雪の降りやんだのは夜更けの始まり。雪の反射でかすかに見える。
静かな夜の始まりが美しい。
このままじっと雪の光を見ていたい。まるで雪に恋をしているよう。
妄想の恋の相手はひややかで、静かで、りりしいばかり。
触れればいなくなる。音はしても声は聞こえない。
どこで出会えるかもわからない。その神秘がいい。
寒さは苦手でも雪は別物。雪に会いに、わざわざ出かける。
出会えることもあれば、無駄足になることも。
危険もある。実際、雪の中に落ちたこともある。
臆病も、このときばかりは影をひそめる。いつもと違う自分に酔う。
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