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Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

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◆京都だけでも500人以上! 「平家物語」の誕生で琵琶法師ブーム発生?

2021-09-15 04:09:41 | Weblog

●蝉丸から始まった琵琶法師の歴史
 鎌倉時代、琵琶法師ブームが巻き起こった。
その引き金になったのが、かの有名な『平家物語』である。琵琶の音に合わせて物語を吟じる琵琶法師が流行し、15世紀中頃には、京都の市内だけでも500人以上も存在していたというから驚きだ。そもそも、琵琶法師というものは宇多天皇の時、凡そ9世紀頃の蝉丸という人物から始まった。蝉丸は醍醐天皇の孫で克明親王の第1王子でもある源博雅という人物に、琵琶の秘曲である『流泉』と『啄木』を伝授したと伝えられている。平安時代に入ると、琵琶法師たちは中国伝来の秘曲を奏でたり、即興で曲を弾くようになった。貴族たちの詩歌の朗詠をする者もいたという。
●宮中からもお呼びがかかり......
 13世紀初頭に『平家物語』が成立すると、琵琶法師は物語を琵琶で奏でながら語る平家語りとして庶民から親しまれる存在となり、ネズミ色の衣服を着て市内を練り歩いたという。そんな頃、一人の琵琶法師がいつものように市内を巡っていると、彼の語る『平家物語』があまりに面白かったことから宮中に招かれ弾き語りをすることに。それ以来、琵琶法師は公家たちからも愛され、しばしば彼らに招かれるようになったという。このように琵琶法師は『平家物語』の誕生と共に多くの人々から愛されることで隆盛を極めて行き、全国に一大ブームを巻き起こしたのである。


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