白雲去来

蜷川正大の日々是口実

「江雪」という詩に梶浦君を思い出す。

2024-03-12 17:25:55 | 日記

3月10日(日)晴れ。陸軍記念日。

朝食は、冷食のビーフシチュウ、シジミの味噌汁。昼は、総菜で買ったお赤飯。夜は、鶏肉と大根とねじりこんにゃくの煮物。エビフライ、キャベツの千切り添え。お供は「村尾」。上の子供と対酌。今日は、戦前では陸軍記念日で休日であった。明治三十八年の三月十日、日露戦争の奉天会戦にて日本軍が勝利し、奉天(現在の瀋陽)を占領。そして奉天城に入城した。陸軍と言えば、思い出すのが昭和十九年に公開された、映画『陸軍』である。監督は、木下惠介で、木下が戦中に撮った四本中、最後の作品。主演は田中絹代。

パリオリンピックの最後の一枚をかけた名古屋ウィメンズマラソンをドキドキしながら見た。いつもならば、録画をしておいて、夜、風呂上がりに一杯やりながら見るのが至福の時なのだが、最近は、その楽しみがなくなった。なぜかと言えば、仕事をしようと思ってパソコンを開くと、マラソンの結果が分かってしまうからだ。本当は、パソコンもテレビもつけないで、暗くなるのを待ってから、のんびりと見たいのだが、それも無理になった。久しぶりにリアルタイムで中継を見た。前田穂南の日本記録を越えられなかったが、全般的には良いレースだった。

最近は、御無沙汰だが、自宅の近くにあるのが「バーミヤン」。そこの壁に、中国は唐代の文学者である柳宗元の詩「江雪」の書が掛けられていた。先日購入した『漢詩紀行』の第4巻に、その詩があって嬉しかった。

千山鳥飛ぶこと絶え 万径(ばんけい)人蹤(じんしょう)を滅す 孤舟 簑笠(みのかさ)の翁 独り釣る寒江の雪。訳は、「山々から飛ぶ鳥が絶え 道という道は歩く人もいない 孤舟にひとり蓑笠姿の老人が 雪降る川に釣り糸を垂らす」。この詩を読むと、行方不明になっている札幌の社友、梶浦直樹君を思い出す。釣りが好きだった梶浦君は、真冬でも釣りに行った。彼のブログには、その冬の釣りのことが良く書かれていた。どうしているのか、心配である。

 

 

この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 国破れて山河在り。 | トップ | 3月は色々な意味で感慨深い月... »
最新の画像もっと見る

日記」カテゴリの最新記事