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コロナ後遺症に腸内細菌叢が関連

2022-02-04 | 医療、健康

https://medical.jiji.com/news/50651

 

コロナ後遺症に腸内細菌叢が関連

コロナ後遺症に腸内細菌叢が関連

時事メディカル

 

香港・Chinese University of Hong KongのQin Liu氏らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状消失後も後遺症が続くCOVID-19罹患後症候群(PACS、別名long COVID)と腸内細菌叢との関連を検討するため、COVID-19患者106例と非COVID19患者68例(対照群)の糞便を用いて腸内細菌叢の構成を比較する前向き研究を実施。その結果、PACS非発症例は6カ月後に対照群と同等の腸内細菌叢の構成を示した一方、PACS発症例ではRuminococcus gnavus、Bacteroides vulgatusなど特定の細菌の割合が多かったと、Gut(2022年1月26日オンライン版)に発表した。 コロナ患者の4分の3で疲労や筋力低下、睡眠障害などの後遺症 COVID-19の長期的な合併症については不明な点が多いものの、患者の4分の3がCOVID-19回復から6カ月後に少なくとも1つの症状を訴えており、疲労、筋力低下、睡眠障害などの全身症状が頻繁に報告されている。 PACSは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の陰性化から4週間後も少なくとも1つの症状が持続するものと定義されており、腸内細菌との関連が示唆されているが、十分には解明されていない。 Liu氏らは、2020年2月1日~8月31日に香港の地域病院3施設でCOVID-19の確定診断を受け入院した患者106例(年齢中央値48.3歳、女性56例)を登録。COVID-19流行前の2019年9~11月に大腸内視鏡検査前に便検体を採取された者のうち、対象と年齢、性、併存疾患、食事パターンをマッチングさせた非COVID-19の対照群68例を選出した。両群計258の便検体から採取した糞便マイクロバイオームをショットガン・メタゲノム解析し、PACSと腸内細菌叢との関連を調査する前向き研究を実施した。 

COVID-19患者の便検体は入院時と退院1カ月後および6カ月後に採取した。対照群の除外基準は、①過去6カ月以内の抗菌薬使用、②過去3カ月の下剤または下痢止め薬の使用、③最近の食事パターンの変化(ベジタリアンなど)、④既知の複合感染症または敗血症、⑤重篤な臓器不全の既往歴、⑥過去6カ月の腸管手術、⑦ストーマ造設、⑧妊婦―とした。

PACS患者では腸内細菌叢の多様性と豊かさが乏しい COVID-19の重症度は81.1%が軽度〜中等度で、発症の3カ月後に86例(81.1%)、6カ月後には81例(76.4%)でPACSが報告された。6カ月後に最も多く見られた症状は疲労(31.3%)、次いで記憶力の低下(28.3%)、脱毛(21.7%)、不安(20.8%)、睡眠困難(20.8%)だった

腸内細菌叢の構成とCOVID-19回復後6カ月におけるPACSの一般的な症状30種類との関連性を調べたところ、持続的な呼吸器症状は日和見菌と相関しており、神経精神症状および疲労はClostridium innocuumおよびActinomyces naeslundiiを含む院内感染起因菌と相関していた(いずれもP<0.05)。


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