スカーレット手帖

機嫌のいい観客

「劣化」

2013-06-06 | 思ったこと
最近、ネット上で「劣化」ということばをよく見ます。

女優のだれだれが超絶劣化www

みたいなかんじで。例)


割り切った表現だなあと思い、なるほど、ふ~ん と思って見ていたわけですが

ふと考えてみるとこの「劣化」という表現をする前に同様の意味をあらわす言葉としては

「老化」もしくは「不調」だったなぁと。(というかそれ以外にない)

いや、むしろその老化や不調というのも自然な話なわけで、

人は年をとれば若い時といろいろ変わってくるし、若くても体調や心境によって毎日いろいろ変化はあるのですよ。

それでも「劣化」扱いする っていうことはつまり、

「つねにかわらずきれいな状態」というのを人(おもに芸能人)にもとめている

ということを意味し、「きれいでいなければならぬ」を強調し、

少しでも「きれいな状態」が崩れれば冷徹に指摘する。

部品が傷んで機能を発揮しなくなるかのように「劣化」と評する。

そのつめたい距離感を感じるのです。

そしてたしかに自分の頭の中にもそういう意識があることは否定できない。



ああ~ こんな状況をうみだしたネットの闇()てか病み()

みたいなことでもいいのかもしれないが

まあそれもあると思うが、それだけでもないような

まあ要するにねたみそねみの問題といえば

それが答えな気もする 午前10時。

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