LAKESIDE #2 ( #163 )

2007年02月01日 | FUNK
1月も終わり、2007年の12分の1が終わってしまいました。毎年やらなきゃいけない事を置き去りにしてきたため、以前は3ヶ月ごとに考えましたが今年は毎月にしました。1月はダラダラし過ぎたから気合い入れて行ってみます。

☆Soul Trainレーベル~SOLARレーベル☆

1977年に待望の1stアルバムを発表、内容的にはけして悪い出来ではなかったが商業的にはあまり成功しなかった。しかしただのB級FUNKバンドでない事はその後ABCを離れ、'78年にはSoul Trainレーベル改めSolarレーベルに移籍してから証明して行く事になる。

このあたり少しうろ覚えだが、Soul Trainの番組の顔でプロデューサーでもあるDon Corneliusとプロモーター系のDick Griffeyが手を組んで立ち上げたのがSoul Trainレーベル。すでにキャリアのあるThe Whispersや『Soul Train'75』、『Soul Train Theme』('77) を歌わせた新人グループSoul Train Gangが在籍(当時のSoul Trainのテーマ曲に使用された)。そしてMotownのヒットナンバーをメドレーにした『Uptown Festival』を超大ヒットさせてあわててメンバーを集めたグループ、『Shalamar』は実体のない企画物からドル箱スターになってしまう。その後Donがレーベルの経営から手を引いて、Dickが『SOLAR』と名称を変えて再スタートする。そして80年代は所属アーティスト達がチャートを席巻していくことになる。

  ====『Shot Of Love』~SOLAR #1====

SOLARレコードからの1stアルバムである『Shot Of Love』、シングルカットされた”It's All The Way Live”はR&Bチャート4位まで上がる大ヒット、いきなりの大成功である。実はsolarの社長であるDick GriffeyはABC時代からLAKESIDEのマネージャーだったと聞く。Dickの眼力の鋭さがSOLARの大成功の礎になったことは間違いないだろう。
さらに元Sylvers(Jackson 5のライバル)のLeon Sylversがプロデュースに加わっている。彼はこの後The WhispersやShalamar、Dynasty等のサウンドクリエーターとして大活躍して行くのである。

すでにかなり完成度の高い内容になっているので曲ごとに行ってみよう。

A-1. Shot Of Love
いきなりユニゾンのフレーズから入るスリリングなFUNKナンバー、タイトル曲でもある。Mark Woodの太ーいテナーボイスがいいねえ。StephenのRock調Guitarもフューチャーされている、やはりJimi Hendrix系なのであろうか?

A-2. Hold On Tight
お次はミディアム曲でOtis Stokesがフューチャーされている。彼のMixed Voiceがスムースでとても好きです。ファルで通している時より遥かにいいですね。コードの行き方が何となくIsleysの『Work To Do』に似ているのだが、きっと影響を受けているのであろうなあ。同じOhio州出身だし...

A-3. One Minute After Midnight
A-1よりは少しテンポが早いFUNKナンバー、何となくNew Birthを思わせる曲調かな?ちょっと古めのFUNK。

A-4. Time
あまりSoulっぽくないバラード曲。Tavaresがやりそう、と言うかリードの声もちょっと似てる。

B-1. Given In To Love
このアルバムのハイライト!ミディアムのバラード、曲もOtisと思われるリードも全部いいですなあ。

B-2. It's All The Way Live
最初のヒットナンバー、FUNK曲で7分超で展開もある内容の濃ーい佳曲である、LIVEで盛り上がる曲であろう。終盤にLatin調になり、ちょっとStevie Wonderの『Another Star』を感じさせるところでまたニヤッとさせる。

B-3. Vision Of My Mind
アルバム最後を飾るSweet系のミディアム曲、やはり何かの曲を彷彿させるフレーズがある。

何かまるで誰かの真似やパクリをしているように聞こえるかも知れないが、けしてそうでは無く見事に彼らのサウンドの中に溶け込んでいるから素晴らしい、そして先輩たちに対する敬意等を感じる使い方だ。

このShot Of Love、改めて聞いてみるとLAKESIDEがさらに好きになりました。

SOLAR 2ndの『Rough Riders』は残念ながら所有してないので語る事が出来ません。

次回は最高作の呼び声高い『Fantastic Voyage』だ。LAKESIDEのベストはいくつか出ているようだが、もう一枚紹介しておこう。
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