たんぽぽの綿毛。郷愁をそそる。
形から儚げ。そしてタネを携えて飛び立つ様子は健気。
気まぐれな風に乗って知らない場所へと旅立つ。
どの風に乗るかを選べるのだろうか。
多少は落下地点を目指せるのだろうか。
いい風に乗っても荒波の上に落ちてしまったら・・・
飛び立つ前に急に雨が降る場合もあるだろう。
もう一度綿毛を畳んで乾いた風を待つことになるのか。
出会いのタイミングで先が決まる。
誰のせいでもない。まして自分のせいでもない。
旅たち前の綿毛を見て感傷的になるのは自分に置き換えてしまうからか。
手を携えて生きていけるのはほんの瞬間。
あとは皆自分で自分を生きるのみ。孤独は必然。
新しい出会いは必ず訪れる。嘆くことはない。