自然のシャワーを浴びながら:パート2

定年後の主人と晴歩雨読の日々。同じタイトルのニフティのブログ の続きです。

焼きあがった作品3点

2019-08-30 | 陶芸
自宅に着いたのは夜11時近くだったが、翌日は陶芸教室が朝9時から午後3時まで使える日だった。
予定ではもう1泊するはずだったから、休むと言ってあったので、同じ班のAさんに幽霊?って。
今日は混合釉薬(みんなが使った残りの釉薬をためたもの)を使ったお椀2点と、ふぐの絵の皿が出来ていた。
混合釉薬の作品に釉溜まりが出来ていたから先生に聞いたら、みんなが使った織部釉が多かったから流れたのかもと。
また以前先生が掛けた混合釉薬より色が薄い気がしたが、これはみんなが使った透明釉薬がその後増えて薄くなったのかもと。
渋い仕上がりなので冷やっことかマグロの山かけとか映えるのでは?

ふぐの方は上の白いのは随分前に出来ていたもので、下のは今回で粘土の色の違いで完成品がこんなに違った。

今日は素焼きの窯出しがあり、W先生の作品もあり、午後からいらした先生から説明をしてもらった。
壺は2つを別々に作ってつなげたというが、当たり前のことだが、つなぎ目が分からない位精工な造り。
薄ーい皿は鳥獣戯画の絵が細かーく描かれていて、みんなこんな細い線が描けたらとため息が……。
何年習ってもこんな風にはできないというのがみんなの感想だった。
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増水の沢・ピンチ!

2019-08-30 | 登山ハイキング
一晩中風雨が続いた翌朝、睡眠不足の頭に岳沢小屋のスタッフの方から、ほんとに沢が渡れないかも……という話が……。
冗談では済まされなくなった14度と涼しい雨の朝のショックな出来事。
信じられないまま6時に食事をして、今日の予定の徳本峠小屋へキャンセルの電話を入れた。
徳本峠小屋へはいったん上高地へ下山後、さらに沢を3つくらい渡って標高2135mまで登るから、今日の天気では無理も無理。
大正12年にできた頃のままの小屋はこの徳本峠小屋だけで、ウォルター・ウェストンが見た同じ景色が見たかったけど残念。
後はいつになったら昨日は水が全くなかった沢を渡れるかということだけに。
昨日見れた景色が今朝はガスの中。
私とMちゃんとでまずキャンプ場へとつながる上の沢を偵察に行った。
近づくにつれ物凄いゴーゴーと流れる音がして、沢が豹変していた。これは上流方面。
下流方面もゴーゴーと勢いよく水が流れ落ちていた。
ひとり宿泊客のおじさん達ふたりは6時半には沢を渡ったので行けたみたい。
その後7時半頃男女のペアが小屋を出て行ったが、もう上はもちろん下の沢も増水して渡れなくなっていた。
談話室で待機中に色々わかって、男女のペアはガイドの男性と客の女性と分かった。
それでふたりが出発したら私たちもGOと決めていた。
9時15分頃二人が小屋を出て、落下を目撃した夫婦もすぐに出発したので、私たちも追いかけた。
問題の沢まで下るのだって昨日は水が流れていなかった山道なのに、沢になって足元を流れていた。
トラバースする沢はいつもは枯れている沢で、岳沢の直下と直上とを横断するような恰好で登山道をして使われているもの。
岳沢のスタッフのブログにはいくらメンテしても、増水後には跡形もなく消え去っているという。
ほんとに自然の猛威を直に感じたのだった。
ペアの男女はザイルで繋がって沢を渡り、夫婦ペアは夫が先に渡り妻のザックをしょって渡ってから、空身の妻の手助けをして渡り切った。
とても私たちには渡れないと悟り、沢の上部や下流に行って別の渡れそうな場所探しをした。
かれこれ小屋に戻るまでの1時間ちょっとの間探し求めたが、どこも川の流れは速いし、水量多いし無駄だった。
川幅のある場所をザックをしょったまま飛ぶか、比較的川幅が狭くても岩が傾いている場所だと滑って足を取られそうで。
悩みに悩んで小屋へすごすごと戻った。
女性スタッフが「渡れませんでした?」と意外そうな顔で迎えてくれた。
またみんなで停滞するか、午後になって水が少し引いたか見てから行くかなど……。
見かねたスタッフがタブレットの天気予報を見せてくれて、明日になってもこの雨は止まず降り続くし、明日の朝はもっとやばいかも……と。
それで男性スタッフが手助けするから今から下りたがいいという。
有難いお言葉で素直に従って、激流の沢を空身で手を借りて4人とも渡り切った。
こんな初体験が待っているとは思いだにしなかった。
相変わらず降り続く雨と風の中、昨日の逆で1番の標識からみんな無言で下山。
無事に3時間弱で上高地河童橋に辿り着いた時には、ほんとにホッとしたものだ。
帰りのバス便の変更をし、濡れた衣類を着替えて、2時半頃遅めのランチタイム。
こんな天気でも傘やレインコートを着た観光客が多くいたのは驚き。
食事をしている間にも外は大粒の雨が降り、時折強風が吹いていたので、下山してきてよかったと思えた。
たった1泊のハイクだったけど色々心痛もしたし、増水した沢の渡渉もあったし、実のある2日間だったと言える。
帰りのバスの中でも疲れを見せず、来年はどこへ行こうなど、おしゃべりしながら新宿へ戻ってきた。


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上高地~岳沢へ

2019-08-30 | 登山ハイキング
涸沢ビールから始まったワンゲル同期(4回生)の夏山だが、今年は5年振りに上高地へやってきた。
去年は立山・雄山で一昨年は那須岳から三本槍、今年は4人で岳沢へ。
バスタ新宿を朝出発し、途中諏訪湖SAに立ち寄り、大正池や上高地帝国ホテル前を通過して、12時過ぎには上高地に到着。
バスの中から最初に見えた梓川と穂高連峰。
上高地バスターミナル近くの森の中でまずはランチタイム。
暑い東京を離れ、諏訪湖サービスエリアで買ったお弁当を気温24度という涼しさの中で。
しかし河童橋に来たら多くの観光客が……。
でも清流梓川も穂高連峰の雄大さも、大学2年の夏合宿で下山してきた時の感動そのまま。
ただやたらと人(外国人観光客も)が増えていたこと以外は……。
河童橋から上流に向かって穂高連峰を眺め、下流方向の焼岳を眺めながら河童橋を歩いた。
河童橋を渡って林の中の遊歩道を右手に梓川を眺めながら。    
しばらく歩いた先に、岳沢への登山口(1520m)はあった。
私たちも観光客気分で記念写真を撮ったりしてたが、ここからは観光客気分は捨てていざ出発。
登山口から岳沢小屋までは10までの番号を書いた標識があり、岳沢小屋まで4キロの道のりを10の案内板からスタート。
だいたい1区間10から15分で、最初の内は苔むした森の中で、あたかも北八つに似た雰囲気だったが……。     
やがて7番の風穴まで来たら天然クーラーのようで、涼しい風がしばし心地よかった。
道すがら高山植物のゴゼンタチバナの赤い実や
シソの葉によく似た薄紫色の花や
アキノキリンソウが脇に咲く山道を歩いたが、結構上から降りて来る人とすれ違った。
6番の見晴らし台からは穂高の岸壁と、下方には緩やかに流れる梓川と上高地帝国ホテルの赤い屋根が見えた。
中間地点の5番まで来てほっと一息。
西穂高の展望所4番からはまだ西穂高が見えていたし、お天気が崩れそうには見えなかった。
2番は胸突8丁の名の通り斜度がきつくなったが、大石ゴロゴロの歩きにくい道をみんな1歩1歩進んだ。
歩いていた左手に石や岩が沢のようになっているのが樹林帯から見え隠れしていたが、ちょっと見は白かったので雪渓かと思うほどだった。
トリカブトの花や
標高が高くなると、下では実になっていたゴゼンタチバナの花がまだ咲いていた。
最後の案内板1番の小屋見峠まで来たら、岳沢小屋の赤いトタン屋根が見えた。
それから枯れた沢を赤い布の付いた竹竿を目安にしながらトラバース。
この沢には水が1滴も流れていない、完全に枯れた沢だった。
この沢が一晩で急変するとは渡った時には思いもしなかったわけだが……。
そして標高差650mを登り詰めて岳沢小屋(2170m)に到着。
だいたい3時間半ほどかかったわけだが、到着してしばらくしたら雨になった。
小屋のスタッフの人が「明日は連泊かもな」と言ってたが、私たちは冗談だと思って聞き流していた。
小屋前のテラスで涸沢ビールの時のように、雄大な眺望を眺めながら岳沢ビールを飲みたかったけど。
まだ小屋からは霞沢岳や遠く乗鞍岳が見えていた。
小屋の裏手の前穂高方面もまだ見えていた。
真夏日が続く盛夏にひんやりとしたすがすがしい空気の中で、眺めるアルプスの圧巻。
雪崩で流されて平成22年に新しく建てられた小屋の一番奥の部屋を私たち4人だけで使えた。
お天気がよければ岳沢の万年雪が見られ、お花畑にもなっている天狗沢に行く予定だったけれど残念。
5時半の夕食時には風雨が強まってきた。
前穂高から遅れて到着した夫婦が、鎖場で落ちた男性を間近で見て……と興奮気味に話してくれた。
確かに岳沢小屋のスタッフブログにはこの事が記されていた。
風雨は嵐のようになり、窓やトタン屋根には雨が叩きつけている音が、風の音もゴーゴーしていた。
これが一晩中続き、去年立山の一の越山荘での一夜もこんな風だったと思いだしたり。
でもまさか能天気の私たちは翌日に沢が渡れない状態にまでなるとは、想像だにしていなかった。


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