失業者数と自殺者数の関連 2009/11/17
グラフは、1960年より2003年までの景気(実質GDP)、失業者数、自殺者数の乖離幅の推移を示したものである。
ここでは景気変動を実質GDP(暦年)の60年から2003年までの傾向(1次回帰)からの乖離幅の増減で示している。
まず、景気と失業者数の関連をみると、想像されるように見事に相関している。景気が悪化するとそれから1年遅れて失業者数が増加している様子がうかがえる(74年の景気の落ち込み→75年の失業者増加、80年からの景気低迷→81年からの失業数の増大、92年からの景気落ち込み→93年からの失業者数の増大)。他方、景気回復、景気上昇についても景気の変化にやや遅れて失業者数の減少が追従している。
最近の96年の回復では、翌年、失業者数はあまり追従しなかったが、98年の落ち込みに対しては即失業者の増大が帰結している。00年の回復、03年の回復には1年遅れでなく、同じ年に失業者数の改善が見られる。このように概して景気に対する素早い反応が認められる。
自殺者数については、70年代までは景気や失業との相関は余り見られなかった。ところが、1980年代前半の不況の際には、失業の増加から更に1年遅れで自殺者が増加した。それ以降、自殺者と景気はおおまかには相関している様子がうかがえる。
この様に景況によって示される失業者数と、それによって追い込まれた自殺者数は、見事なまでの相関関係を示していた訳である。
次回にはその後の自殺者数の変遷と、自殺者数のまやかしについて、真実の自殺者数の欺瞞についてお話したい。
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