山林之士、清苦而逸趣自饒、農野之夫、鄙略而天真渾具。
若一矢身市井伹儈、不若転死溝壑、神骨猶清。
若一矢身市井伹儈、不若転死溝壑、神骨猶清。
山林の士は、清苦にして逸趣自から饒かに、農野の夫は、鄙略にして天真渾て具わる。
一たび身を市井の伹儈に失うが若きは、溝壑に転死して、神骨猶清きに若かず。
一たび身を市井の伹儈に失うが若きは、溝壑に転死して、神骨猶清きに若かず。
「隠士田父の清心」
山林に隠遁した人は、清貧でもあり、世俗を離れた心が自然に豊かに具わり、
田畑に働く農夫は、田舎びて飾り気がなく、天から与えられた本来の心を全て持っている。
仮にも、一旦世間の下手な仲買人の仲間に身を落としてしまうようなことは、
溝や谷間に転げ落ちて死ぬようなことがあったとしても、
その精神や肉体が世俗に染まらないで、最後まで清らかであるのには及ばない。
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山林に隠遁した人は、清貧でもあり、世俗を離れた心が自然に豊かに具わり、
田畑に働く農夫は、田舎びて飾り気がなく、天から与えられた本来の心を全て持っている。
仮にも、一旦世間の下手な仲買人の仲間に身を落としてしまうようなことは、
溝や谷間に転げ落ちて死ぬようなことがあったとしても、
その精神や肉体が世俗に染まらないで、最後まで清らかであるのには及ばない。
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