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Snowmint

Ca m'est reste dans l'esprit.

「パティシエ世界一」東京自由が丘「モンサンクレール」の厨房から/辻口博啓・浅妻千映子

2006-01-19 | BOOK
自由が丘「モンサンクレール」のオーナーパティシエ辻口博啓氏が、彼のケーキと、その発想、技術を語る。
浅妻千映子氏がインタビューし、それを起こしたものなのだが、上手い。
実際に、辻口氏の穏やかな声を聞いているように、楽しめた。

苺ショートを初めて食べた時の衝撃、それから繋がる自分のケーキへの想いから、クレームパティシエールの配合まで語ってくれている。
真似されちゃうな、と言いながら、香ばしいプリンの秘密まで。
しかしそれは、辻口氏の自信でもあるのだろう。
いくら同じ配合であっても同じものは再現できない。だからみんな買うのだ。
私も一流シェフの作る美しいケーキは真似できない。デコレーションの美しい華やかな生菓子は、絶対に買う。
私は私が作って美味しいものを作る。
他の人が作ったほうが美味しいと思うものは、下手に真似をするよりも、買ったほうがいい。

焼き菓子について、
「シンプルな味だからこそバターが映える」
という言葉があった。
嬉しい。
私の考え方と同じだから。
卵にも拘っている。
チョコレートもアーモンドプードルも、香の好みもあるだろうが、
やはり基本になるところに良いものを使わなければ、本当に美味しいものは作れない。
お金を出すなら、そういうものを買って食べたい。


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