現在の人気観光スポットのお台場も、江戸時代はまだ海だった。
海辺の都市であった江戸には海坊主にまつわる怪異譚も伝えられている。
徳蔵が戻った時、妻は既に息絶えていたという。
東京・江戸 魔界地図帖
江戸の闇に潜む幽霊と妖怪 妖怪編
海辺の都市であった江戸には海坊主にまつわる怪異譚も伝えられている。
★大晦日に船を出すと良くないことが起きる
主に夜の海に出没し、数十メートルもある巨大な体で船を破壊するという海坊主にまつわる逸話が全国にある。
江戸の深川では、水面に現れるだけでなく、人間に化けて地上にあがり、悪さをしていたという話が残されている。
深川の廻船問屋の徳蔵は、得意先に頼まれて大晦日の夜に船を出した。
深川あたりでは大晦日はお盆と同様に、祖先が家に帰る日と考えられ、
船を出すのは良くないこととされていた。
果して、妻の制止を振り切って船を出した徳蔵は、暫く進むと川面が盛り上がり、
巨大な海坊主と遭遇。
徳蔵は船を海坊主にぶつけ、更に姿を現した海坊主に棹を叩きつけて撃退した。
ところが、同じ頃に徳蔵の妻が倒れ、通りかかった按摩に助けを求めたが、
按摩は妻に、鍼治療と称して次々と鍼を打つと、全身の血を噴出させた。
按摩の正体は海坊主の化身で、妻が血を噴き出すとケタケタと笑った。
主に夜の海に出没し、数十メートルもある巨大な体で船を破壊するという海坊主にまつわる逸話が全国にある。
江戸の深川では、水面に現れるだけでなく、人間に化けて地上にあがり、悪さをしていたという話が残されている。
深川の廻船問屋の徳蔵は、得意先に頼まれて大晦日の夜に船を出した。
深川あたりでは大晦日はお盆と同様に、祖先が家に帰る日と考えられ、
船を出すのは良くないこととされていた。
果して、妻の制止を振り切って船を出した徳蔵は、暫く進むと川面が盛り上がり、
巨大な海坊主と遭遇。
徳蔵は船を海坊主にぶつけ、更に姿を現した海坊主に棹を叩きつけて撃退した。
ところが、同じ頃に徳蔵の妻が倒れ、通りかかった按摩に助けを求めたが、
按摩は妻に、鍼治療と称して次々と鍼を打つと、全身の血を噴出させた。
按摩の正体は海坊主の化身で、妻が血を噴き出すとケタケタと笑った。
徳蔵が戻った時、妻は既に息絶えていたという。
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