Snowmint

Ca m'est reste dans l'esprit.

新宿 『Cuisine[s] Michel Troisgros』 ミッシェル・トロアグロ

2007-12-31 | フレンチ・洋食屋
新宿[ハイアット リージェンシー 東京]1階『Cuisine[s] Michel Troisgros』で、

今年最後のランチ。

Waiting roomから見える厨房の活気が、素敵なお食事を予感させる。



今日のメニューは、メインを肉か魚かを選ぶ、5,775円のPETIT MENU DEJEUNER



前菜の前に、小さな前菜が四種。



二つの料理にスプーマが使われていたことに、「ん?」と思ったが、
口に入れると違った味わいがあり、どちらも美味しい。

そして、
パースニップのヴルーテ 洋梨とマロングリエ添え

マロン、洋梨、そしてほんの少し浮いている溶かしバターを混ぜ、一緒に食べる。
深いコクのあるスープに、さわやかな洋梨の風味と歯ざわり、栗の甘さが、完璧。

イトヨリ鯛のソテー ピーナッツと白胡麻のグリエ アンディーブのアシデュレ

ピーナッツと白胡麻が香ばしく、それだけでも美味しいのだが、
酸味と甘味のあるアンディーブのアシデュレが加わると、また味が変わる。

デセールは
リンゴと生姜のパルフェとセロリのフラッペ

手前が生姜のパルフェ。
ウィルキンソンのジンジャーエールよりも、生姜の風味は強い。
それほど強烈なのだが、嫌みが無い。
その強さと、甘さのバランスがとてもよく、もしも自分がこれをまねして作るとしたら、そこに苦労するだろうと思う。もちろん、とても真似はできない。
セロリのフラッペも、味は完璧。セロリの香り加減が絶妙によい。
しかし、緑の色は付け過ぎ。

この後に、ほのかに甘い栗のスープと、


Les Mignardises



どれを食べても、はずれ感の無いお料理ばかりだった。
サービスも申し分なく、ワイン、お料理についてのこちらの質問に、
弾むように答えてくださるのも気持ちがよい。
素敵な今年の締めくくり。


それでは皆様、よいお年をお迎えください。


人形町 「松浪」 お好み焼き

2007-12-26 | 飲食・その他
人形町「松浪」で、お好み焼き忘年会。

一番安い三千円のコースを頼み、足らなければ追加、ということに。

最初は焼き物。
まずはホタテ、椎茸、イカ、鶏肉。





これを一気に鉄板でジュ~!!


あっという間に食べて、キャベツと牛肉。



そして、そろそろ粉ものが欲しいなと思っていたら、

来た!来た!お好み焼き四種!


混ぜて混ぜて、


焼けるまで待てない!二枚ずつ焼こうと言い、遅れてきた人の焼き物の横で、
ジュ~。


ポン!ポン!とひっくり返して、パリッとほら、いい感じでしょ?


イカゲソとキャベツには、ソース


アサリと葱は醤油!


という感じで、四種類のお好み焼きをペロリ。
あとは焼きそばで3千円のコースは終わりなのだけれど、
これにしょうが焼きを追加した。

そして、マクロビの人たちには絶対に食べられそうも無いしょうが焼きがやって来た。


混ぜると全体がピンク。お菓子みたいだなぁ。

これはこれで、美味しかったよ。

そしてひき肉の焼きそば。


ラードが味の決め手になっていて、なんとなく懐かしい味。


〆はやっぱり甘いものでと、あんず巻きと‘くろんぼ’を追加。


クレープ状に焼いた生地に、あんずと餡をくるっと巻くのが、

あんず巻き。


生地とあんこを、よ~く混ぜて焼くのが‘くろんぼ’



本日も、おなかいっぱい。
ご馳走様でした。



「ビーイング・ピース」 ティク・ナット・ハン

2007-12-23 | BOOK
神様を信じている人は幸せだ、と思う。
信仰によって悲しみを乗り越え、日々の幸せに感謝することを知っている。
近い身内が寺の住職ということもあり、仏教は身近にあった。
しかし私は無神論者。
深い理由があってのことではないし、仏教については何の異論もない。
教えは素晴らしいし、学問としては面白いとも思う。
ただひとつ疑問に思っていたのは、なぜ日本の宗教家の中からは、マザー・テレサのような人が現れないのだろうか、ということだった。
お付き合いのあったお坊さんの中には、素晴らしい方々がたくさん居た。
人の話をよく聞き、教えを説く。人間として大きく寛容。
しかし、彼らが財をうって人助けをしているとお話は、聞いたことがない。
(しかしこれは私の周りだけの話なので、他の宗門ではあるのかも)
寺を手伝っていた頃に、複雑な人間関係やお金の流れ、宗門の裏表を見過ぎたというのも、素直に南無妙法蓮華経が唱えられない一因かもしれない。

そんなことをグズグズと言っていたら、
学生時代の友人の奥様が、この本を薦めてくれた。

仏の教え ビーイング・ピース―ほほえみが人を生かす (中公文庫)
ティク・ナット ハン,Thich Nhat Hanh,棚橋 一晃
中央公論新社

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勧められてすぐに買い、読もうと思いつつ手元に置きながら、なかなか読めずにいた。
ページを開き、何行か読み、
あぁこれは、なんとなく読んでしまうのはもったいない、と思ったからだ。
自分にこの本を読む準備ができたときに読もうと思った。

その準備が出来ていたのかどうかは分からないが、
今、読みたいという気持ちになり、この週末に読み終えた。

難しい言い回しなどはなく、とても読みやすい。
どんな人にも理解できるようにと、教えを難しい言葉で諭すのではなく、具体的な例を挙げ、優しく生きる道を説いてくださっている。
あとがきにもあるように、東洋的な叡知と実践は、私たち日本人には当たり前すぎ、分かりきっていると思える部分もあるかもしれない。
しかし、分かりきっていても忘れている、実践できないことは多い。
そんなことを思い出させてくれる。
微笑が世界を変えるという発想は、私の大好きなフランスの哲学者アランの「幸福論」にも通じるものがあるような気がした。


心がリセットされるような本だった。
そうそう、私は仏教に対しては、本当に、何の異論も無いのだ。
しかしやはり、遠い国でこういう活動をしている方を知るほどに、
どうして日本の仏教会には、こういう方が現れないのだろうかと、また深い疑問に陥ってしまうのだ。

著者のティク・ナット・ハン氏はヴェトナムで生まれ、十代で出家、コロンビア大学・ソルボンヌ大学などで教鞭をとっていたがヴェトナムへの帰国不可となりフランスへ亡命、現在はフランスに仏教者のコミュニティを作り難民救済活動などを行っている。

「魚河岸千両」 築地 

2007-12-21 | 和食・鮨
VVV6で優勝した海鮮丼が話題の店に、寿司好きな友人と3人で伺った。
魚河岸千両」。
しかし、今夜の目的は海鮮丼ではない。

目的を先にするか後にするか、少し悩む。
お店の方には、食べた後で足らなければ、お好みで摘めばと言われたが、
逆に、アレを食べたら後が食べらなくなるかもと、先にいくつかおつまみを頼むことにした。

煮蛸


牡蠣


旬のお魚


数の子の天ぷら


焼き椎茸に、


山芋のお漬物


数の子の天ぷらは、珍しかったので頼んでみたのだが、想像していたものとは違っていた。かなり火が入っている。
刺身は、まぁ普通な感じ。

そして、お好みで握りを三巻づつと、ひもきゅう。




この辺で、お腹もなかなかいい感じ。
「いきますか?」「いきましょう!」ということで、お待ちかね、

〆は今夜の目的、「ひつまぶし」



まず、ワサビを溶いた醤油を回しかけ、
一膳目はウニをよけて、ほんの少しだけそのまま食べる。

そして甘味を加え、


ウニが見えなくなるほどしっかり混ぜて、六等分に。


二膳目はこのうちのひとつを食べる。
レンコンの歯ざわりが加わり、美味しい。

そして三膳目は、お出汁をかけて。


私は、二膳目が一番おいしかった。
そのままでは、少し物足りない。
三膳目は、始めのうちは、あっさりとしたアサリのお出汁が美味しいと感じるのだが、いくらが煮えて白くなり、出汁も濁ってくると、生臭さが鼻を突く。


飲み物を一杯ずつたのみ、これで一人六千円ほど。



そして銀座に移動し、cafeでお茶。

友人が頼んだモンブランを一口もらい、大満足^^




「Au Temps Jadis」(オタンジャディス) 渋谷

2007-12-09 | フレンチ・洋食屋
原宿から渋谷に戻る途中、お腹が空いて「Au Temps Jadis」でブランチ。


昨日、神楽坂でガレットの香りを嗅ぎ、ガレット熱が高まっていたのだ。

2300円のコース。


食前にシードルかジュース、ハニーワインが選べるが、
今日はジュースを飲むには寒すぎる。小さなグラスだというので、
ハニーワイン


サラダ


本日のガレットは、ラタトゥユと卵のガレット

中を開くと、卵がトロ~リ


デザートガレットはシナモンとチョコレート。

これに200円プラスして、バニラアイスを追加。
アイスはバニラとキャラメルが選べる。

紅茶とプチシュー


ガレットが二枚食べられてこのお値段はお得だと思う。
しかしお味は「Le Bretagneル(ル ブルターニュ)」のほうが美味しい。
原宿にいたのだから、表参道店に行けば良かったなぁ・・・。

「石かわ」 神楽坂

2007-12-08 | 和食・鮨
そして今年のお誕生日イベントは、神楽坂「石かわ


二つ星を取ったといっても高飛車な雰囲気はなく、仰々しさもない。

しかし、凛とした空気感はある。

まずは一品目、アンキモと湯葉、その上にトンブリ。


え?二品目に揚げ物?!

と、びっくりした。
酢橘をたっぷりかけて奥のつゆに浸けて食べる。
つゆが蕎麦つゆのように濃いのだが、それがそんなにも気にならない。

蟹の葛あんかけ

ほんわかほっとするような優しさのある、少し甘めのあん。


久しぶりに美味しいと思ったお刺身。
たっぷりと横に添えてある極細のミョウガが、鯖を引き立てていた。

にこごり

生姜が効いている。これも上手いなと思う。

そして目の前にドドーンと出てきた小さな筍、丸ごとひとつ。

え?どうやって食べるの?!と思っていたら、
パカッと蓋のように、皮が外れた。

縦に四等分された筍は、内側にも焼き目があり、香ばしく甘い。

豆乳にクリームチーズ、
その中に、それぞれ下ごしらえのしてある京野菜と海老

チーズの風味は軽く分かる程度で重くない。むしろコクになっている。
鴨の味をしっかりと含んだカブラが美味しかった。

鴨づくしの汁物

鴨の出し汁に鴨の身、鴨のつくね。
熱ければ取り皿でどうぞと小皿を出されたが、熱いものは熱いうちに食べるのが美味しい。
しかし豆腐は熱い!

豚肉と豚レバー、大根の炊き込みご飯

豚肉の臭みはまったく無く、豚の良い脂がご飯にまわってつやつや。
レバーは濃い味付けで煮込んだものが混ぜ込んであった。

お味噌汁は油揚げとエノキ。割烹の汁とは思えないほど具沢山。
お揚げが軽く焼いてあったのが美味しく、これは家でも真似してしまおう!と思った。

デザート

薄く甘い豆乳のクリームに、ほんの少しチーズの香り。
そこにラム酒のゼリーと柿、黒豆。
面白い組み合わせだが、意外にも美味しい。



店内はこじんまりと、いい雰囲気。

お店の方も気負った感じではなく、きびきびとしてにこやか、程よい距離感。
気持ちが良かった。

コースは1万5千円のみ。
9時以降になると、1万円の軽いコースも選べるそうだ。



「歯車」 神楽坂

2007-12-08 | Cafe・喫茶・Bar
毎年、お誕生日の近い友人と3人でお誕生日祝いをする。
今年は神楽坂で待ち合わせをして、イタリアンで軽くランチ。

さてさて、ランチはカジュアルだったから、夜は豪華にいきたいねと、ロイホで夜の相談。

しかし、今日の夜三名でと電話をかけても、どこも予約でいっぱい。
12月の土曜日だもの、当然か。

そこで本屋に駆け込み、神楽坂マップとにらめっこ。
神楽坂の和食屋に片っ端から当たってみようとTELしてみたら、意外にも一軒目で6時に予約が取れた。

ホッとしたところで、時計を見るとまだ4時。
友人の知り合いのBarが3時から開いているというので、そこで食前酒がわりに一杯やりながら、時間まで過ごすことに。

「歯車」

表には小さな看板のみ、

二階に上がると重厚なドア

知らなければ、とても一人では入れない。

店の中に入ると、あまりの暗闇に驚く。
そして、木の香り。
夜ならば、そうは感じなかったかもしれないが、昼の明るさから入ると
真っ暗闇に感じる。
しかしその暗闇が、目が慣れてくるにつれ、落ち着きに変わっていく。
テーブルの幅、椅子の低さも、いい。

ちょっとチャレンジ

やっぱりうまく写らない。

夕食前だと言うと、私にはイチゴのカクテルを作ってくれた。

こちらのご近所の割烹で夕食を取るのだという話をすると、

「良いお店ですよ」と言う。

あら、そうなの?

「出される料理に流れがあります。あれが良かったこれが良かった、前の料理がもう一度食べたいということが無い。全体に良い流れがあるのです」とおっしゃる。

ご近所の方がそう言うなら期待をしてしまう。

そして、
「最近、星を二つお取りなって…」

え?

「ミシュ…」

えぇ?!

「ご存知ではなくご予約を?」

はい。ご存知ではありませんでした。

それもまた私達らしいといえば私達らしい。

「ala」 神楽坂

2007-12-08 | イタリアン
ala」で、ランチ。


前菜

スープとサラダ、イカのトマトソース煮込み。
どの店でもランチという忙しい時間帯に出す前菜は、簡単なものが多い。
これも作り置きできるものではあるが、イカは柔らかくスープの味わいも深く、
手の込んだ味のする料理だった。

パスタとメインを選べるコース、
私は牡蠣と万願寺唐辛子のパスタ

塩の加減が絶妙に上手い。薄すぎず、素材の味を引き出すぎりぎりの塩梅。

メインは魚を選んで、サーモンのクリームソース

フレンチに近いようなソースだと思ったが、食べると最後にオリーブオイルの風味が残る、しっかりイタリアンだった。
ゆで卵がアクセントとなっていたのも面白い。

パンは焼き立てを次々に出してくれる。

玄米パン。中はふかふかで外はカリッ!

デザートはミルクプリンの柚子みつがけ

ミルクプリンだけだったら物足りないところを、上手く柚子みつが補っていた。


開店は11時半、この時間の予約はできるが12時以降はできない。
外に出ると、行列ができていた。


「BASIL TWIST」 日本公演(横浜ランドマークホール)

2007-12-06 | Art
BASIL TWIST」(バジル・ツイスト)


日本ツアー 友人に誘われ、横浜ランドマークホール。


ホールに入って驚いたのは、客席の数を極端にしぼってあったこと。
最前列で見たのだが、舞台が低く、そして近い。
しかし、この席数が限界かもしれない。

私が「人形劇」と聞いて想像したものとはまったく違っていた。
具体的なストーリーは無く、田中悠美子氏の義太夫三味線と琴の音にのって、舞台が展開されていく。
いかにも手書きといった画風で、ここで突然「じゃかじゃかじゃんけん」が始まっても不思議ではないくらいチープな絵なのだが、
もしもこれが、きっちりと描かれた絵であったら、面白みは半減していたかもしれない。
外国人から見た日本を見せてくれたような気もしたが、
もしかしたら、この舞台を作るために彼が与えられた資料が偏っていたのかも。

良かったかつまらなかったかは賛否両論、分かれると思う。
しかし、私は面白かった。
見るものの捉え方で、どうにも取れる、そんな舞台だった。



終わって、同じビルの中の「緑茶話」で軽いご飯。
私は、とろろ・オクラ・納豆、ねばねばづくしの茶蕎麦と

焙じ茶をいただいた。


「つばめグリル」

2007-12-05 | フレンチ・洋食屋
久しぶりに、「つばめグリル」でお夕ご飯。
特別感は無いけれど、何を頼んでも失敗は無いような安心感がある。

スモークサーモン


焼き牡蠣と、ニース風サラダ

身は小さいけれど、味の良い牡蠣だった。
サラダは、オリーブが入っているので「ニース風」なのか?
二人には多い量だった。

懐かしい、ロールキャベツ

じっくり煮込んであり、キャベツはほどよくトロトロ
ごろっとした野菜がおいしい。

ホタテのクリームコロッケとエビフライ

貝柱だけでなく、小さく切られて入っていたヒモが、いい味を出している。


懐かしい洋食だった。