日向の夢

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今日の朝型生活 22日目 傷物語偽物語

2009年03月22日 23時08分31秒 | 
■今日の雑記■

傷物語 (講談社BOX)
西尾 維新
講談社





 傷物語読み終わったー&偽物語(上)読み終わったー!

 朝起きて、まず読書。
 そんな生活を続けていて、昨日今日でこの2冊を読み終わりました。

 著者は西尾維新さん。この2冊は、それぞれ化物語の前日譚と後日譚になりますね。どちらも1話ずつの収録で、傷物語は「こよみヴァンプ」、偽物語は「かれんビー」となっています。化物語を読んだ人にはわかりやすいですが、ぞれぞれ「こよみ」と「ヴァンプ」=吸血鬼、「かれん」と「ビー」=蜂のお話です。

 それぞれの感想ですが、まず『傷物語』。
 化物語の前日譚であり、登場人物は主人公の暦、そしてキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード(軽いネタバレだけど、一度書いてみたかった)、そしてアロハのおっさんに敵が3人、ヒロイン役(役というかなんというか)に羽川翼が出てきます。書き出すと意外と多いな。
 まぁようは、化物語のヒロインは羽川を除いて(当たり前だけど)出てこないよ、と。

 その代わりといってはなんですが、キャラクターとしては前述のキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードがいいかんじ。ある意味でつるぺたから巨乳まで網羅したお方で、僕はこのシリーズが挿絵の無い構成であることに何度涙をこらえたことか。とりあえず尊大さが素敵なお方。
 ただ、化物語程度に面白かったかと言えば首を振らざるを得ないのが正直なところ。いや、十分面白いんですけどね。化物語のような全方位ボケVS全方位ツッコミ、そして割と多目の変態成分を期待するとちょっと肩透かしを食らうかもしれません。けっこうシリアスなお話なのですね。
 しかしまぁ、だからといって読まないのももったいない。八九寺やひたぎ様がいない分かけあいは少なめですが、その分エロと変態があります。いやもう、開いたページによっては一度表紙を確認しないといけないでしょう。言葉攻め言葉攻め。だれがだれを、だれがだれに、というのは言わずもがな。


 次に偽物語。最初に書きますが、(上)と銘打っているわりに十分に完結してるんで、ストーリーが途中で終わってるかも、ということを気にする必要はありません。じゃんじゃん読んでしまっていいと思います。
 こっちの構成は、前半は化物語で構築されたアララギハーレムが全開。つまりはオールスター。ひたぎ様に始まり、八九寺、千石、神原、そしてひたぎ様に戻るというかけあいに次ぐかけあいで、テンション上がりっぱなしです。やってることはアホ極まりないけどね(笑) そして、これを書いてて気づいた。この本、微妙に羽川成分が少ない。
 後半は、主人公の2人の妹のうちでかいほう、火憐にまつわるお話。まつわってる割にそういえばそんなに当事者ではないですが。どちらかというと、火憐に対していく暦のかっこよさ(立ち位置的に違和感あるけど)みたいなもののほうが心に残ります。そりゃ惚れるよこの野郎。

 まぁ、つってもやっぱり面白かったのは前半のかけあいなんですけどね。少なくとも、150P目くらいまでならどこを開いても1P読む間に笑える自信があります。やっぱり化物語はこうでなくては! というかんじ。毎度のことではありますが、西尾さんの文章のつくりかた、会話の作り方には笑わせられると同時に驚かされるくらいです。こんな文章を書ける人がいるっていうのが、未だによくわかりません。一言で言うなら、この人スゲー。
 ちなみに、この本の最後あたりには(下)の予告みたいなのがあって、タイトル「つきひフェニックス」と2009年3月発売予定と書いてあります。もちろん、まだ発売されてませんし、なんなら発売日も発表されていないはずです。Amazon先生で探しても出てきません。早く、読みたい・・・。でも、「つきひフェニックス」には「最終話」というなんとも悲しい単語がくっついているらしく、それならそれでゆっくり出してもらっても構わない気もしてきます。というか、最終話ということそのものを是非とも考え直していただきたい。刀語よりも、こっちを12冊だしてくれいやマジで。




 そうそう、今日偽物語を読み終わって、未読の本がなくなってしまいました。由々しき事態。