以前、古めかしい柄だなぁと思って仕舞い込んでいた羽織り。
探し物をしていてふと見ると、なんか可愛い。あれ ? こんなんだった ?
白と緑の松、緑と紅のもみじ、梅の花、菊の花、そして多分桜。そして鳥。
季節を限定しないで着られるようにいろいろな模様が入っている。
夏は ? と探して気づいた。夏は暑いから羽織りは着ないのか。
実に合理的な文様。そして控えめ。
下に着る着物との相性を考えて、あえて控えめにしているのかもしれない。
着物の仕立て自体、とても合理的にできている。
そして、羽織りの文様にもこんな工夫を凝らしているのか。
今は贅沢品のようになってしまった着物。
こんなに馴染みやすくて合理的なものなのに、なんで着なくなったんだろう。
着方とか季節合わせとか、決まりを作りすぎたからなのかなぁ。
若い人たちが個性的な着方をして、着物も見直されている気配もある。
洗練された和装の文様に、また出逢いたい。