271828の滑り台Log

271828は自然対数の底に由来。時々ギリシャ・ブラジル♪

水産試験場見学

2007-07-01 04:42:00 | 博物
ホタル観察仲間のグッドぐんまさんのご好意に甘えて、群馬県水産試験場を見学させて頂きました。県の研究機関は県民に対して啓蒙することも業務の一環だろうと思っています。一緒に見学したのはハンズプロダクツさんGarage T'sさん、それにBig Pさんです。昼間この5人が集まるの初めてです。
前橋の本場では主にアユが養殖されていますが、他にコイ、ホンモロコ、ギンブナ、ヤリタナゴが飼育されていました。
ホンモロコは琵琶湖の固有種で、関東の方言で「クチボソ」そっくりです。冬場に卵を持ったときに焼いて食べると美味しいらしいのですが、残念ながら味を知りません。
ギンブナで面白いのは、無性生殖の一種、雌性発生することです。ここでのギンブナの「父親」は金魚です。金魚の精子は発生の刺激となるだけで、遺伝的に貢献しないのです。

さて仕事柄、どうしても興味が機械に向かうのは仕方ないことです。冒頭の写真は水産試験場で沢山稼動している曝気のための水車です。防水型のギヤードモーターに羽根が付いていて、撮影した位置から見て反時計方向に回転し酸素を供給しています。水流を起こすことは目的では無いのです。だとするとちょっと効率が悪いかな。

一部川の水も利用されていますが、アユの冷水病対策もあって殆どが井戸水でした。初めて知ったことですが、井戸水には窒素が溶け込んでいてこのまま使うと魚体に悪影響が出るので、一旦タンクにためて曝気して窒素を追い出しています。このためのタンクが数箇所設置されていました。

ここでは水産業向けの種苗の生産だけでなく、絶滅が危惧されている本県の固有種の保護にも取り組んでいます。ヤリタナゴはマツカサガイに産卵するので貝の飼育も行っていました。やはりタナゴよりも二枚貝の増殖が難しいようです。

業務とはいえ快く案内して下さったグッドぐんまさんには大変感謝しています。土曜日は暑かったので、参加者はバラ園前の敷島亭でカキ氷やところてん、それにラムネで喉を潤しました。「楽しかった」これは全員の感想です。またお願いしたいです。

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2 コメント

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またどうそ (こにタン)
2007-07-01 21:25:20
昨日は水産試験場に来場頂きありがとうございました。
9月半ばには、“糸くず”のようなアユの仔魚の姿も見られますので、その時にも是非おいで下さい。
返信する
ありがとうございました (271828)
2007-07-02 08:12:47
こにタンさん おはよう

ではお言葉に甘えて9月には「糸くず」の見学を予定したいと思います。

今朝、カワニナの食性を調べる実験の結果を見に行きました。やはりカワニナは珪藻だけでなく死んだ魚も大好きのようです。近々この画像もブログに上げます。
返信する

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