夜通は面白い寝方をする。手(前足)で顔を隠しながら寝る。眩しいのかなぁ。
こういう時は余程のことがない限り起きない。
ドアのノック音も郵便配達人の声も気にせず寝ている。
届いた書き留めは 「ふみさん」の親族の方からだった。
なぜか懐かしい想い。
もうすっかり終わったものだと思っていた。
手紙が2通と郵便為替が入っていた。
1通はふみさん宅へ案内してくれたあの男性から。
その後、あの家を片付けて、貸家としたとのこと。
もう1通は、その際に見つかった書きかけの葉書。
ふみさんが書きかけたもので、宛先は書かれていなかった。
先の手紙に、おそらく東京の方への手紙だろうから宜しくとのこと。
いささか困惑する。
人の手紙を想像で誰かに渡すのは、果たして許されることか。
同じ思いのまま、このような形で送られてきたのだろう。
宛名もないのだから、そのまま処分しても良さそうなのだ。
それができないから、こちらにその迷いが振られたようなものだ。
つくづく思った。書きかけの手紙など、残すもんじゃない。
今度は自分が夜通のように頭を抱えることになった。
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