まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

秋の出来事 Ⅱ

2017年10月09日 | 音楽と日記
9月下旬 加賀 山代温泉の友人の招待で一泊。
ライブがあった。

左から二番目(アキーラ)三番目(ひろさん)

松久浩之(ひろさん)⇒日本で唯一人のSatvik Veena(インド古典楽器)シタールとギターを融合した楽器の奏者。
シンガーソング ライター、キールタンシンガー。

アキーラ・サンライズ⇒大学の頃から自分の音楽世界で生きて行きたいと思っていた‥友人のKさんが語る。
ジャンベ、ハングドラム、ディジュリドゥ‥多彩に操る 波動演奏家、即興演奏家.

二人のコラボレーション。

Satvik Veenaの音色でゆったりとはじまった演奏は‥身体の中を血液がめぐるようで眠りそうになる。
心地いい。
身体に根が生えた様な気がする。
音楽はゆったりと吹く風だ。
違和感がなく、どんな場所でも、どんな国でも、どんな人種(私を代表とする怠慢な人間達)でも包み込んでいく。

ひろさんのVeenaとアキーラの琵琶リラの調べが共鳴していると思ったが‥瞬間アキーラが立ち上がってジャンベの前に座った。

彼のジャンベは台風のようで、ゆったりと根が生えていた身体が震えて思わずゆれる。

眩しくて輝く音だ。

アキーラの身体が燃えている。

自分の中の命を削りながら光を放っている。

それは、高校生の頃‥深夜放送でR・ツェペリンのロバート・プラント(移民の歌)の声を聞いた時の衝撃に似ている。

身体が震えて鳥肌が立った。

ひろさんの静とアキーラの動が呼応している。

争わず 挑(いど)まず たゆまず 逃げ出さず ただそこに笑いながら立っている。 
ひろさんのCDアルバムの紹介文。


呑みすぎて遅い朝ごはん‥食堂にいってコーヒーを飲んでいたら、彼が入ってきた。
立ち姿と歩く姿とすわり具合と声がいい。
二言 三言 深くて暖かい声の持ち主。

紹介の文章が人柄を顕している稀な例で‥初めての経験。
だいたいは、紹介文と紹介されている本人は乖離している。

アキーラさん(夜呑みながら話した)も穏やかで姿勢の正しい男子だった。

息子とそう変わりない年齢の二人。
共に30代である。

贅肉がなく鍛え上げた無駄のない身体。
コーヒー・セレモ二―のTさんに似ている。
水面下の水鳥の足の如く努力を重ねている。

眩しく輝くためには、燃やさなくてはいけない。

自分の中に眠る炎を。

その為の燃料エネルギーは、自分で、自分の身体の中から捻出するしかない。

鮮やかでなくても、鈍い炎でも‥。

心が沸騰した夜。

空を見上げるとお月様も沸騰していた。


コメント
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