被害者続出、だまされた!「生命保険」「医療保険」「がん保険」いざというとき出なかった今すぐチェック!〈出ないパターン〉がこんなにあるhttp://gendai.ismedia.jp/articles/-/46014
〈カテーテル手術/レーシック手術では出ない〉
「日進月歩の医療技術を保険がカバーしきれないことがあります。30年以上前の医療保険に入っていると、カテーテル手術は手術給付金が出ないことがある。当時は、カテーテル手術そのものがなかったからです。逆に、近眼を治すために行われるレーシック手術は、少し前の保険では手術給付金が出たけれども、新しい保険では出るものは少数です」(長尾氏)
命にかかわる深刻なものではないとして除外されてしまったのだ。
〈上皮内新生物だと満額出ない〉
保険に関係する分類では、がんは大きく2種類に分けられる。皮膚や内臓の壁である粘膜の中にがんが収まっている「上皮内新生物」と、上皮を突き破って浸潤が進んだ「悪性新生物」だ。前出の横川氏はこう話す。
「お医者さんはどちらも『がんです』と言いますが、たとえば、一番がん保険を売っているアフラックの商品では、悪性新生物のほうをがんとしていて、診断給付金は悪性新生物で100万円、上皮内新生物では10万円。これで驚く方は、多いです。入院給付金はどちらでも出ますけれどね。
首位のアフラックに対抗する形で、AIG富士生命やメットライフ生命は上皮内新生物でも悪性新生物の50%、オリックス生命はどちらも100万円などという商品も出しています」
〈再発時に「診断確定」されないと出ない〉
がんで怖いことのひとつに、再発がある。だが、ここでも保険金が出ないトラブルが。多くのがん保険では、がんだという「診断確定」が下りないと保険金は支払われない。「診断確定」とは、単に医師が「がんだ」と判断するだけでなく、細胞を取って確実にがんであるという検査結果が出た状態を指す。
再発時も保障すると謳った保険に加入していても、近隣の中規模病院などで診断を受けた場合、大病院で行うような検査が行われず、「がんの再発だ」と診断されることもある。すると、自分はがんだと分かっていても保険金が出ない状況になってしまう。
医療技術の進歩で、思いがけない事態が起きている。三大疾病特約のうち、脳卒中・急性心筋梗塞には、多くの場合、「発病し、初めて医師の診断を受けた日から60日以上継続して、労働の制限が必要だった」と医師に認められることなどとした「60日ルール」がある。幸いにして2ヵ月以内に職場復帰ができた、などという場合には、保険金は出ないのだ。