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ノルウェーの森を読んだ後は、自分でも理解できない涙が頬を流れた。
心の中に、今まで持ったことのない未知の固まりのようなものが、自分の中に生まれたような気さえした。
1Q84は、物語の余韻だけが私の中に残り、溜め息をひとつもらしただけだった。
なのに、読み終えた翌日から、1Q84の事ばかり考えている。
余韻が消えない。
"一人でもいいから、誰かを愛することができたら、人生には救いがある。たとえその人と一緒になれなくても"
青豆の言葉が澱のように、静かに落ちて、心から離れない。
この本は村上さんの中で、一番の純愛だった。
以下、ちょっとネタバレ。
村上春樹ファンにとって、少し懐かしいと思える人物の名前がいくつか出てくる。
銃について語ったタマルの言葉も、「スプートニクの恋人」で読んだような気がした。
村上氏の過去の作品たちへのオマージュのような小説だった。
以前、村上氏がインタヴューの中で『今までの作品の中で一番長い』と語っていたことから、この先Book3/4と続くのではないかとファンの間では騒がれているが、
続きが出れば、謎は解けるかもしれない。
しかしこれはこれで完結してもよいとも思った。
名前と言えば、私はまだ自分と同じ名前の人と出会ったことがない。
日本は女性にとってとても不便な国で、何度も名前を変えなければならない事がある。
親や自分の都合などで今までいくつかの名前を使ったことがあるが、それでもまだ、
同じ名前の人には出会ったことがない。
牛河は、同一人物だろうか?
それとも、転職?
Je n'ai encore jamais rencontrè quelqu'un qui portait le même nom que moi.
でも、名前が変わるのも、すごく不便!!
ていうか、面倒くさぁ~い。