連日の猛暑酷暑、午前中は歩けても午後はムリ~。
クーラーの効いた中で本を読むべし。
色使いが鮮やかな蝶の表紙、その次のページにはグロな人間標本の写真。
目次なんてものはなく、口絵の子供らの写真が不気味で。
いきなり胸倉を掴まれたような驚きと衝撃を受けた。
湊かなえの小説は何冊か読んでいるが、毛色が違うというか手法が異なっているというか。
榊史郎の人間標本作製に至るまでの覚書から始まり、前半は蝶々の専門的な説明があったり。
そして後半独房にて、面会室にて、最後は解析結果という風に仕立てられていた。
後半の畳みかけるような筋の展開、そして意外な結末。
あまり昆虫に興味ないので知ってると言えば、モンシロチョウ、アゲハチョウ、シジミチョウ……。
なのに人間標本には多くの蝶の名前が出て来て……。
猟奇殺人と言えるような……、あまり後味がよろしくないが……。