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一定割合の人がマスクをすれば新型コロナウイルス感染症の流行は抑えられるという研究結果

2020-07-05 | 医療、健康

https://gigazine.net/news/20200628-half-people-mask-prevent-covid-19/

日本では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として早期から「マスク」が着目されていましたが、世界的にその効果が認められるまでには長い時間が掛かりました。そんなマスクの効果について、「一定割合の人がマスクをすればCOVID-19は広まらなくなる」という研究結果が発表されました。

ケンブリッジ大学の研究チームが発表したのは、マスクの効果を数学的モデルを使って解析するという研究です。研究チームは、第1のモデルでは「マスクを着用している人の割合」と「マスクの効力」のみを、第2のモデルではそれに加えて「物体表面から吸入、または手などを経由して口や粘膜から感染する新型コロナウイルス」を考慮に入れて、感染症の患者1人がどれだけ感染症を拡散させるかの目安である「基本再生産数(R0)」を算定。全人口のうち、どの程度の割合がマスクを着用すれば流行が収束するのかを求めました。

研究チームはマスクが吸着する新型コロナウイルスの割合をさまざまに変化させつつ、「感染者は症状発現後にのみマスクを着用する」「一定割合(50%、75%、100%)の人が常にマスクを着用する」という各シナリオについて、流行の変化を調べました。その結果、「症状発現後にのみマスクを着用する」というシナリオでは、95%以上の人がマスクを着用した場合に限りR0は半分以下になると判明。一方、「一定割合の人が常にマスクを着用する」というシナリオでは、マスクを着用しない場合の新型コロナウイルスのR0が2.2という前提では全人口の50%がマスクを着用すれば流行は広まらず、着用しない場合のR0が4ならば75%の人がマスクを着用すれば流行は広まらないという結果が得られました。研究チームはこの結果から、「常にマスクを着用することは、症状発現後にのみマスクを着用することに比べて、感染力を2倍も引き下げる効果がある」と説明しています。

また、自家製マスクのようなウイルス吸着効果が低いマスクを用いた場合でも、着用者の割合が高ければ感染率が劇的に下がるとのこと。

この結果から、研究チームはロックダウンとマスク着用率100%を組み合わせた場合、初期の流行ペースが劇的に緩和されると主張。ヨーロッパやアメリカにおいてマスクの着用を推奨している国がスコットランドだけであることを指摘して、COVID-19の第2の波を止めるためにも、市民に対してマスクの着用を促すように訴えました。

論文の筆頭著者であるリチャード・スタット氏は、「感染拡大を防ぐための選択肢がほとんど存在しない発展途上国において、マスクは特に有効だと考えられます」とコメントしています。


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