銀座はもう、クリスマス。
11月8日オープンしたアルマーニ銀座タワー
その10階『
Armani Ristorante』でランチ。
「ARMANI」といっても飲食はどうなのよ?!
と思ったのだけれど、
英国王室の料理長やアメリカホワイトハウスの総料理長も務めたエンリコ=デルフリンガーがシェフを務めている。
ちょっと期待。
前菜は、鯛のカルパッチョ
鯛を一口食べて、いい鯛だなと思う。
そしてモッツァレラの美味しさにまた驚いた。
もっちりとした食感と、とろりとした旨さ、香り、最近食べたものの中で一番美味しいモッツァレラだった。
手前の四角いものはトマトのゼリー。
素材を切って並べただけではなく、一手間かける姿勢に、シェフの心意気を感じる。
出されたパンは2種。
自家製フォカッチャがとても美味しく、食べ過ぎに注意。
オリーブオイルは出てこないが、なくても十分に美味しい。
エリンギとポルチーニの生パスタ
私の中での生パスタ最高峰は三輪亭のスパッツレなので、それを超えるものには、なかなか出会えない。
しかし、これも悪くはなかった。
少し柔らかすぎる感はあったが、ソースはとても美味しかった。
小さな魚料理として出されたホタテのソテー
前日のサバティーニのホタテとは比べ物にならない、いや、比べてはいけないほど美味しい。
かめばかむほど甘みが噴出してくる。
添えられた赤キャベツも良かった。
メインは鶏肉とベーコンのミルフィーユ仕立て
切った側面
東京のイタリアンにしては、少し塩気が強い。
食感は、「キムカツ」
知らずに食べていたら、豚肉だと思ったかもしれない。
サービスの方が「いかがですか?」と聞いたので「少ししょっぱい」と言うと
「塩をお抜きしましょうか?」と聞いてきたが、どんな方法で塩を抜くのか考えたら恐ろしくなったので、断った。
ドルチェはティラミス
この店独自の特別なティラミスだと、サービスの男性が自信たっぷりに言っていたので期待してしまったのだが、ほぼアイス。
全体が冷たくシャーベット状。マスカルポーネも感じられない。
まずくはないけど、これはティラミスじゃないと思う。
最後のほうは、少し飽きた。
これに珈琲と小菓子がついて
6380円。
ランチにこれだけの料金を払うのだから、美味しくて当たり前。
しかし、その当たり前が実現できない店は多い。
それを考えると、安定感のある、よい店だと思う。
サービスは、よく言えばフレンドリー。
しかし悪い感じのなれなれしさではない。
イタリア人スタッフに素敵な男性が多く、女性はより楽しめるかも。
難点をひとつ挙げるとすれば、パウダールームが分かりづらい。
店を出て、エレベーターの向こう側、
しかも扉が引くのか押すのかも分からない。
引き戸だと分かって引くも、女性の力でやっと動かせるほどの重さ。
入ると暗く、中の扉も使用中か否かも見づらく、また重い。
女性は食事の後には必ずお化粧直しをする。
それなのにあの暗さでは、何もできない。
時間があったので、CASAを一回り。
インテリアも、さすがにお高い。
一階で50万円のバッグや5万円の携帯ストラップを見て、
CASAで4万5千円のコーヒーカップや9万円のクッション、25万円のフラワーベース、2万円の栓抜きを見た後に、3万円の水差しを見つけて、
「あら、お安い」と、思わず言ってしまった自分をたしなめた。