Snowmint

Ca m'est reste dans l'esprit.

「嫌われ松子の一生」山田宗樹

2005-06-26 | BOOK
書店で見かけては気になっていたのだが、何となく読む気になれなかった。
帯に書いてある内容があまりに暗すぎる(笑)
題名も、「嫌われ松子の一生」だもの。
惨めな死で終わる不幸な女の一生を読みたいと、誰が思うだろうか。
はぁ~い、私です(爆
だって本屋の店先でパラッと開いてしまったら、とり付かれてしまったのですもの。
読み始めたら、ぐいぐい引き込まれます。
二日で読み終えてしまいました。あ~、もったいない。

松子は愚かだ。
読めば読むほどそう思う。なのに、どんどん彼女に惹かれてしまうのは何故だろう。
幸せを求めれば求めるほど、不幸への階段を転がり落ちてしまう彼女の生き様から目が離せなくなる。

躓くきっかけは、必ず男。
「愛してる?」「愛してる?」「愛してる?」
愛が欲しかったんだね。

身内から、その存在を抹殺されていた彼女であったが、本当の死によって、甥っ子が彼女を知ることとなる。
見知らぬ叔母の死に遭遇し、生を追いかけることで、彼自身も人間としての成長を得る。
それは読んでいる者も同じかもしれない。

[夜と霧」V・E・フランクル

2005-06-26 | BOOK
友人に勧められて読みました。
ユダヤ人精神分析学者がナチス強制収容所での体験を綴った物ですが、ありきたりの体験記ではありません。
心理学者として、収容所の様々な人々の心理状態を分析していくのです。
初版は1956年。すでに読まれたことのある方も多いと思いますが、これは改訂版です。
訳者も霜山 徳爾氏から、池田香代子氏に。

生きていることの意味について考えてしまう時がある。
それはもうやめよう。
誰も自分の苦しみの身代わりになってはくれないのだ。
生も死も苦しみも幸福も、すべて受け入れて生きていくしかない。
生きるとは、生きることの問いに正しく答える義務、生きることが各人に課す課題を果たす義務、時々刻々の要請を充たす義務を引き受けることにほかならないと、この本は教えてくれる。



経堂「BRASSERIE PARADAIS 」

2005-06-23 | フレンチ・洋食屋
学生時代の友人二人と待ち合わせて、経堂でランチ。
以前から入りたかった寿司屋がやってなくて、急遽FRENCH!
1680円のランチを食べました。
前菜は4種類から選べるプリフィクスで、メインも肉と魚が選べます。
メインの鴨はもう無くなってしまったと言うので魚に、だったら前菜は魚ではない物を選ぼうと、友人は生ハムメロン、私ともう一人がフォアグラと鶏のレバー(写真)
これにカリフラワーのビシソワーズとサニーレタスのサラダ、デザートと珈琲が付きます。
前菜のフォアグラとレバーは、とても美味しかった。
スープも夏らしく、爽やかな仕上がり。
しかしサラダはサニーレタスしか入ってなくて、しかも随分前からドレッシングを混ぜていたような柔らかさでつまらない物だった。
この値段だったら仕方が無い?いえいえそんな事はありません。
このお値段を取るならば、もう少し工夫が欲しい。
今が旬のグレープフルーツなどを合わせたっていいじゃない?
メインの鱈のソテーは柔らかく、脂も乗って美味しかったけど、まあ、普通。
ジャガイモが多くて残した。
ただの色添えであるかのごとく小さな人参も、美味しいとはいえない。黄色いピーマンは美味しかったけどね。
上にトマトソースがかかっていたのだが、それもキューピーのミートソースみたいな味でした(ごめんなさい)
香味野菜が足らないのですよ。それをタイムやマジョラムなどの乾燥ハーブでごまかしている。
乾燥ハーブなんか入れるんだったら、セロリの葉っぱでも入れたほうが香りはいいよ。
生のハーブだってそんなに高く無いでしょ。
デザートはチョコレートタルトとバニラアイスクリーム。
チョコのタルトは上手い!(←作りがね)味も美味しい。
しかしバニラアイスは絶対に自家製じゃない。
買ってきた味。
レディーボーデンみたいな味がしたもん(←古い?)
客をバカにしてるのか、なめてるのか。
友人は、人手不足か経費削減なんじゃない?って言ってたけど、アイスなんかさぁ、アイスクリームメーカーさえあれば、美味しい牛乳と生クリームに卵黄と砂糖入れれば出来ちゃうじゃん。
デロンギでいいから買ってください。
珈琲もコーヒーメーカーで作り置きしてある物を注がれた。
ファミレスじゃないんだから^^;)
奥でこっそりやってください。
パンとバターは美味しかったです。
バターは発酵バターだった。
パンはきっとどこかで買ってきた物だと思うけど・・・
ランチなので、まあOKです。

サービスのおじさま二人が、妙にせかせかしていて落ち着かなかった。
やっぱりフロアには一人くらい女の子がいた方がいいなぁ~

ところで私って、毒舌?
今日会った友達に言われたんだ(笑)





銀座「天あさ」

2005-06-22 | 和食・鮨
ランチの定食を食べました。
和物一品に、えんどう、海老二本、キスにアナゴ、ヤングコーン、オクラ、茄子など、大将が目の前で揚げてくれる揚げたてを頂き、〆はアサリのお味噌汁とお新香、小さなかき揚げ天丼。
四人でビールを二本頂き、一人四千円でおつりがきました。
美味しかった!(^v^)

ベルンハルト・シュリング「朗読者」

2005-06-21 | BOOK
ベストセラーの上位に挙がっている本や、巷で話題になっている本は、単純に欲しくなる。
読みたいと思って買うのだが、話題になっている本ほど、すぐには読まない。
なぜでしょう。
暫く、ずっと読まずに手元に置いておく。

べつに忙しくて読む時間か無いとかいうのではないのですよ。
だって他の本は読んでいるんですもの。
読んで無い本が沢山あるのに、一度読んだ本をまた何度も読んだりしてしまうのです。

新しい本は、もっともっと読みたい気持ちになるのを待つ。
熟すのを待つ果物のように。

最近、5年ほど前に買ったまま放って置いた本を読んだ。

これは今読む本だった。と、読んで分かった。
5年前に読まなくて良かった。

かつては素晴らしかった出来事が、そこに醜い真実が隠されていたというだけで、回想の中でもずたずたにされてしまうのだろうか?
苦しい結末を迎えてしまうと、思いでもその幸福を忠実に伝えないのか?
でも確かに幸せだったのだ。
幸せというものは、それが永遠に続く場合にのみ本物だというのか?
辛い結末に終わった人間関係はすべて辛い経験に分類されてしまうのか?
ベルンハルト・シュリング「朗読者」
人を許すことよりも自分自身を許すことのほうが難しい。


ピスタチオクリームのバナナタルト

2005-06-20 | 手作り
今日は娘のお誕生日。
一番好きなケーキを作ってあげると言ったら、
「バナナのタルト!」
地味だ(笑)
なので、今日はちょっぴりスペシャルに、ピスタチオのプードルでクリームを作り、バナナのタルトを作りました。
しかし、兄のほうが沢山食べてしまった(^-^;
二人は焼きたての熱々を食べましたが、私は冷めたほうが美味しいと思う。

「イエスの遺伝子」マイケル・コーディ

2005-06-18 | BOOK
7年前に出版された本であるが、その頃もうすでに、科学的には現実不可能な話ではないと誰もが感じたのではないだろうか?
イエスの遺伝子が本当に存在すればね。
それでも倫理を持ち出されちゃったら、無理でしょう~。
発想的には「ダビンチ・コード」に似てるかも。
でもこちらの方が先。