Snowmint

Ca m'est reste dans l'esprit.

『兄夫食堂』 赤坂

2007-11-26 | エスニック
DID終了後、見附から赤坂までテクテクと歩いて『兄夫食堂』へ。

前菜に小皿がいくつかと、食べ放題のキムチが来た。


そして焼肉。

お店の女の子が、上手に焼いてくれる。
左端に小さく、氷が乗っているのが分かる?
テーブルに氷の皿が来たときに、何に使うのか不思議だったけど、
金網をきれいにするために使っていた。考えるなぁ。

甘くてとても辛い、トッポギ

インスタント麺が入っているのが、ちょっと韓国っぽい。

「コラーゲンたっぷりだね~」などと言いながら食べたサムゲタン


アサリのだしがきいてる豆腐チゲ


チヂミは、

まるでお好み焼きのように分厚かった。

三人で、おなか一杯食べて飲んで、11,100也。

『Dialog in the Dark Japan 』 ダイアログ・イン・ザ・ダーク

2007-11-26 | EVENT
おととし一人で行った『Dialog in the Dark』に、今年は友人と三人で行った。


今年の会場は、旧赤坂小学校跡

まん丸お月様に見送られるように、中へと進む。

私ともう一人の友人は、このイベントを経験済みだったが、もう一人は未経験。
彼女には、
「すごいよ」とか、
「あなたが今まで生きてきて、一度も体験したことのない感覚を味わうよ」
などと、なるべくネタばれしないように、期待を持たせた。

一度に入る人数は8名。
そこに視覚に障害のあるスタッフが一人、アテンドとしてサポートしてくださる。
しかし、今年のメンバーは心強かった。
8名の仲間の中に、全盲の少女がいたのだ。
これはアテンドが二人になったような頼もしさ。

まず、予備室に入ると、あまりの暗さにどよめきが起こる。
そしてアテンドの方の、「次に入る空間は、これよりもっと暗闇になります」との言葉に、さらに恐怖はつのる。

中での体験、内容は、これから経験する方たちのために詳しくは語らずにおこう。
そのほうが楽しめる。

しかし、今年の体験もまたすばらしかった。
まったくの暗闇の中では、音だけがたより。それが時間が経つにつれ、研ぎ澄まされていく。
リノリウムの床、湿った土、枯葉、絨毯、その一つ一つが足の裏から伝わってくる。
足から伝わる感覚も、目が見えていたら、こんなにも敏感には感じられなかっただろう。
私たちの日常が、いかに視覚に頼っていたのか、本当に思い知らされる。

中で、一緒に入った目の見えない少女が皆の声を聞き、
「あ、今、みんながきれいに2列になったね」と言った。
音だけでそんなことまで分かるのか?!
もう年齢など関係なく、周りの大人たちみんなが中二の少女の言葉に、息を呑んだ。

イベント終了後、光の世界に戻る前に、予備室に入る。
いきなり明るいところに出ては危ないので、少し目を慣らすのだが、
そこでの歓談も楽しかった。

少女が盲学校での生活を、楽しげに話してくれた。
小学生のときには、弱視の同級生と「泥刑」などして遊んだそうだ。
坂道を転げまわったなんて話も聞き、みんなびっくり。
そうだよね、目が見えていても見えなくても子供は子供。
明るく、世話好きな様子が微笑ましい少女だった。
彼女が、将来は自分の通う盲学校の保母になりたいのだと夢を語ったとき、
そばにいた大人たち全員が、彼女に拍手を送った。



外に出ると、すっかり夜。
夕方見かけた月明かりも街のイルミネーションも、とてもまぶしい。

赤坂駅に向かう途中で、あれ?なぁに?


あぁ、ホテルニューオータニが、クリスマスツリーになってる!!


らーめんダイニング「ど・みそ」

2007-11-25 | 飲食・その他
知り合いから
『土曜日に、「ブラックど・みその会」に参加しませんか?』
というメッセージが届き、よく分からなかったけれど、面白そうだったので、参加。

ど・みそ」は京橋の、行列のできるラーメン屋さん。
土曜は15時に閉店であるが、その後に店主の斉藤さんを囲み、常連客で楽しく飲みましょう~という集まりだった。

差し入れの
「牡蠣ときのこのオリーブ漬け」と

ベーコンとえのきのキッシュ


お豆腐には


やまつ辻田」のポン酢をかけて。

このポン酢が、ものすごく美味しかった。

ネットでも買える
「実生柚のす」

これが1.5本分入っているらしい。 なるほど香り高いはず。

そのあと水餃子をいただいて、


カウンター越しに覗いていたら、

牛肉シソ巻き


そして、またまたなにやらご準備



お鍋だわ~!


と思っていたら、

しゅるしゅるっと



豚しゃぶでした。


準備は万端


いよいよお鍋。

澄んだきれ~なおダシに


野菜をワサワサ入れて、


しゃぶ♪しゃぶ♪


ほわぁ~。

ここでまた、「やまつ辻田」の柚子胡椒をかけていただいたのだけれど、
ものすごく美味しい。

このあと、「ど・みそ」の味噌ダレも作っていただき、

野菜を加え、うどんを付けていただいた。
味噌って、何でこんなに癒されちゃうの?!

あ~、日本人でよかったと思えた夜。


お土産に、「実生柚のす」をいただいて帰り、ウフフのフ♪


この集まりで、「富士酢」が新しく『富士酢プレミアム』という商品を出したという話を聞いた。
これがとても美味しいらしい。
今まで、酢の物には「千鳥酢」を使っていたのだけれど、買ってみようかなぁ。
500ml:1,260円、900ml:2,058円、1,800ml:3,444円
ちょっとお高いけれど、買えないお値段じゃないものね。

『ムンク展』 国立西洋美術館

2007-11-25 | Art
都美館から上野公園を通り抜け、


国立西洋美術館

ムンク展』へ。

「ムンク」と聞いたら「叫び」しか思い浮かばない人は、とても残念。
死と恐怖の印象の強い強い作家ではあるが、じつは愛のある作品をたくさん残している。

今回の作品展は、ムンクの「装飾画家」という面に光を当て、その代表作の多くが展示されていた。
個人住宅の装飾、ベルリン小劇場、オスロ大学講堂、そしてフレイア・チョコレート工場とオスロ市庁舎の壁画構想の習作などの展示もあり、創作の軌跡なども垣間見られる。

ムンクが亡くなるまで手放そうとはせず、エーケリーのアトリエに何度も並べなおしていたという「生命のフリーズ」が、写真を参考に再現されている。
一枚だけでは伝わらなかった何かが、連作から押し寄せてくるような迫力があった。
しかし、「叫び」が無いのはやっぱり残念。
だってこれは6枚で一枚の壁の装飾になるものだから。
二回も盗まれてたら出しにくいのかしら?
でも4枚もあるんだから一枚くらい貸してくれてもいいのに・・・って、そういうものでもないか・・・。

タブローだったら「吸血鬼」、リトだったら「マドンナ」が好き。
リトグラフやドライポイントの小さな作品も、良いものが多かった。



外に出ると、すっかり暗闇と思いきや、

クリスマス!

そうだ、この時期はイルミネーションが飾られるんだっけ。


「地獄の門」とクリスマスツリー

なんだかなぁ・・・。

『フィラデルフィア美術館展』 上野 都美術館

2007-11-25 | Art
東京都美術館で開催されている『フィラデルフィア美術館展』へ。


コロー、クールベ、モネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、ピカソ、カンディンスキー、マティス、デュシャン、シャガール、ミロ、マグリット、
さらにホーマー、オキーフ、ワイエスなどのアメリカ人画家を加えた47作家77作品が、
印象派やキュビズムなどのテーマごとに陳列されていた。
同じテーマを違う作家で見る楽しさはあったが、名作が来ているというよりも、小品が多く、とりあえず日本人好みの作家をたくさん集めてしまったような展覧会だった。
それでも、ルノアールは素敵だったし、ピサロは美しい。
私はマティスの「青いドレスの女」がお気に入り。


今日の自分撮りは、球体。


アサヒビールロビーコンサート「ある町の肖像~東鳴子篇~」

2007-11-23 | EVENT
編曲者の大場陽子さんの知合いだという友人に誘われ、


第104回アサヒビールロビーコンサート「ある町の肖像~東鳴子篇~」へ。


宮城県の東鳴子温泉では毎年、「アート」と「湯治」を結ぶ祭り「GOTEN GOTEN アート湯治祭」が行われている。
今回のロビーコンサートは、その祭りの一環で行われている「駅コンサート」や「光の盆」、東鳴子の「湯治文化」などを、「まちの肖像」として、Buzz Fiveの演奏と限界狭間アーティストの新藤武吉さんの紙芝居やパフォーマンスにより表現したもの。

出演は、Buzz Five(金管五重奏団)
 上田仁(トランペット)
 小川聡(トランペット)
 友田雅美(ホルン)
 加藤直明(トロンボーン)
 石丸薫恵(テューバ)

 新藤武吉(限界狭間アーティスト)
 大場陽子(作編曲)

普通の金管五重奏のコンサートと思いきや、書道家の新藤氏のパフォーマンスとの融合。
それがまったく不自然でなく、むしろそれに乗って深く深く音楽に入り込めるような、とても楽しい演奏会だった。


鑑賞後は、ぞろぞろと『鮒忠』へ。


スナップエンドウ

から揚げ

串カツ

スジ煮込み

塩辛

おしんこ

アジフライ

川えび揚げ

肉豆腐

エビグラタン

あんきも

ポテサラ

砂肝

イカげそ

ししゃも

軟骨揚げ

ささみフライ

焼きおにぎり

10人で、これだけ食べて飲んで、22,000円弱。
え?一人2,200円?!

浅草~。


「Au gout du jour」 市ヶ谷

2007-11-18 | フレンチ・洋食屋
市ヶ谷「Au goût du jour」に誘われて、お夕ご飯。


最初のお料理は、ポロ葱のキッシュ

熱々。
ポロ葱の柔らかな甘さと卵のふわふわで、やさしいお味。

農園野菜のテリーヌ、モザイク仕立て

美しいだけでなく、一つ一つのお野菜に、それぞれきちんと手が加えらているのが素晴らしい。
細かく揃えられたニンジンは甘く、キュウリには生姜の風味。
そして、ぐるりと回りに添えられた酸味の強いソースをつけると、また違った味わい。

フォアグラ!

「温かいフォアグラと冷たいソースのコントラストをお楽しみください」
と言われたので、

ザクッと切って、
四段一緒にパクリ。
おいしい~!!
やられたっ!と後ろに倒れこんでしまうくらい美味しかった。
野菜に絡められたソースはほんのり甘く、バニラの香り。
その香りのほどが、とても上品。

そして、最初のメイン料理は手長海老のポテト巻き揚げ

これを見たときに、「うわ、懐かしい」と思った。
こちらのシェフは「オストラル」にいた方だと聞いていたけれど、
これはオストラルでもいただいたことがある。大好きだったお料理だ。
ひとくち頬張ると、ポテトの香ばしさと海老の甘さが広がって・・・
海老好き至福の時。

お肉のメインは、イベリコ豚。

ナイフを入れたときの柔らかさに、びっくり。
イベリコ豚の脂のうまみをスープに放出し、それをまた吸い込んで、じっくり美味しくなっちゃった、って感じ。
お肉の下には、その美味しいスープでクタクタに煮込まれたキャベツが盛られていた。
こういうキャベツが家でも作れたら、素敵にうれしいだろうなぁ。

デザートはロールケーキとマンゴーのシャーベット。

マンゴーのシャーベットは、とても美味しかった。
しかしロールケーキは普通。
中のクリームはカスタードとシャンテを合わせたもののようだったけれど、これだけのお料理を食べた後では、少々重い。
お店のデザートは、どこかのお土産で買って帰れるようなものではなく
店の皿の上でしか食べられないものが食べたい。

小菓子

小さなマドレーヌは、柔らかでしっとり。
アーモンドのお菓子を食べながら、ミハスの路上で売っていた蜜がけのアーモンドを思い出した。
ちょっと似てる。



食べても食べても食べながらも、テーブルの話題は食べ物のことばかり。
食いしん坊の集まりは楽しい。

『Armani Ristorante』 by GIORGIO ARMANI  アルマーニ銀座タワー

2007-11-11 | イタリアン
銀座はもう、クリスマス。


11月8日オープンしたアルマーニ銀座タワー
その10階『Armani Ristorante』でランチ。


「ARMANI」といっても飲食はどうなのよ?!
と思ったのだけれど、
英国王室の料理長やアメリカホワイトハウスの総料理長も務めたエンリコ=デルフリンガーがシェフを務めている。
ちょっと期待。


前菜は、鯛のカルパッチョ

鯛を一口食べて、いい鯛だなと思う。
そしてモッツァレラの美味しさにまた驚いた。
もっちりとした食感と、とろりとした旨さ、香り、最近食べたものの中で一番美味しいモッツァレラだった。
手前の四角いものはトマトのゼリー。
素材を切って並べただけではなく、一手間かける姿勢に、シェフの心意気を感じる。

出されたパンは2種。

自家製フォカッチャがとても美味しく、食べ過ぎに注意。
オリーブオイルは出てこないが、なくても十分に美味しい。

エリンギとポルチーニの生パスタ

私の中での生パスタ最高峰は三輪亭のスパッツレなので、それを超えるものには、なかなか出会えない。
しかし、これも悪くはなかった。
少し柔らかすぎる感はあったが、ソースはとても美味しかった。

小さな魚料理として出されたホタテのソテー

前日のサバティーニのホタテとは比べ物にならない、いや、比べてはいけないほど美味しい。
かめばかむほど甘みが噴出してくる。
添えられた赤キャベツも良かった。

メインは鶏肉とベーコンのミルフィーユ仕立て

切った側面

東京のイタリアンにしては、少し塩気が強い。
食感は、「キムカツ」
知らずに食べていたら、豚肉だと思ったかもしれない。
サービスの方が「いかがですか?」と聞いたので「少ししょっぱい」と言うと
「塩をお抜きしましょうか?」と聞いてきたが、どんな方法で塩を抜くのか考えたら恐ろしくなったので、断った。

ドルチェはティラミス

この店独自の特別なティラミスだと、サービスの男性が自信たっぷりに言っていたので期待してしまったのだが、ほぼアイス。
全体が冷たくシャーベット状。マスカルポーネも感じられない。
まずくはないけど、これはティラミスじゃないと思う。
最後のほうは、少し飽きた。

これに珈琲と小菓子がついて

6380円。
ランチにこれだけの料金を払うのだから、美味しくて当たり前。
しかし、その当たり前が実現できない店は多い。
それを考えると、安定感のある、よい店だと思う。

サービスは、よく言えばフレンドリー。
しかし悪い感じのなれなれしさではない。
イタリア人スタッフに素敵な男性が多く、女性はより楽しめるかも。


難点をひとつ挙げるとすれば、パウダールームが分かりづらい。
店を出て、エレベーターの向こう側、
しかも扉が引くのか押すのかも分からない。
引き戸だと分かって引くも、女性の力でやっと動かせるほどの重さ。
入ると暗く、中の扉も使用中か否かも見づらく、また重い。
女性は食事の後には必ずお化粧直しをする。
それなのにあの暗さでは、何もできない。



時間があったので、CASAを一回り。

インテリアも、さすがにお高い。
一階で50万円のバッグや5万円の携帯ストラップを見て、
CASAで4万5千円のコーヒーカップや9万円のクッション、25万円のフラワーベース、2万円の栓抜きを見た後に、3万円の水差しを見つけて、
「あら、お安い」と、思わず言ってしまった自分をたしなめた。



『SABATINI di Firenze』グラントウキョウノースタワー(大丸百貨店)

2007-11-10 | イタリアン
「大丸東京店」12階にできた『SABATINI di Firenze』でランチを食べた。


デパート店ではあるが「SABATINI di Firenze」というブランド名に、ほんの少し期待をしたのだが、

紙ナプキンに紙おしぼりのセッティングに、「アレ?」と思う。

プリモはズワイ蟹のサラダ

ズワイガニは美味しい。でもそんなの当たり前。
剥いて殻に詰めただけでしょ?
よい蟹が手に入ったら、家でも食べられるような料理だ。

「自家製です」と、自信たっぷりに出されたフォカッチャ

塩がバリバリするほどまぶされている。
もうひとつ出されたバケットは、街のパン屋のものよりもひどい。

ピアットは、ホタテとキノコのパスタ

トマトソースに深みが無い。
ホタテが硬い。
パスタの茹で時間が短いのか、少し粉くささがある。

コラーゲン豚の炭火焼グリル


これは、レモンとハーブソース、沖縄産の塩でいただく。
いたって普通。

ドルチェはワゴンから1種類選べる。

私は、手前のピスタチオのケーキを選んだ


これに飲み物がついて5020円。

なんとなく、不満足感の残るランチだった。

食事後に、皆が口をそろえて言ったのは、
「これでSABATINIの看板を掲げて、本当にいいのか?!」

この店は、一番お安いパスタランチを食べて、満足して帰る店なのかもしれない。

「フェルメール全点踏破の旅 」 朽木 ゆり子

2007-11-05 | BOOK

フェルメール全点踏破の旅 (集英社新書ヴィジュアル版)
朽木 ゆり子

フェルメール、現存する作品は怪しい物も含めると、37点。
残っている作品の少ない作家なので、お金と時間さえあれば踏破は難しくないようにも思える。
しかし、盗まれて行方不明の作品が1点、個人所有で保管場所も極秘のものが2点(これは美術展に貸し出されれば見られるかも)ある。
実際見ることができる作品は34点だ。
だが、所有の美術館に行けたとしても、他の美術館に貸し出されている可能性もあるので、全点踏破はなかなか難しいらしい。

大好きだったのに気がついていなかったことが多く、とても面白かった。
フェルメールに関しては、寓意なんて考えたこともなかったから。

全点踏破とまではいかないまでも、読めば必ず本物に出会いたくなる。
できたらいいなと、必ず思う。