白雲去来

蜷川正大の日々是口実

憧れていたハードルの選手。

2024-07-10 17:26:18 | 日記

7月7日(日)晴れ。

暑い、暑いと言っても涼しくなる訳もないのだが、つい口から出てしまう。修行が足らん。術後に家でのんびりしていた時の楽しみは、何と言っても陸上の日本選手権だった。興味のある種目は尽きないが、驚いたのは、男女の800メートルで高校生が優勝したことだ。ハラハラドキドキしたのは、女子の100メートルハードルの決勝。結果は、昨年四位の雪辱を果たした福部真子さんが優勝、二位は田中佑美さん、3位には、寺田明日香さんが入った。三人とも12秒台というハイレベルなレースだった。

100メートルハードルは、昭和43(1968)年までは、80メートルだった。100メートルとなったのは翌年から。80メートルハードルの名選手と言えば、東京オリンピックで5位に入賞した依田郁子さん。サロメチールを塗り、とんぼ返りをする姿は今でも良く覚えている。結婚し引退後に自裁してしまった。彼女の死をニュースで知った時、とてもショックだった。マラソンの円谷幸吉選手と依田郁子さん。オリンピックと聞くと、そのお二人のことを思い出す。

私が高校生の頃に、活躍していたのは三ツ沢陸上競技場のすぐ近くの高校の神奈川学園の陸上選手の夏目綾子さん。日本選手権でも三回優勝している。私は、その夏目さんに密かに憧れていた。たまに三ツ沢の競技場で練習する機会があると、偶然神奈川学園の陸上部の人達も練習に来ていて、その中に夏目さんを見つけるとドキドキしたものだ。確か私よりも2級上だったと記憶している。彼女は、日大に進学して陸上を続けていたが、私の方が陸上から遠ざかってしまい、其の後の夏目さんの活躍は知らない。

残念ながら夏目さんの写真も、活躍していた当時の『陸上競技マガジン』も手元にないが、今年の日本選手権の100メートルハードルを見ていて、ふと半世紀以上前の胸のときめきが蘇ってきた。


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