銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

常磐湯(横須賀・衣笠)

2022-07-02 06:27:00 | 銭湯
#常磐湯
・古いが清潔
・昔ながらの熱湯
・設備はしっかりしてる





JR横須賀線
#衣笠駅
▲JR横須賀線の衣笠駅



▲この日はあいにくのゲリラ豪雨だったが、ここまで来てしまったので行くことにした


▲階段を降りて




▲もう一度のぼって




▲改札口


▲改札口を抜けたところ。右にみずほ銀行がみえると思うが、そちらに向かう


▲衣笠大通り商店街というところを通る


▲そのまま真っ直ぐすすみ








▲衣笠十字路にぶつかる。ここで左に進みたいのだが、横断歩道がない


▲そのかわりに地下通路があった




▲防空壕になりそうな空間だ


▲左に進み








▲先ほどの場所から左に出たところ


▲ここを左折する


▲左にまがり


▲あとは直進するだけ












▲すると、右手にダイハツとセブンイレブンがみえてくる


▲目的地はセブンイレブンの裏側にある




▲ひだり側に見えてくる




▲薪で沸かしてるようだ。薪なら燃料高騰のあおりが少なくて済むだろう


▲入り口


▲横須賀でお決まりのハの字の玄関 


受付は番台らしく、女湯は左側で、男湯は右側。
扉をあけると小さな下足箱が目の前にあって、左を向けば脱衣場と番台が見える。横須賀らしい素朴な作りだ。
番台はカーテンが掛けられ、女湯側に受付の女性がいた。これも横須賀でよく見かけるパターンだ。
扉をあけた瞬間から「いらっしゃいませ」と声を掛けてくれたのだが、近づくと改めて「いらっしゃいませ」と言われ、カーテンが少し開かれる。
「貸しタオルありますか?」と尋ねると、「あー、ちょっと待ってください」と言われ、ガラガラと扉の開く音が聞こえ(浴室の扉?)、しばらくすると女性が戻ってきてタオルを渡してくれた。いったいどこから持ってきたのか謎なので一抹の不安を覚えたものの、使ってみると洗剤のにおいがしてちゃんと清潔だった。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ引用


脱衣場は昔ながら作りという感じなのと、ロッカーはすみっこに一応あるものの鍵がすべて取り払われている。店主に要望すれば使えるのだろうが、原則的に服はカゴに入れるようだ。
ということで横須賀恒例のカゴを使って荷物を預けることにした。
トイレは庭先のすみっこにあったが、塀が低いので微妙に外からみえそうな状況。裸ではあまり利用しないほうがいいだろう。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ引用


浴室の扉をあけると、この日の先客は一人のみ。その男性もすぐにあがってしまったのでしばらくは独占状態だった。
浴室はいかにも地元向けの銭湯という感じで、小さな作りになっている。カランの数も右が3つで左が6つと少ない。真ん中にもカランがあるが、こちらはシャワーが取り付けられてなかった。
シャワーは使ってみたところ勢いがあって使いやすい。古い銭湯ほど設備のメンテナンスは悪い傾向にあるが、ここはしっかりと管理されている。


浴槽はL字型をしていて、右側が手前に延びている。
その手前にあるのが薬湯+バイブラで、バイブラの勢いがハンパないのと、この手の古い銭湯は基本的に熱いお湯が大半だから、煮えたぎってるようにみえた。
そして実際に足を入れてみたところ…。
思ったよりも熱くなく、43℃ぐらいだろうか。薬湯に関しては標準的な温度で拍子抜けした。
2人ぐらいが入れるスペースで、この日は赤とオレンジを混ぜたような色合いをしていたが、なんの薬湯なのかは解説がなかった。


奥には2つの白湯が並ぶ。
右が浅浴槽で、左は深浴槽。
最初に左に入ろうと足を突っ込むと、めちゃくちゃ熱い。50℃まではいかないけど、たぶん48℃ぐらいだろうか。ここまで来るともはや苦行である。根性なしの自分にはムリだった。
右の浅浴槽は45℃ぐらいと、このぐらいまでならギリギリなんとか楽しめる範疇だ。
左右の浴槽ともにジェットがついていて、古い銭湯ながら設備は揃っている。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ引用


客層は全員高齢者で、開店直後は1人しか見かけなかったが、16時ぐらいになると4人ほどがワーと一気に入ってきた。
男湯だと客同士の会話は一切なかったが、女湯側からはたえず話し声が響いていた。


壁絵は中島画伯のペンキ絵で、富士山のふもとには滝が描かれている。年のせいかディテールを省いた絵だったが、全体で見るとちゃんと調和されていた。


建物はかなり老朽化していて時代的な要素がかなり散見されるが、古いなりに清潔さは損なわれていない。設備もみんなしっかりしてて驚いた。見えない努力を感じた。
受付の対応も丁寧だったし、古き良き時代を堪能できる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 衣笠
経路 衣笠大通りから三崎街道を歩く
周辺の環境 住宅、セブンイレブン

●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 LEGOの宇宙船
照明 薄暗い

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 昔ながらの作り
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 薬湯、ジェットバス
サウナ なし
温度 43~48℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 感じがよい
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 50代ぐらいの女性
客層 高齢者のみ


【案内】

住所
〒238-0052 
横須賀市佐野町3-8

電話
046-851-1849

営業時間
15:00〜22:00

定休日
月曜日

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ転載


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (batasyan)
2022-07-03 08:34:00
こんにちは
ココのお風呂は私には無理かも… 45℃も無理です(^^ゞ
最近 ペンキ絵について私も興味あり 中島画伯で調べると… こちらも有名な 中島潔画伯が出てきます。
中島 盛夫画伯と書く方が良いかと思います。それにしても良い感じの富士山ですね。
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Unknown (southandnorthface)
2022-07-03 14:07:58
@batasyan batasyanさんへ

こんにちは。

45℃は自分も最初の頃は無理でしたが、次第に慣れてくると大丈夫になってきました。でも48℃は今も無理です笑

ペンキ絵はおなじ富士山を題材にしていても作者によってカラーがだいぶ異なっていて、個人的に好きなのは早川利光さん(故人)の富士山で、今でもたまに遭遇すると嬉しくなります。
今はペンキ絵の職人が3人しかいなくて、しかも残り2人が高齢者なので、あと数年後には田中みずきさん1人がペンキ絵の文化を守る状況になりそうです。
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Unknown (batasyan)
2022-07-04 04:51:25
すごいですね。
私も先日ペンキ絵に遭遇したのでちょっと調べて知ったのですが…
理由は今日公開のプログで明らかになります。
返信する
Unknown (southandnorthface)
2022-07-04 18:48:52
batasyanさんへ

和歌山にもペンキ絵があるんですね!
関西だとかなりレアじゃないかと思います。
ランニングコストで考えるとタイル絵のほうがいいと思うのですが(ペンキ絵は湯気にやられる)、やはり強みは、定期的に絵を変えられることでしょう。
最近はアナログ回帰が見られるようで、サウナブームに乗じてペンキ絵も注目してもらいたいなと思っています。
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