銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

山の湯(東京・要町)

2021-06-19 07:21:00 | 銭湯
#山の湯

・センスの優れた銭湯
・店主は寡黙
・真ん中に湯船がある





東京メトロ有楽町線
#要町駅

▲有楽町線の要町駅


▲位置としては池袋の隣にある


▲皇居からみて左上






▲階段をのぼり


▲改札口


▲改札口を抜けると


▲1番出口にでる


▲エスカレーターであがり


▲地上にでたところ


▲このまま進んで




▲右に商店街の入り口がみえてくる


▲その商店街の中へと入る




▲山の湯の看板を発見


▲このままくねった道を進む








▲ここでストップ


▲左折する


▲先にいくと


▲分かれ道


▲右に進む


▲そのまま進み








▲ここで左折する


▲すると山の湯がみえてくる






▲路地裏のところに入り口がある。古い銭湯によくある作りだ




▲建物が渋い




▲時代を感じさせる古い設備。すっかり錆び付いていて時の流れを感じさせる


▲反対側に行くと、こんな感じ








▲到着


中に入ると、下足箱は男女左右に分かれている。どうやら番台のところのようだ。左が女湯で、右が男湯。




入った感じはたしかに古いけれどもかなり綺麗なところという印象だ。
靴を預けて中に入れば、左に番台があり、座るのは60代前半ぐらいの男性。
「貸しタオルありますか?」と訊ねると、無言のままで、やや困惑した感じにみえた。目の前にはタオル100円とあり、「それではこちらをいただきます」とタオルをいただくことに。
店主の膝のところにはスマートフォンがあり、もう今は年輩の人もテレビよりスマホになるのだろう。
帰りのときは「ありがとうございました」と言っても頷いてもらったが無言のままで、別のお客さんが「こんちは!」と元気よく挨拶してても無言だった。寡黙なのには、なにか理由があるのだろうか…。


出典:豊島区浴場組合ホームページ引用


脱衣場は横幅があって、とても雰囲気が素晴らしい。むかしながらの脱衣場といえばそれまでだが、その整え方にセンスの良さを感じた。
左側は休憩用にテーブルと椅子が囲い、右側にロッカーがある。低い位置に送風機が置いてあった。
手前側には小さな坪庭がある。溶岩らしきものが壁伝いに並んでいた
外気浴もできるので、春先から冬にかけだとちょうど良いだろう。
浴室側は洗濯機が3つ。真ん中は故障中の張り紙が張ってあった。
間仕切り壁のところにはテレビがあり、テレビの上には古い柱時計。
その下側にアルミのホースが2つ飛び出しており、なんだろうこれは?と思ってたら、そこから冷風が流されていた。
驚いたのは、脱衣場にWi-Fiが流れてることだ。建物は古いけれども、サービスは現代にマッチしている。
とはいえ、脱衣場でスマホを使って大丈夫なのか?


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こういう囲いもあったけれども


浴室の扉をあけると、ここは関東では珍しく、真ん中に湯船があり、そのまわりをカランが取り囲む。
こうした作りは、東北や関西などに見られる構造だ。
左手前にはミストサウナの設備があるが、この時はコロナの自粛中ということで稼働していなかった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


右手前には立ちシャワーが2つある。パーテーションはオレンジ色で、いかにも昭和チックな配色。
ハンドルは左が水で、右がお湯だ。
湯量は多くて使いやすい。備え付けも1つひとつあるので、ここですべて完結することもできる。
まわりの壁にはカランが並び、こちらも使い勝手がよく、丁寧に清掃されていることが伺われた。とにかく全体的に綺麗なところだ。
カランのシャワーはすべて固定シャワーでけっこう熱め。


真ん中には先ほども書いたように湯船があり、ひょうたん型をしている。
手前と奥に分かれてて、手前はバイブラ。奥は先端にジェットバスがついていた。
手前側を最初に入ると、意外と熱くなく、41℃ぐらいか。こんなものかと思い、次に奥の方に入ると、かなり熱くて驚いた。45℃ほど。
手前の湯船は、詰めれば4~5人ほど。実際は入っても3人ぐらい。
奥は詰めれば7人ほどが入れると思うが、おそらく4~5人入れば、いっぱいな感じになると思う。
両方とも薬湯で、この日はワイン湯という紫色の湯船だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室は古典的な天井の高い作りで、白地に縁は青い線が入っているが、下に目を向けると、淡いピンク色がベース。
この日はお湯が紫だから、妖艶な色合いに包まれていた。


壁絵はとても綺麗で、最近書き直されたものではないかと思う。
題材は七尾岬(?)と記載されてた記憶があって、検索すると石川県がでてくる。東京や横浜の銭湯は石川、富山出身者が多いので、そうしたルーツを描いたものかもしれない。
その下には、タイル絵で緩やかな滝の絵が描かれてた。
間仕切り壁のところは、のどかな田舎の風景。こんな感じで、多くの絵が浴室内を取り囲む。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


客層は高齢者ばかりかと思ったが、若い人もけっこういる。古いけどお洒落な雰囲気を漂わせて清潔感もあるので、若い人がいるのも納得である。
路地裏が入り口だったり、真ん中に湯船があるというユニークさも相まって、ほかの銭湯にはない特別感がある銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 要町
経路 東へ
周辺の環境 住宅、路地裏

●空間演出
建物外観 古い宮造り
壁画・眺望 岬、滝、田舎
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 センスある作り
シャワーの出 使いやすい
浴槽の種類 バイブラ、ジェットバス
サウナ あり(この日は使用中止)
温度 41~45℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 無言
清潔さ 綺麗
貸しタオル なし(購入100円)
備え付け あり

◆人
受付 60代の男性
客層 高齢者や若者


【案内】

住所
〒171-0043
豊島区要町1−47−12

電話番号
03-3957-2679

アクセス
東京メトロ有楽町線「要町」駅下車、徒歩5分

休日
月曜
祝日は翌日休

営業時間
15:30−24:00

※東京銭湯ホームページ転載


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (sun-sun)
2021-06-20 23:30:39
こんばんは。

何度か訪れたことがあります。いつも道に迷ってました…。
レトロな雰囲気サイコーでした!
真ん中に湯船、初めてで感動しました。
真ん中に湯船はこちらと、西日暮里にあった富来浴場(閉店)が印象的でした。

あら、サウナ増設されたのかしら?
最後に訪れたのが10年くらい前なので、そのときはなかったような(記憶違いだったらすみません)。
また行きたいなと思いながら10年たってしまったので、サウナの件も含め、確認しに行きたいです。
道に迷わないでたどり着けますように…。
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Unknown (southandnorthface)
2021-06-21 06:18:07
sun-sunさんへ

こちらも何度か来られたことがあったんですね。
雰囲気はとても良かったです。
狭い裏路地にあるというのも昔ながらの風情を醸し出していて、訪ねた時は前に歩いていた人たちが「うわ、すごいー」なんて声をあげてました。

東京で真ん中に湯船があるのはかなり珍しいです。自分も記憶の限りだと、横浜にいくつかあるのと、東京だと蒲田のはすぬま温泉や照の湯あたりかなあ。
まだ探せばあるかもしれませんが笑
とにかく東京だと滅多にみかけない配置です。

サウナは最近増設されたかもしれません。
いちど中普請したような感じだったので、その時に作られたのかも。
ようやく緊急事態宣言があけたので、そろそろ再開するタイミングでしょうし、訪ねてみるのはいいかもしれませんね!
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Unknown (sun-sun)
2021-06-25 19:00:14
こんばんは。

行ってきました!
迷わなかったです。意外とすんなり行けました。
やはりサウナ増設されてました。広々です。6人くらい入れるかな(貸切状態でしたけど)。無料は嬉しいです。

湯船は改めて感動しました!
湯船に浸かりながらペンキ絵を見ていたら、丸山さんのサインの下に勝海麻衣さんのサインがありました。
初めて見ました。こちら描かれてたんですね。
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Unknown (southandnorthface)
2021-06-25 21:03:00
sun-sunさんへ

こんばんは。

さっそく行かれたんですね!
迷わず行けて良かったです。これがGoogleマップのなかった時代だったら、たぶん自分は行けませんでした笑

サウナって無料だったとは知らなかったです。6人も入れたら小規模の銭湯にしては広いほうですね。
まさかここの絵が丸山師匠と勝海麻衣さんの絵とは気がつかなかったです…。
このコンビの絵はけっこう都内だと見かけて、短い期間しか活動してなかったと思ったのですが、各地に残しているんですね。

湯船は面白い形状で、真ん中にあるからちょっと落ち着かない気分もありますが、自分も感動しました。男湯は水瓶を肩に担いだ女性の像で、女湯はたしかミミズクだった気がしたのですが、ちょっとした遊び心も良かったです。
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