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代々木上原  「老四川 飄香(ラオシセン ピャオシャン)」

2008-08-01 | 中華・韓国料理
東京の四川料理店の中で今、
最も予約の取りにくい店なのではないかと思っていた。
しかし二週間ほど前、友人が「たまたま電話をしたら、予約が取れた」と言って誘ってくれた。

代々木上原 「老四川 飄香(ラオシセン ピャオシャン)」


中に入ると、店の狭さに驚く。
これは予約が取れないはずだ。
しかしこれは一人のシェフが自分の料理をキチンと出すことのできる、
限界の席数なのかもしれない。



席から少し、厨房が覗ける。
狭い店だが、この光が抜けることで息苦しさは感じない。
料理人が客の食べ具合、進行を確認できるというメリットもある。

突き出しに出された甘い煮豆

口に入れると普通の煮豆。しかし後に広がる香りは、しっかり中華。

アオリイカ

カリッと揚げた青山椒が、味のアクセントになっている。

よだれ鶏

下に隠れている山クラゲの食感がいい。鶏と合わさると、平凡ではない美味しさ。
タレもただ辛いだけでなく、旨みがある。
思わず、「スプーンをください」とお願いして、すくってしまったほど。
だって、油があまりにもきれいだったから!

クラゲとセロリのマスタードソース

マスタードの香りは軽い。

海老と万願寺唐辛子の炒め物

海老の下味がしっかりとしているのがいい。
塩味でさっぱり。ズッキーニなども入り、夏らしい炒め物だった。

アナゴと平春雨の煮込み

これを混ぜていただく。

三人で分けた食べてもたっぷり。春雨に味がしっかりと染込んでいる。
アナゴも大きい。


四川風ビーフシチュー

見かけは、どこにでもある普通のビーフシチュー。
けれどもジャガイモに見えるのは、なんと、長いも。
牛肉は脂身は全く無いのに、柔らか。
口に入れるとデミグラスソース、なのに後味に残るのは、中華なスパイスの香り。

店の人に、「花巻パンが欲しくなりますよ」と言われていたので、頼んでいた。

確かに、皿に残るソースの一滴まで惜しくなるような料理だった。

大海老と唐辛子の炒め物

海老がぷりぷり。大きいけれど大味ではなく、甘味がある。
大きな唐辛子がゴロゴロと入っているが、この唐辛子は旨みのある美味しい唐辛子。そのまま食べるようなものではないが、食べてもそんなには辛くない。

麻婆豆腐

山椒が利いている。しかし水が欲しくなるような辛さではないので食べやすい。
豆鼓が刻んでなく、大きいまま入っているので、それを退けると塩辛さも少なくなり、ご飯が無くてもするすると入る。

〆は汁無し坦々麺

タレが下に隠れているので、全体を混ぜていただく。
麺が太く、しっかりと固ゆでで、美味しい。
これは何度でも食べたい。

デザートは、

私はサンザシのグラニテとクラゲのコンポート

面白い!

友人は青豆の煮たのと青山椒を添えたアイスと、
ココナッツプリン、マンゴーソース。


デザートまで楽しめた。満足感の高い店だった。
予約が取りにくい店だというのも、うなずけた。





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