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Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

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◆「世を忍ぶ仮の姿」が冒険家なのか? 冒険家・間宮林蔵は幕府のスパイか!?

2021-04-08 04:06:00 | Weblog

●シーボルト事件を密告した林蔵
 1828年10月、帰国の途についたオランダ商館付きの医師・シーボルトの船から、国外持ち出し禁止の日本地図が見つかる。幕府はこれをスパイ行為と見なし、シーボルトは国外追放。地図を贈った書物奉行の高橋景保も投獄される。これが「シーボルト事件」だ。
シーボルトが持ち出そうとしたのは、伊能忠敬の『大日本沿海輿地全図』。高橋景保は忠敬の師であった高橋至時の息子で、忠敬が死んだ後、未完成だった地図の作成を引き継いでいたのである。そして驚くことに、この事件は忠敬の弟子・間宮林蔵の密告に因って発覚したというのだ!
●冒険家から幕府のスパイに転身!
 兼ねてより北方の植物に興味を持っていたシーボルトは、林蔵が蝦夷地で採取したという押し葉標本を手に入れるべく彼に手紙を送った。だが林蔵は「外国人との贈答は国禁に触れる」と考え、開封しないまま勘定奉行に提出したのである。これが原因でシーボルトと景保の交流が露見。国禁を犯そうとしたことも発覚してしまうのである。林蔵に対する世間の目は厳しかった。冒険家として名高かった彼の名声は、大師匠を陥れた卑怯者として一気に失墜したのである。その後、彼は学者の道を捨て、何と幕府の隠密として後半生を送ったという。もしかすると彼は元々隠密であり、蝦夷地の探検もスパイ活動の一環だったのかも知れない.....。


      
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