★初の伝記も内容は作り話ばかり
細菌学研究の場に於いて、世界的にその名を知らしめた野口英世。
晩年、ニューヨークで暮らしていた彼の元に、日本からある本が送られて来たことがある。
その本の名は「発見王野口英世」。野口の生涯を綴った初の伝記であった。
だが、それを読んだ野口は「これは作り話だ」と一蹴。
何故ならその本は野口のことを完璧な人間として描いた、美談ばかりりの内容だったからであった。
野口が地位を得るまでには後ろめたい出来事もたくさんあった。
そういう側面を無かったことにして、聖人の様に描かれたことに不満を示したのだ。
このエピソードはグスタフ・エクスタインが書いた「Noguchi」という本に記されている。
細菌学研究の場に於いて、世界的にその名を知らしめた野口英世。
晩年、ニューヨークで暮らしていた彼の元に、日本からある本が送られて来たことがある。
その本の名は「発見王野口英世」。野口の生涯を綴った初の伝記であった。
だが、それを読んだ野口は「これは作り話だ」と一蹴。
何故ならその本は野口のことを完璧な人間として描いた、美談ばかりりの内容だったからであった。
野口が地位を得るまでには後ろめたい出来事もたくさんあった。
そういう側面を無かったことにして、聖人の様に描かれたことに不満を示したのだ。
このエピソードはグスタフ・エクスタインが書いた「Noguchi」という本に記されている。
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★日本を代表する偉人になった理由
そして、この様な描かれ方が野口を段々ステレオタイプな偉人として持ち上げて行く。
昭和初期、野口は教科書に取り上げられるようになり、子供たちにもその名前が知られるようになる。
貧しい生まれから努力を重ねて偉くなったということでウケが良かったのだろう。
戦争が終わると、それまでの偉人伝の中心的存在であった乃木大将や東郷元帥などの
軍事関係の人物が扱い辛くなり、代わりに台頭して来たのが他ならぬ野口だった。
そうして野口は美談ばかりを描かれたまま、
本人の意に反して日本で最も有名な偉人として持ち上げられてしまったのだ。
学校で習った歴史はウソだらけ!?
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