心象風景 絵描きブログ

美術のこと、旅のこと、いろいろを心象風景を描くようにつづる絵描きの雑記。

和装の文様

2022-04-24 23:07:54 | 美術

以前、古めかしい柄だなぁと思って仕舞い込んでいた羽織り。

探し物をしていてふと見ると、なんか可愛い。あれ ? こんなんだった ?

白と緑の松、緑と紅のもみじ、梅の花、菊の花、そして多分桜。そして鳥。

季節を限定しないで着られるようにいろいろな模様が入っている。

夏は ? と探して気づいた。夏は暑いから羽織りは着ないのか。

実に合理的な文様。そして控えめ。

下に着る着物との相性を考えて、あえて控えめにしているのかもしれない。

着物の仕立て自体、とても合理的にできている。

そして、羽織りの文様にもこんな工夫を凝らしているのか。

今は贅沢品のようになってしまった着物。

こんなに馴染みやすくて合理的なものなのに、なんで着なくなったんだろう。

着方とか季節合わせとか、決まりを作りすぎたからなのかなぁ。

若い人たちが個性的な着方をして、着物も見直されている気配もある。

洗練された和装の文様に、また出逢いたい。