プロレス、ボクシングなど脳に衝撃があったりした場合、後で障害が出たりするとありましたし、サッカーのヘディングも脳に影響があると以前の研究でもありました。
また、人工芝がすれてできたカスがたくさん飛んで吸い込み、肺疾患になるという報告もありましたので、充分注意してください。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200128-00010000-clc_guard-eurp
サッカー元イングランド代表でイングランド・プレミアリーグ、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンのストライカーだったジェフ・アッスル氏は2002年、脳変性疾患により59歳の若さで死亡した。
このアッスル氏の死がきっかけで、サッカーのヘディングと認知症リスクに関連がある可能性が注目されるようになった。検視官は、アッスル氏の死因はヘディングで繰り返し外傷がもたらされたことによる「職業病」だったとの判断を下し、その後に行われた同氏の脳の検査もこの結論を裏付けるように見えた。
当時、この問題に関する科学的データはわずかだった。しかし、それ以降に集まった証拠は着実に両者の関連性を裏付ける方向へ傾いている。たとえたった1度の脳振とうでも、一生にわたって続く影響をもたらす可能性があることが示されている。
2016年にスウェーデンで10万人以上の健康データに基づき行われた研究では、脳振とうという診断を1度受けたことのある人は、精神面での問題を抱える可能性が高く、また高校や大学を卒業する可能性が低いことが明らかになった。
2017年には英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジの研究者らが、認知症を発症した元サッカー選手6人について、死後に脳を調べた。その結果、4人に慢性外傷性脳症(CTE)と呼ばれる脳損傷の痕跡が見つかった。
また昨年、英グラスゴー大学のチームが行った研究では、元プロ・サッカー選手は認知症などの深刻な神経疾患で亡くなる可能性が3.5倍に上るという結果が出た。この研究、元選手7676人と一般人2万3000人の健康記録を基に行われた過去最大規模の比較だった。
サッカーのどの要素が認知症との関連をもたらすのかについては、議論の余地がある。脳振とうにつながる頭部同士の衝突や他の要因も排除できない。しかし英イーストアングリア大学でサッカーと認知症に関するプロジェクトを率いるマイケル・グレイ教授によると、最も明白な原因はヘディングだという。
また、「おそらくもっと大きな問題は、脳振とうには至らない程度の損傷だろう」とグレイ教授は言う。「毎日毎日、毎週毎週のヘディングの繰り返しが、元サッカー選手に見られるような損傷につながる」
グレイ教授は、特に子どもは体に対して頭部が大きく首が弱いため、リスクが高いと指摘する。「子どもは純粋に構造上、より大きな損傷を受ける」
ヘディングが認知症の原因になると仮定すると、こうした度重なる衝撃によって、実際には脳はどのようにダメージを受けていくのか、という別の疑問が生じる。「妥当だと思われる説明はたくさんある」と話すのは、老年精神医学を専門とする英エディンバラ大学のクレイグ・リッチー教授だ。「脳内でのタウタンパク質やアミロイドのようなタンパク質の蓄積なのだろうか? 炎症かもしれないし、血流かもしれないし、多くのさまざまなことが理由かもしれない」