Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

日日是好日 一日一日を大切に頑張って行きましょう ξ^_^ξ

カーリー 負の思念から生まれた黒い地母神

2018-07-17 04:22:48 | Weblog

 ヒンドゥー教の破壊神シヴァの妻であり、大母神でもあるデーヴィーは、慈悲深い面と狂暴な面と云う相反する性格を併せ持つ、かなり複雑な存在である。性格によって姿を変え、パールヴァティー、ドゥルガー、サティーなどの名を持つが、中でも抜きん出て狂暴で破壊的なのがカーリーである。
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*想像を絶する血塗られた容姿
 先ず姿形からして恐ろしい。顔は血液でただれ、血走った三つの目、鋭い牙、だらりと垂れた舌、腕は四本あり、一本には武器、もう一本には血が滴る巨人の首、残りの二本は上に掲げ祈りを捧げている。黒い肌の体には虎の皮を身に着け、頭蓋骨のネックレス、切断された腕を垂らした帯がアクセサリーである。
見事なまでに血塗られた狂乱の女神であると言えよう。
 名前の意味は「黒き者」で、「黒い地母神」とも呼ばれる。出自については諸説あるが、パールヴァティーが夫シヴァからその黒い肌を咎められ、森に籠って修行した結果、金色の肌に生まれ変わった際に生まれたとも、ドゥルガーが怒った時にその顔から生まれたとも言われる。いずれにしても、負の思念から生まれたことに変りはない様だ。また、生贄の女神としても知られる。インドのカルカッタと云う地名は、カーリーが由来とされ、「カーリーの沐浴場」と云う意味がある。かつてはこの場所で、生贄として生身の体を神に捧げていたとも言われている。
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*破壊神ですら手を焼いた狂乱の舞踏
 ヒンドゥー教の神話には、カーリーがラクタヴィジャと云う魔物と戦った様子が描かれている。ラクタヴィジャは、傷を負って血を流しても、その一滴の血から千匹もの魔物を生み出してしまい、神々は中々倒すことができないでいた。そこでカーリーが戦いを挑むのだが、彼女は、ラクタヴィジャの血が流れ落ちる側から飲み干し、魔物の増殖を止める。そして、最後に残った魔物の体を丸呑みにして、呆気なく勝負はついてしまう。
 その後、カーリーは勝利を祝って踊り出すのだが、段々忘我の境地に達して来て、どんどん激しいステップになって行く。最早誰もカーリーの踊りを止められず、すべての生き物は恐怖を感じ、大地が割れんばかりの勢いになって来る。夫であり破壊神でもあるシヴァでさえ、彼女を止めることはできず、とうとう踊り狂うカーリーの足元に自らの体を投げ出し、その体の上で踊ってようやく、狂乱の舞踏は終わるのだ。こうなると、最早カーリーとラクタヴィジャのどちらが魔物なのか、よく分らなくなる。
 しかしこの神話は、ヒンドゥーの神々の二面性がよく現れている。創造神でもあり、破壊神でもあるシヴァを筆頭として、ヒンドゥーの神は皆、善と悪、生と死、創造と破壊を併せ持った存在である。相反する素質が共生し、表裏一体であるからこそ、神なのかも知れない。カーリーの血塗られたイメージは、凡そ神とは程遠いが、創世の慈母パールヴァティーの悪の一面を一身に背負った存在として、広く信仰の対象になっている。

           
                     「天使」と「悪魔」がよくわかる本
                                東方世界の悪魔


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オキザリス・ブラジリエンシス(紅酢漿草) oxalis 輝く心 あなたと過ごしたい

2018-07-16 04:08:24 | Weblog

 


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デルフィニウム(大飛燕草) Delphinium ardent attachment(激しい愛着)

2018-07-15 05:38:31 | Weblog

 


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衣食足りて礼節を知る 「管子」

2018-07-15 05:06:33 | Weblog

斉の宰相、管仲の名言。
もともとは「倉凛実ちてすなわち礼節を知り、衣食足りてすなわち栄辱を知る」となっている。

米倉がいっぱいになると礼節をわきまえる様になり、
衣食が十分に足りる様になると栄誉恥辱を知る様になるという。
つまり、生活にゆとりができさえすれば、道徳意識は自ずから高まるというのだ。

二千数百年前の当時にあっては、極めて先見性があったと言えるが、近頃の現状からみると、
果たして、当てはまらないのかも知れない。


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ルッコラ(ロケット・黄花蘿蔔) Eruca sativa 競争 私に振り向いて

2018-07-14 06:19:26 | Weblog

ピザやサラダのトッピングとして食べられることの多いルッコラ。
そのまま食べても、ゴマのような香ばしい風味が美味しいですね。
古代ローマで惚れ薬の効果があると信じられていたそうです。


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コリアンダー(パクチー) Coriandrum 秘密の富

2018-07-13 07:39:31 | Weblog

『カメムシ』のような独特の香りを持つ茎葉と、甘い香りのする種。
生の葉は中国やタイ、ベトナムなどの料理の薬味に使われ、種はカレーに欠かせません。
また、ソースやリキュールなどの香りづけにも用いられるそうです。


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オレガノ(花薄荷) Origanum vulgare 自然の恵み あなたの苦痛を除きます

2018-07-13 04:38:12 | Weblog

別名をワイルドマジョラムとも言います。
ピンクの花がとても愛らしいので好きな花です。


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イエス・キリスト (紀元前4?~後30?年)パレスチナ 自身に訪れる死と復活を予言した「神の子」

2018-07-13 04:33:55 | Weblog

キリスト教の開祖であるイエス・キリスト。
ユダヤの民族神だったヤハウェを、人類共通の「父」なる神にまで押し上げた人物だ。現在、世界中のキリスト教徒は20億人にのぼると謂う。21世紀の今でも、イエスは最も人類に影響を与える存在であり続けているのだ。
聖書に基づいてイエスの人生を辿ると、以下の様になる。
イエスは、紀元1世紀にベツレヘムと云う土地で生まれ、ナザレで育った。父は大工ヨセフ、母はマリア。母マリアは、ヨセフとの結婚前、処女のままでイエスを受胎していた。これこそ神の奇跡であり、イエスが救世主たる証なのだ。
そんなイエスの生涯は、数々の奇跡で彩られている。
マリアはヨセフの故郷へ向かう旅の途中で俄かに産気づき、馬小屋で出産した。嬰児イエスがこの世に姿を現したその時、空に突如として明星が輝き始めたと謂う。そして、星に導かれてやって来たのは、東方の三賢者だった。彼らは、飼い葉桶に眠る赤ん坊を見て救世主(メシア)と悟り、礼拝を捧げて帰って行った。
また、天使が天の大軍を率いて、羊飼いたちに救世主の誕生を告げたとも謂う。だが、イエスが「神の子」としての本領を発揮し始めるのは、彼が30歳になってからのことだ。
洗礼者ヨハネから、ヨルダン川で洗礼の儀式を受けたイエスの下に、神が白鳩の姿で現れ、「これは私の愛する子、私の心に適う者」との言葉を授けた。この瞬間、イエスは預言者となったのだ。だが、救世主たる資格を受ける為には、もう一つの関門があった。サタンによる誘惑だ。
聖霊の導きにより荒れ野に向かったイエスは、40日に渡る断食の末、サタンから3度、信仰心を試す為の誘惑を受ける。そのすべてに打ち勝った瞬間、救世主イエスが誕生したのである。
やがて布教を始めたイエスは、各地を渡り歩きながら、行く先々で奇跡を起こした。病や悪霊つきに苦しむ者を癒し、死者を甦らせ、神の言葉を伝えた。そして、自らの未来をも予言している。遠くない将来、彼を憎む者たちによって捕らえられ、磔刑に処せられること、しかしその3日後には復活を果たすだろうと云うことをーーー。
実はこの「復活」こそ、イエスが真実の救世主となる為に必要なポイントだったのだ。神の子たるイエスが、何故人の手で殺されてしまったのか。どうして神は愛し子を助けなかったのか。これらは、一つ間違えればイエスの正当性を崩しかねない疑問だ。
しかし、イエスは肉体を備えた完全な復活を果たしたことで、自らの受難が全人類の罪を贖う為だったこと、そして神の手による復活が真実行なわれることを示したのである。(ユダヤ教の神は、最後の審判の後に死者の復活を約束する神でもあった)
こうしたイエスの奇跡と言行は、彼の直弟子たちによって書き留められた。それを一つにまとめたのが『新約聖書』だ。
ただし『新約聖書』が現在の形になったのは2世紀の頃であり、現在の文献学的な見地から見ると、書き手をイエスの直弟子と見なして良いものは極一部だとされている。
しかし、キリスト教を信仰する人々にとって、そこに書かれているのは、確かに救世主イエスの言葉と、彼が行った奇跡であり、すべての救いなのである。

(画像・ルーベンス「キリスト昇架」)

       

             世界と日本の怪人物FILE
                  神の言葉を取り次ぎ未来を見透した予言者たち

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ルーベンス「聖母被昇天」
「フランダースの犬」で、ネロとパトラッシュを天国へ導いたとされています。


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自宅の庭じゃ、紫陽花がようやく色づき始めています。(๑•́ ₃ •̀๑)

2018-07-12 13:39:52 | Weblog

 


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ボリジ(瑠璃苣) Borage 心を刺激する 憂いを忘れる 私はすべてを失った

2018-07-12 13:35:21 | Weblog

スターフラワーという英名に相応しく、星形の青い花を俯き加減に咲かせる控えめな姿と、
剛毛の生えた葉との対比が面白いハーブです。
葉には胡瓜に似た風味があって、若い葉を野菜として利用できます。
花は砂糖菓子にしてケーキなどの飾りや、食用としても利用します。 (*´∀`*)b


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胡瓜 Cucumis sativus 洒落 (☝ ՞ਊ ՞)☝

2018-07-11 14:55:43 | Weblog

 


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ニューギニア・インパチェンス Impatiens hawkeri たくさんお話しましょう 正直

2018-07-10 04:05:39 | Weblog

 


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ユダヤ商人が引き受けた外資公債 総額4兆9400億円 打倒・帝政ロシアに立ち上がり日本国債を引き受けたユダヤマネー

2018-07-10 03:59:29 | Weblog

*帝政ロシアを小国日本が倒す奇跡の勝利に導いた真の原動力
 明治33(1900)年、清国北京で起きた義和団事件をきっかけに、ロシアは満州を制圧。ロシアを警戒する日本は、極東と共通の利害を持つイギリスと明治35(1902)年に日英同盟を結び、明治37(1904)年に、日本はロシアと日露戦争に突入した。この頃のロシアと日本では国力が違い戦力もまるで違っていた。ロシアの陸軍兵力は日本のおよそ5倍、軍艦の排水量では、およそ2.5倍。その差は歴然としていた。しかも、戦争遂行の為には膨大な物資の輸入が不可欠であるが、日本勝利の可能性を低く見積もっていた当時の国際世論の中では外資調達に当たるのも至難の業だと謂わざるを得ない。
開戦前の政府の戦費見積もりは、4億5000万円だったが、日清戦争の経験から戦費のおよそ3分の1は海外に流出する。
日露戦争を始める為には、少なくても1億5000万円の外資調達が必要だと思われた。
しかし、当時日銀の保有する正貨は、僅か5200万円に過ぎず、政府はおよそ1億円の外貨を調達する必要に迫られていた。
その重責をたった一人で背負ったのが、当時の日銀副総裁・高橋是清である。高橋是清は日本国債を売り込む使命を帯びて、アメリカへ乗り込んだものの、国際世論の煽りを受けて、誰も日本の国債を引き受けてはくれなかった。
次に同盟関係にあるイギリスへ渡り、銀行を精力的に回ってみたが、投資となると誰もが二の足を踏む。それでも英国銀行団から500万ポンドの日本の国債を引き受けてもらうが、あと500万ポンドの引き受け手が中々見つからなかった。
途方にくれる高橋是清の前に現われたのが、銀行家、ヤコブ・ヘンリー・シフと云うユダヤ人だった。晩餐会の席で、熱弁を奮う高橋を見て、シフは500万ポンドの日本国債を、快く引き受けると申し出た。この時、明治37(1904)年5月。日露戦争は始まったばかりで、日本軍はまだ大きな勝利を挙げてはいない。それではいったい何故に!?

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*22億円の日露戦争の借金ユダヤ人銀行団が13億円支出
 シフは、決して日本が勝つ確証を持っていたわけではなかった。ユダヤ人を虐待する帝政ロシアを、何としても倒したかったのだ。この頃、ユダヤ人は皇帝暗殺の為にテロリストを送り込み、マルクス主義者の結社にも援助を惜しまなかった。そんな折に起きた日露戦争を見て、「ロシア帝国に対して立ち上がった日本は、ロシアを罰する『神の杖』になるに違いない」、そうシフは考えたのだ。
やがて日本は、鴨縁江の渡河作戦でロシアを圧倒し、明治38(1905)年の旅順陥落、奉天会戦、そして日本海海戦に勝利を収め、アメリカ大統領の仲介でポーツマス条約を結ぶ。
日本は合計6回に渡り国債を発行。総額22億円にも膨れ上がった国の借金のうち、およそ13億円もの外資を高橋是清はシフを窓口に、ロスチャイルドなどユダヤ系の銀行から集め、日本を奇跡的勝利に導いた。


(画像・高橋是清、ヤコブ・ヘンリー・シフ、連合艦隊司令官東郷平八郎大将他、海戦の図)

    

             おカネでわかる世界の事件史
                財布の大きさで勝敗が決まる戦争・革命
                      日露戦争を勝利に導いたユダヤマネー


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ダイヤーズカモミール Matricaria recutita 苦難に耐える (๑˃̵ᴗ˂̵)و

2018-07-09 04:45:54 | Weblog

 


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グレムリン *二十世紀に突如出現した空の悪戯者

2018-07-08 03:30:10 | Weblog

グレムリンは、本書で扱っている悪魔の中で、最も特殊な存在である。
何故なら、この悪魔が人々に知られる様になったのは、二十世紀に入ってからであり、まだ百年にも満たない、短い歴史しか持っていない悪魔だからだ。
最初にこの悪魔についての報告をもたらしたのは、第二次世界大戦直前、インド北西部の爆撃基地で任務に就いていたイギリス空軍の兵士とされている。頻発する飛行機の故障や、空での事故の原因を、悪魔のせいであるとしたのだ。
以後、「陰鬱な」と云う意味と、童話作家の名前に引っ掛けた「グリム」と、ビール飲みを意味する「フレムリン」の合成語として、グレムリンと名づけられた。
この空の悪魔は、世界中の飛行機乗りたちに信じられる様になって行った。考えてみれば、新しい文明の機器が発表される度に、それに纏わる悪魔も登場して来るのが、人間と悪魔の歴史の常である。汽車が発明された時は、汽車の悪魔が登場している。
飛行機の悪魔がいても、少しもおかしくはないのである。

          

                                       「天使」と「悪魔」がよくわかる本


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