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動詞 เดิน (dəən、うごかす・うごく)

2015年05月13日 |  動詞編

 先ずは、前回記事の動詞 กำเนิด を使った例文の解説から。
(ア)  พระพุทธเจ้าได้ทรงกำเนิดในช่วงที่มีการแบ่งแยกเป็นชนชั้น
วรรณะต่าง ๆ


 構文としては、ทรงกำเนิด が動詞である単純な構造と言えるだろう。ทรง(soŋ)は動詞の前につけて王語・神仏語を作る語とされていて、主語 พระพุทธเจ้า は「仏陀」だから、それでよいのだろう。
関係詞 ที่ の節の動詞 มีの後が長いけど、全体が การ で名詞節化されていて、การแบ่งแยกเป็น・・・ で、「・・・として分けること、離すこと」のような感じだろうか。วรรณะ は「カースト」の意味。

 全体を直訳してみると、
  〈仏陀は、産まれた、という時期に、様々なカースト階級への分離隔離があったところの〉
みたいな感じになるから、
  「仏陀は、様々なカーストによる階級制があった時代に出生した」(仮訳)
となるような感じだろう。กำเนิดは、前回記事の(1)の「産まれる」という意味のようだ。


(イ)  กำเนิดพระแม่คงคานี้ปรากฏตีพิมพ์ในหนังสือศิลปะอินเดีย
เกือบจะทุกเล่ม


 構文としては、ปรากฏตีพิมพ์ が動詞の簡単な構造だろう。三重動詞だけど、最初のは「姿を現す」、残りは「発行する、印刷する」みたいな感じ。

แม่คงคา は「ガンジス川」の意味で、กำเนิดพระแม่คงคานี้ は、「このようにガンジス川を生み出したこと」という感じだと思うけど、何となくよく分からない。そこで、ガンジス川について調べてみると、インド神話によれば、王族(パギーラタ)が魂の供養のために、天上の川を神々の力を借りて地上に降ろしたものがカンジス川ということらしい。神話の世界の話だから、美術の絵的な題材となり易いのであろう。

 全体を直訳してみると、
  〈このようにガンジス川を生み出したことは、インド美術の本ほとんど全てに印刷され現れている〉
みたいな感じだろうから、
  「このガンジス川の出現は、インド美術の本のほとんど全てに描写されている」(仮訳)
となる感じだろう。กำเนิดは、前回記事の(2)の「~が生じる」という意味のようだ。



 さて、表題の動詞 เดิน の話に入ろう。
 動詞 เดิน(サラエー・ドーデック・サライ・ノーネーン dəən)に対応する日本語動詞は、「うごかす・うごく、動かす・動く」と思われる。

(1) 先ずは、足をうごかすという趣旨で、「歩く」という自動詞としての意味がある。


(2) うごかすの意味に 則して、始動させるという趣旨で、「(機械などを)動かし始める」という意味がある。
  〈うごかす+機械〉(เดินเครื่อง)で「(機械を)動かす、始動させる」。


(3) 事柄をうごかすという趣旨で、「(人と)連絡をとる(ことによって事柄をうごかす)」という意味がある。
  〈うごかす+事柄+กับ...〉(เดินเเรื่องกับ...)で「(人と)連絡をとる」。


(4) うごかすの意味に則して、移動させるという趣旨で、「(物の場所を)動かす」という意味がある。
  〈うごかす+チェスの駒〉(เดินหมากรุก)で「(チェスの駒を)動かす、移動させる」。


(5) 自動詞うごくの方に移ると、道をうごくという趣旨で、「旅をする」という意味がある。
  〈うごく+道〉(เดินทาง)で「旅をする、旅行する」。


(6) うごくの意味に則して、稼動するという趣旨で、「(機械などが)動く」という意味がある。
  〈機械+うごく〉(เครื่องเดิน)で「機械が動く、稼動する」。
 この他、ちょっと毛色が違うような気もするけど、この項に分類できそうなものとして、
  〈腹+うごく〉(ท้องเดิน)で「下痢をする」。


(7) 商品がうごくという趣旨で、「(商品が)売れる」という意味がある。
  〈商品+うごく+良い〉(สินค้าเดินดี)で「商品がよく売れる」。


(8) 事柄がうごくという趣旨で、「(事柄が)進む」という意味がある。
  〈事態+うごく+早く〉(สถานกานณ์เดินเร็ว)で「事態が早く進展する」。



 次回記事で扱うものとして、動詞 เดิน に関連する例文を頭出ししておこう。
(ア) ไม่สำคัญว่าเมื่อวานเราเจออะไรมา แต่มันสำคัญว่าพรุ่งนี้เราจะ
เดินต่อด้วยกันอย่างไร


(イ) บริษัทได้เตรียมน้ำมันสำรองเดินเครื่องปั่นไฟเพื่อให้การสื่อสารไม่ขัดข้อง

ここで、後者の文中の ขัดข้อง は「欠く、不足する」みたいな意味。


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