距離と放射線量の簡易図式 3/17
17日のヘリからの海水投下は、任務に当たる自衛隊員個人の累積被ばく総量限度を通常時の50ミリシーベルトから100ミリシーベルトに倍増して実行された。16日もヘリがいったん現地に向かったが、放射線量が高いため見送っていた。17日も高い状況に変わりはなかったが、北沢防衛相は「首相と私の決断を統幕長が判断していただいた」と述べ、放射線量にかかわらず「実施ありき」の政治決断だったことを認めた。
距離と放射線量の簡易図式
放射線源を基準とすれば、放射線量は球の表面積4πr2の計算式により簡易的ではあるが推測できる。
r=1であれば4πr2は4π、r=2であれば4πr2は4π×4、r=3であれば4πr2は4π×9となる。
よって放射線源よりの距離が二倍であれば簡易的には、放射線量は1/4に、放射線源よりの距離が三倍であれば放射線量は1/9となる。
本日の自衛隊ヘリによる原発への放水高度は90m程度と発表されているので、自衛隊員個人の累積被ばく総量限度が100ミリシーベルトとされた事を鑑みれば、高度は90m程度における一時間当たりの被爆量は500ミリシーベルト程度であろうと推測できる。
これは単純計算すれば、高度45mであれば、一時間当たりの被爆量は2000ミリシーベルト、高度30mであれば、一時間当たりの被爆量は4500ミリシーベルトとなり、完全なる致死量に到達する。
東電の職員が逃げ出す訳だ。