Snowmint

Ca m'est reste dans l'esprit.

邸内ツアー(小笠原伯爵邸)

2007-08-27 | EVENT
お食事も終わり、支払いも済んで一息ついたところで、邸内を案内していただいた。

まずはシガールーム


タバコの香りが染み込まないようにと、床は大理石


壁はイスラムの影響を受けたスペインのイメージで、


天井は太陽。


そしてお隣の居間へ。
 

到着したときに友人を待たせていただいたテーブルは、

開くと中板を入れることができると聞き、驚く。


 

 
扇風機は館に合わせて後に買った物だそうだ。イメージも大切ね。

廊下からパティオに出て、外の階段から屋上のテラスへ。


こちらはウェディングの時にしか使われないと伺い、

素敵な場所なのにもったいない!という声が飛ぶ。
しかし私だったらこちらより、東京都庭園美術館・朝香宮邸のほうがいいなと思う。

テラスを横切り、


二階のお部屋に入る。

こちらは召使のお部屋だったところ。

ここでまたもやセルフポートレート。


奥に進むと、こんなお部屋も・・・

こちらの前を素通りして、さらに奥へ。

食堂として使われていたお部屋。


当主が酉年だったので、鶏の絵が多いとのこと。

この屋敷は戦時下に没収され、戦後はGHQの支配下にあった。
その後、都に払い下げられ、保健所だったこともあったのだそう。
その名残がまだ、この部屋にはある。

当時使われていた小窓。


バーを横目に


階段をくだり、

地下のワインセラーへ。



鍵のかかった棚には‘UNICO’が24本!


セラーの奥は、井戸。



ここは本当に寒かった。

そしてまた2階へと戻り、バスルームの横を通り、


中階段を使ってエントランスに戻る。



ここにも小鳥。



ステンドグラスも小鳥


そしてお開き。



楽しいツアーだった。


若松河田「小笠原伯爵邸」

2007-08-26 | 飲食・その他
夕闇迫る中

大江戸線・若松河田「小笠原伯爵邸」に到着。


エントランスから繋がるWaitingRoomで、友人たちを待つ。





全員そろったところで、私たちはテラス側の席に案内された。
さぁ、これからお食事の始まり!


・アペリティーボ

チーズのパリパリに海老。

しめ鯖を思い出すような味。
真ん中の、リンゴのジュレが乗っているものが美味しかった。

・オレンジワインで煮た地穴子と桃のコンポート

穴子はやっぱり甘辛にふっくら煮るのが一番美味しいよね、というのが大体の意見。

・エル・ゴット” 渡り蟹のスティック

渡り蟹のスティックは、ラビオリのような味だった。でも悪くはない。
しかし、添えられていたスプーマーの意味はよく分からない。
無くても同じでは?

・イベリコハムとイベリコ豚タン、和牛ローストビーフのサラダ

ローストビーフとイチジクが素敵に美味しい。
イチジクの熟し具合、松の実の歯ごたえと、バランスのよいお料理だった。

イベリコ豚のタンって、初めて食べたよ。
これ↓


・フォアグラと鮎のガナッシュ、焦がし千両茄子

メニューを見ただけでは想像がつかなかった。
食べて、「あ~」と納得。
しかし、フォアグラの美味しさも鮎の旨みも、お互いが消してしまっているように思えたんだけど・・・。
お隣が飲んでいた貴腐ワインを一口なめさせてもらって、なんとか完食。

・イベリコハムのだしの冷たいカッペリーニ
 しょっぱい。

ウニの存在が、口の中で感じられない。

・五島灘産おにかさごのプランチャ

オニカサゴは、塩加減,焼き方ともに、とても良かった。
添えられていたパプリカのソースも出来が良かったが、惜しいことにカサゴはそのまま何もつけずに食べたほうが美味しかった。
甲イカとマコモタケ,グリーンアスパラのタジャリネスは、付け合せながら大絶賛。

・バダホス産仔豚のコンフィ

レバーの味が強く、私はだめ。
ハイビスカスのつぼみのフリトゥーラは、下に敷かれた青海苔とグレープフルーツのマーマレードが最悪。

・伊勢海老のアロスとコラールの球体

これはいい!!小躍りしたくなるほど美味しい。
オリーブのような丸い球体は、海老のミソで作ったソース。
フォークで突き刺しプチュっと破裂させると、ソースがジュワ~と広がっていく。

・Tokoroten“Fake”

え?ところてん?
と思っていたら、まさに“Fake”!
桃のスープに浮かんだゼラチン。
「私、これなら丼いっぱい食べられる」という言葉が思わず出る。

・ファナティカ

手前のベリーソースは甘く、奥の白いソースは生姜の風味で甘くない。
それを合わせながら、クレープを頂く。
そして下にはカラメリゼされたメロン!!
ローストされたナッツもアクセントになっていて、素晴らしいデザートだった。

・小菓子と珈琲



全てを食べ終わっての感想は、

「これってスペイン料理じゃないよね。」



お食事の後で、「邸内をご案内いたしますが、いかがなさいますか?」
との御申し出があり、大きく頷く。

そして私たちは邸内ツアーに。

それはまた明日。

飲茶、リベンジ「東京大飯店 香港レストラン」

2007-08-24 | 中華・韓国料理
東京大飯店 香港レストラン

5月にこちらに訪れた際には、8人で28種類食べた。
http://blog.goo.ne.jp/snowdropmarisa/e/7e32c7be45fedb8aaff08aae4647f9e0
それでもまだ、食べ切れなかったものに未練を残し、一緒に食べたメンバーが集まるたびに、「リベンジをしよう!」と言っていたのだ。

それなのに、


え?!早く行かなくちゃ!!

ということで、今回は9人で前回の反省をふまえ、制覇を目指す。


まずはワゴンから



















これらが、あっという間に消えていく。


このあたりで、ワゴンで運ばれてくる蒸篭はすべてクリア。

(↑食べたものはメニューに付箋)


そして、箸休めのキュウリと白菜の甘酢漬けを頼み、リセットし、



ここからは怒涛の勢い。
メニュー制覇は、さらに続く。


少しずつ、たくさんの種類が食べられるようにと、キッチンバサミを持参していた。







一見同じように見えるけど、こちらは海老で


こっちは牛肉のクレープ。











デザートはココナッツのお饅頭と

センソウゼリーとエッグパイ

中国カステラ


これでもまだまだ制覇には至らなかった。

飲茶の奥深さ、恐るべし。

キッチンバサミを駆使し、9人全員が少しずつでも33種類のすべてを食べた。
しかし少しずつ分け合うとしても、同じ種類の蒸篭を2~3は頼んでいるので、相当な量だ。

私たちのほうが恐るべし?

ツワモノドモガユメノアト

「あめこや AMEKOYA」 豪徳寺 

2007-08-23 | 和食・鮨
地元の友人に誘われて、豪徳寺「あめこや


仕事帰りで1時間ほど遅れていくと、
「何を飲む?」ではなく、「最初の蕎麦は温かいのと冷たいの、どっちにする?」と、皆が聞く。

え?意味が分からないんだけど。皆さん、いくつ食べるおつもりですか?

それにしても、もうすでにつまみメニューの半分ほどを頼んでいる様子・・・。
さらに、「好きなもの頼んでいいよ、食べ切れなかったら食べる人はいくらでもいるから」と言われた。

取り置いてもらっていた「ホヤの塩辛」


「青唐辛子入りの出し巻き玉子」と「炙り味噌漬け山芋 」


「新生姜と冬瓜と鶏の煮込み」

「モロヘイヤの御浸し」などをいただき、

さらに、「茄子とササミと茗荷の煮浸し 」


「アボカドとクリームチーズ和え」


「自家製薩摩揚げの炙り」


などをいただき、この火が落ちないうちに、

「蛍イカの薫製 」を炙る。


そして皆さんはここで、最初の蕎麦を。


そして乾杯!


さらに、

「ホタテとゴーヤのお浸し」


「海老と野菜の天ぷら」

エヘヘ、海老もらっちゃった^^


「蕎麦がき」


「鴨葱」


そして、私は〆の蕎麦。

季節限定の「夏蕎麦」

これをジュンサイのおつゆで食べる。

しっかりとした出汁が、揚げ茄子に負けていない。
添えられた甘酢の茗荷がよい仕事をしていて、最後までさっぱりと食べられた。

みんなが食べてたお蕎麦も、美味しそうだったよ~。

梅蕎麦


鴨南蕎麦


温かいおつゆの天ぷらそば



そして、胡桃蕎麦



最後はやっぱりデザートでしょ?

「蕎麦がき汁粉」


「バニラと木苺とチョコのアイス」


「抹茶ババロア」


そして珈琲。


と共に、ヨーロッパから帰ってきたばかりの友人のお土産、ベルギーチョコを広げて食べる。


食べすぎだろ・・・。




ふ~、おなかいっぱい!

蕎麦メニュー以外は、殆ど食べつくしたのではないだろうか。


美味しかった。また来よう!



上海家庭料理「ウェイウェイ台所」用賀本店

2007-08-15 | 中華・韓国料理
暑い!暑くて溶けちゃいそう。
お昼はまさに、暑さのピークだった。
「お昼を外に食べに行こう」と誘われても、
「近場ね」と答えてしまう。

そこで、職場から徒歩一分の
ウェイウェイ台所

メニューには無かったが、冷やし中華はあるかと聞くと、醤油と胡麻の二種類あると言うので、

胡麻ダレを選んだ。

今年、初の冷やし中華。

麺は冷え冷えではなく、海老の味も薄かったが、タレの味は良かった。
あ、でも私、酢を足したんだっけ。

「アンリ・カルティエ=ブレッソン」 知られざる全貌

2007-08-10 | Art
アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌
"De qui s'agit-il?" Retrospective de Henri Cartier-Bresson


絵画展に行くことは多いが、写真展に行くことはめったにない。
しかしこれは行きたかった。

パリ、ロンドン、ベルリン、トルコ、イスタンブール、グラナダ、バレンシア、コルドバ、ソ連、バリ、インド、インドネシア、メキシコ、アメリカ・・・
世界中を、彼の目が駆け抜ける。

風景から浮かび上がる幾何学模様のような構図の写真も面白かったが、
その土地で暮らす人々の過去を切り取ったような一瞬の素晴らしさを感じさせるものも多い。

友人が撮った彼のプライベート写真の展示もあり、それと共に友人に送った書簡の一部も公開されていた。

その手紙の中で彼は、

‘私のパッションは写真そのものに向けられているのではなく、人物や風景の素晴らしさに感激した一瞬をいかに再現できるか、その可能性に向けられている’
というようなことを書いている。

彼の秘密を、ほんの少し覗かせてくれるような言葉だった。


その他、マティスやピカソ、ジャコメッティなどのポートレートもあり、楽しめる。
東京国立近代美術館で、12日まで。

八月六日に「ガリバー旅行記」を読む

2007-08-08 | BOOK
先日買った読み物ソフト「日本文学100選」と「DS図書館」、
どちらも楽しんではいるが、子供のころ読んだ世界名作のジャンルが懐かしく、
「図書館」のほうばかり読んでいる。
グリムやアンデルセンも、覚えていたのは絵本で読んだような内容で、実はまったく違う意味を持っていたりするので面白い。

赤い靴の女の子は足を切られて死んだと思っていたのだけれど、
実は最後に天使に許され、その喜びで胸がいっぱいになり、胸が張り裂けて死んでしまったとか、
かえるの王様では、かえるに嘘をついたお姫様が罰も無く、結局は幸せになる話だったとか・・・
かなり誤解して覚えているものも多かった。

家なき子も小公女も若草物語も、今読み返すと、本当にいいお話だったんだなぁ。


六日の夜は、ガリバー旅行記を読んだ。
これもよく知られているのは小人の国へ行くお話だが、実はこれは四部構成で、
約17年かけてガリバーが世界を巡る物語だ。
しかし物見遊山な楽しいことばかりではなく、この世の世界とはまったく違う不思議な国、そこで出会った奇妙な人々を通して、
自分たち人間のいやらしさや業のようなものを見出してしてしまう。
彼は旅に出るたびに、自分の世界に嫌気が指す。
その描き方は、作者のスイフト自身、周りの人間に相当嫌気が差していたのではないかと思うほど。
最後に穏やかで理性にあふれた国にたどり着き、この国を治めている馬のほうが、人間よりもずっと立派だと思うようになる。


読み終わるまで知らなかったのだけれど、
この本の終わりに、

ガリバー旅行記
 ーK・Cにー

という「あとがき」がついていた。
このあとがきの作者は訳者だろうか?それはよく分からないのだけれど、

その書き始めは、

「この頃よく雨が降りますが、今日は雨のあがった空にむくむくと雲がただよっています。今日は八月六日、ヒロシマの惨劇から五年目です。僕は部屋にひとり寝転んで、何ももう考えたくないほど、ぼんやりしています。」

そしてこの文の作者はガリバー旅行記を読み、
二つの意見の相違から絶えず戦争を繰りかえすこの世界を、リリパットの世界のような、ちっぽけな存在に思えてくると綴っている。
そしてまた、五年前のことを思い出す。
「八月六日と七日の二日、土の上に横たわり空をながめながら寝た。・・・八日の朝があけると広島駅を目指して歩いた。」
そこで一匹の馬に出会う。
ぼんやりと、鞍も着けずにたたずむ馬を眺め、
その後、もらった握り飯を頬張りながら「俺はこんなことをしていていいのか」と、
喉を詰まらせる。


八月六日にこの物語を読んだことは偶然だったが、私には偶然ではないことのように思えた。

「鮨 福元」 下北沢 

2007-08-03 | 和食・鮨
友人から「新子を食べに行こう!」というメッセージが届いた。
新子は8月いっぱいまで出るだろうけど、早く行かないと大きくなっちゃう!!
と、友人お勧めの地元のお寿司屋さんへ。
梅雨が終わっても、新子を食べなくちゃ夏が始まらない。

下北沢「福元


「おまかせで」とは言ったものの、お腹はペコペコ。


おつまみからでなく、握りから始めてもらう。




途中でおつまみをはさみ、



待望の新子

少し大きめだけど、おいしい!


大好物の海老

あわび

アナゴ

ウニ


「置かずにすぐに食べてください」と言われて撮り損ねたトリ貝が、最高に美味しかった。
それから、蛸、鯵、巻物、玉子焼きなどを食べ、ビールを2本頼み、二人で3万円ほど。
(忘れたけれど、もしかしたらもう少し食べたかも)

シャリは小さく酢は軽め、硬めに炊かれた飯は、口の中でパラリとほぐれる。
魚の旨さが引き立つような寿司だった。