朝から空は晴れていたが、西からの突風が吹き荒れた。
鉢植えのバラが、ひっくり返っているらしいと相方が言う。
プラスチック資源ゴミを出しにいった帰りに庭を覗くと、確かに1鉢が横転していた。
風の当らない、東側の壁に寄せて一時退避させた。
朝食後様子を見に行くと、またもやひっくり返っていた。
隣の家の壁にぶつかった西風が、横に流れて退避した鉢を倒したようだ。
▲(災難のバラ)
風の影響を受けそうな鉢には、コンクリート製の重しを乗せていたので被害はなかった。
このバラも処置はしていたのだが、下部と上部のバランスが悪かったようだ。
次に山椒の木に寄りかからせて、お互いの棘でかばい合うように設置した。
▲(山椒の横に避難したバラ)
ところが、ここは転倒はしないものの、風が強すぎ棘同士が擦れて悲惨な状況に。
とうとう家の壁と、窓際の観音竹の隙間に移動した。
▲(観音竹と窓の隙間に退避させたバラ)
少々設置するのも苦労したが、バラの方も身動き不能の状態になった。
しばしの辛抱とバラに言い聞かす。
あちこち棘で引っ掻かれて、部屋に入ると電話が来た。
「〇〇さんが亡くなったらしい・・」という話である。
先方もかなり動揺していたが、こちらも平常心で受け答えをするのに苦心した。
関連する電話は複数本あり、通夜は明日(金)で葬儀は明後日(土)らしいが細部は不明。
実は、葬儀の翌日にあたる日曜日は、最後のクラス会の実施日になっている。
年齢も高齢となり、これを最後にしようという事で遠方からの参加者も多い。
そもそも、この会を提案したのは彼で、実行に至る一連の作業を数名で共同して実施した。
その世話人代表が私なのである。
会の中止や延期も難しい状況である。
一ヶ月くらい前に、癌で入院中の彼に延期の話をすると計画通り進めて欲しいとのことだった。
計画の進捗を逐次知らせつつ、実施後は同級生の集合やスナップ写真を見て貰うつもりだった。
極めて残念でならない。
今朝のいきなりの突風は、彼が千の風になって吹き渡っていったのだろうか。
「我が齢たよりのなさよ青き踏む」・・・しろ猫