白雲去来

蜷川正大の日々是口実

人渾身の悩みあり。

2023-03-24 12:34:47 | 日記

3月23日(木)雨。

花の雨 けむる祖国のさみしさよ。野村先生の句である。「花の雨」とは桜の咲くころに降る雨のこと。早咲きの桜を散らす無情の雨にならなければ良いのだが。ちょっと二日酔い気味で、家族が出かける気配を夢心地で聞いていた。余り食欲がなく、遅い朝食は、コロッケ、ロースハム、キャベツの千切り、青さの味噌汁。夜は、残業などで家族の帰りが遅いので、珍しく一人飯。ミスジ肉、ナスと舞茸とニンニクのオイスター炒め。お供は、誕生日祝いに豊橋の社友から頂いた「黒霧島EX」。

後輩のFacebookを読んで、とても驚いたことがあった。その後輩とは、団体は違うが知り合ってから、もう30年以上が経つ。若い頃は、ビラ貼り、街頭行動とバリバリの活動家として知られていた。事務能力にも長けていて、彼が所属していた団体が作ったポスターを年代別に整理されたものを、以前に頂いた。彼と、彼の団体の歴史であり、彼の生きた証でもある。

Facebookには、ご両親が十年ほど前に相次いで亡くなられたことや、「両親が亡くなられた後に、連絡を取り合うことのなかった妹」が、昨年末に孤独死を遂げていたこと。更に、彼が妻帯していたこと・・・。血縁関係はないが、ご子息が東大の大学院を卒業したこと。など、何一つとして知らなかったのである。考えてみると、団体が違うと、いくら古いお付き合いがあっても、本人以外のこと、まして家庭のことなどを知っているという同志・友人は少ない。あらためて考えてみると、家族同士の付き合いがあるという同志は、一門以外には数える程しかいない。

後輩の真面目な、まっすぐな生き方を見てきただけに、彼のFacebookを読み、しばらくPCの前から動けなかった。そして、頭に浮かんだのが、三上卓先生の、野火赤く人渾身のなやみあり。の句であった。いつも笑顔を絶やさない彼の胸中に「渾身の悩み」があることを知らずいたことを、年長者として、恥ずかしく思う。

 

 

 


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好きな天ぷら屋に蕎麦屋。

2023-03-24 12:09:53 | 日記

3月22日(水)晴れ。

朝食は、「丸多今津」の「めぬきの粕漬」、餃子、モズクの味噌汁。夜は、月に一度の、同級生や仲良しさんとの食事会。場所は、関内駅近くの蕎麦屋「利休庵」。このお店は出川哲郎の親戚のお店。予約をすると二回のテーブル席で懐石料理のコースを頂ける。「利休庵」のすぐ隣にある天ぷらの「天吉」は、サザンオールスターズの原由子さんの実兄が経営している。天ぷら屋と言えば、関内には、「天吉」の他に「天富」、私の好きな「登良屋」に「天七」と名店が多い。野村先生の定宿だったのが京急は日ノ出町駅すぐそばにあった「天作」。今は、京急の戸部駅近くに移転してしまったが、初代のオヤジさんは、先生のことを「秋ちゃん」と呼んでいた。

蕎麦屋は、今日の「利休庵」に平沼の「角平」と「田中屋」、関内の「志な乃」が好きなお店で、ちょっとした接待にも利用させて頂いている。「利休庵」を出た後に、有志で関内に転戦。一軒のみで日にちを跨がず解散した。


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誕生日のランチ。

2023-03-23 15:11:15 | 日記

3月21日(火)晴れ。

朝食は取らずに、家族そろって大岡川沿いの桜のプロムナードへ。この川沿いの桜の下での「定点写真」は、2005年が最初で、その3年後の2008年から毎年家族で写真を撮っている。残念ながら「ソメイヨシノ」はまだ早く、満開の桜の下での記念写真とはならなかった。前を歩いていた人が、スマホを見ながら、「日本が勝っている」とWBCの途中経過を連れに話している声が聞こえた。

今日が私の誕生日と言うことで、家族でランチ。関内にある「知喜多亭・和」というお店へ。私は初めてのお店だったが、愚妻がネットで探して予約をしてくれた。中々感じの良いお店で、料理もそれなりに良かった。食事の後に、下の子供を関内駅に送ってから帰宅。

私の誕生日に際して、FBFの方たちや、友人、社友の皆さんからお祝いのメッセージを頂き感謝しております。また過分なるお祝いのお品を頂戴し、衷心より厚く御礼申し上げます。今後共、ご指導とご鞭撻の程を宜しくお願い致します。ありがとうございました。※5年ほど前に撮った大岡川の桜。今日は、残念だった。


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「地下鉄サリン事件」の日か。

2023-03-23 14:48:48 | 日記

3月20日(月)晴れ。

朝食を取らずに、私の誕生日に合わせて仕事を休んだ下の子供と、焼き肉屋でランチ。夜は、餃子、白滝の和え物、ハンバーグ。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。

地下鉄サリン事件の日、当時赤坂にあった野村事務所に行くために新橋駅に着いたのが午前10時ころだった。救急車やパトカーのサイレンがひっきりなしに聞こえ、何か大きな事件が起きたのかと思った。タクシーが捕まらずに、歩いて「みすじ通り」にある事務所に向かった。霞が関の付近には、機動隊のバスが何台も止まっていた。「地下鉄でガス爆発があったみたい」。という通行人同士の話声が聞こえた。ニュースで、その騒動がサリンと言う毒薬を使ったテロと知ったのは夕方のこと。野村先生が亡くなられてから2年目の平成7年のことだった。この年の秋に、事務所を同じ赤坂の7丁目に移した。私の誕生日の前日の出来事として、良く覚えている。

明日は、WBCで日本はアメリカと決勝戦。楽しみである。


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杯中の酒に溺れる。

2023-03-23 14:42:46 | 日記

3月19日(日)晴れ。

天気に一喜一憂し、自宅の近くの桜を見ると、なぜか、そわそわした。若い頃は、夏になると、やはり、そわそわした。海に行くのが待ち遠しくて、落ち着かない日を過ごした。たまにの雪が降れば、この景色を逃さず飲める店が無いものかと、そわそわした。随分前の話である。

今年は、桜の咲くのが早い。十年以上も自宅から比較的に近い大岡川の川沿いの桜を愛でつつ、家族で定点写真を撮っている。稀に、「桜なんかに興味がない」と言う人がいる。正直言って、気障、それともへそ曲がりなのかと思ってしまう。日本人と桜・・・。満開となれば喜び、葉桜となれば、哀れさに涙を誘う。インテリを気取った者が、演歌を低く見るのと、似ているような気がする。

しばらく花見をしていない。五、六年前のことだが、盟友と京都に行った時、芸妓さんに鉄板焼きのお店を紹介して頂いた。カウンターに座れば、正面のガラス窓いっぱいに満開の桜が見えた。まるで額縁に入っているような感じがして、しばし見とれた。歳を取ると、そういった間接的な花見も良いものと、しみじみ思った。

昼から、後輩や友人らと一緒に「オアジ」にての食事会。気の置けない人たちとの酒席ほど楽しいものはない。若くして亡くなられた、元楯の会の阿部勉さんの歌に、「盃に浮かぶ花弁の十重二十重わがあやまちの数に似ており」。というものがある。「アベちゃん。良く分かるよ」と亡き友に相槌を打ちつつ、今日も杯中の酒に溺れた。
 

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