければ熱さが分からないので、ここだと事前に確認して入ることができる。
■納得の混雑ぶり
それともう一つ嬉しかったのは、備え付けである。ボディーシャンプーとシャンプーがあるのは他の銭湯でもたまに見かけるが、ここはそれに加えて石鹸まで用意されている。
顔を洗ったりする部分洗いだと、やはり一番使い勝手が良いのは石鹸である。この気遣いは素晴らしい。
あとは説明や注意喚起のポスターが、独自のイラストで作られているのも何気にスゴい。これもお客さんからすれば大したことじゃないだろうが、お店側からするとかなりの労力だろう。
他の銭湯だと、だいたい組合が用意したポスターを張るだけなので、こういう作成にもこだわってるところに感心してしまった。
こうした細部へのこだわりが銭湯全体を通して徹底しているので、お客さんの数が半端なく多いのも、大いに納得である。
開店間もなくですら人が多いなと思っていたが、時間が経過するうちに続々と入浴客がやってきて、しまいにはカランと浴槽がほとんど入浴客で埋まるという、他の銭湯ではありえない光景が広がっていた。
それだけに、途中で人の多さにうんざりしてしまったが、銭湯としての完成度を考えると当然の活況と言えるだろう。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 高円寺駅
経路 商店街を歩く
周辺の環境 住宅
●空間演出
建物外観 新しい建物ながら破風造り
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 特になし
照明 明るい
★設備
休憩所 ギャラリーにもなっていて、マンガ本も充実している
脱衣所 そんなに広くはないが、とてもきれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ハイパワージェット、ボディージェット、薬湯、岩盤、ミルク湯、水風呂
サウナ なし
温度 41℃、42℃、44℃
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 よかった
清潔さ とてもきれい
貸しタオル あり
備え付け あり
◆人
受付 60代ぐらいの女性
客層 中高年から若い人まで多様
【案内】
住所
〒166-0002
杉並区高円寺北3−32−2
電話番号
03-3337-6198
アクセス
中央線「高円寺」駅下車、徒歩5分
休日
木曜
営業時間
15:30−25:45
■新旧が融合する銭湯
JR高円寺を降りると、商店街を7~8分ほど歩けば小杉湯に到着する。
80年近い歴史のある銭湯で近年リニューアルされたとあって、古さと新しさが見事両立した素晴らしい銭湯だった。
▲高円寺を降りて
▲こっちの商店街の方へ
▲商店街から抜けた道を歩くと
▲小杉湯に到着
■地域の特徴を活かした銭湯
この銭湯は知り合いが教えてくれた銭湯で、たまたま新宿に用事があったので、ついでということで高円寺までやってきた。
高円寺自体はかなり久しぶりだったので、どんな場所だったかすっかり忘れていた。ほぼ初めて来た感覚で街を散策する。
小杉湯は商店街を歩いてちょっと外れたところにあるため、周囲はとても静かな環境である。
訪れたのは開店直後だったが、すでにけっこうな数のお客さんが入っていた。
自動扉を開けると、最初に目に飛び込んでくるのが、芸能人の色紙やテレビ、雑誌などに紹介されたポスターなど。それらがフロント前にところ狭しと張ってあった。
それとこの銭湯の特徴になるのが、フロント横にある休憩所兼ギャラリーである。この日は「猫と遊ぶ」と題されたもので、猫の写真がたくさん飾られてあった。
こういうギャラリーが可能なのも、高円寺という地域性ゆえという気がする。
■新旧の使い分けが巧みな銭湯
フロントに座るのは、60代半ばぐらいの女性。対応はとても良かった。
お金を支払って男湯の方に入ると、それなりの広さがある脱衣場。際立った特徴はないが、設備は新しく、とてもきれいだった。
ただ部屋の隅っこにはアンティークのような体重計があったり、天井を仰ぎ見れば格天井だったりと、歴史の遺産として残すべきものは残し、新しく取り入れるべきは新しくするという、店主の審美心を感じさせた。
このあたりの選別は非常に巧みである。
■ありそうでなかったサービス
服を脱いで浴室に入ると、浴室もまたすごくきれいな浴室。ほかの銭湯と比べて少し広いかもしれない。
右手手前に立ちシャワーが二つある。一つは、固定で、もう一つはハンドシャワー。
カランは、島が二つと、左右の壁にもカランが並ぶ。それと島カランの端には、足洗い用のハンドシャワーまであった。
浴槽は、奥にL字となっていて、左側が緑茶でハイパワージェットとボディジェットが各一つずつと、隣が日替わりの薬湯。この日は漢方だった。それとさらに隣が小杉湯自慢のミルク湯。そして手前側になるのが水風呂だ。
この銭湯のなにが凄いかというと、温度設定がコンマ以下の数字まで細かく表記されてあることである。
これはありそうでなかったなかったサービスだ。
他の銭湯だと入ってみなければ熱さが分からないので、ここだと事前に確認して入ることができる。
■納得の混雑ぶり
それともう一つ嬉しかったのは、備え付けである。ボディーシャンプーとシャンプーがあるのは他の銭湯でもたまに見かけるが、ここはそれに加えて石鹸まで用意されている。
顔を洗ったりする部分洗いだと、やはり一番使い勝手が良いのは石鹸である。この気遣いは素晴らしい。
あとは説明や注意喚起のポスターが、独自のイラストで作られているのも何気にスゴい。これもお客さんからすれば大したことじゃないだろうが、お店側からするとかなりの労力だろう。
他の銭湯だと、だいたい組合が用意したポスターを張るだけなので、こういう作成にもこだわってるところに感心してしまった。
こうした細部へのこだわりが銭湯全体を通して徹底しているので、お客さんの数が半端なく多いのも、大いに納得である。
開店間もなくですら人が多いなと思っていたが、時間が経過するうちに続々と入浴客がやってきて、しまいにはカランと浴槽がほとんど入浴客で埋まるという、他の銭湯ではありえない光景が広がっていた。
それだけに、途中で人の多さにうんざりしてしまったが、銭湯としての完成度を考えると当然の活況と言えるだろう。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 高円寺駅
経路 商店街を歩く
周辺の環境 住宅
●空間演出
建物外観 新しい建物ながら破風造り
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 特になし
照明 明るい
★設備
休憩所 ギャラリーにもなっていて、マンガ本も充実している
脱衣所 そんなに広くはないが、とてもきれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ハイパワージェット、ボディージェット、薬湯、岩盤、ミルク湯、水風呂
サウナ なし
温度 41℃、42℃、44℃
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 よかった
清潔さ とてもきれい
貸しタオル あり
備え付け あり
◆人
受付 60代ぐらいの女性
客層 中高年から若い人まで多様
【案内】
住所
〒166-0002
杉並区高円寺北3−32−2
電話番号
03-3337-6198
アクセス
中央線「高円寺」駅下車、徒歩5分
休日
木曜
営業時間
15:30−25:45